父の終末期、母の終末期、緊急入院から旅立ちまで、毎日綴った手書きの日誌
父は80歳の時、すごく元気で、
「お父さんって、きっと100歳近くか、100歳以上まで生きるんじゃない?」
って思ったし、本人にそう言うと、
ニコニコして、うれしそうにしていました。
母も80歳の時、すごく元気で、
「足が痛いの、どこがかゆいの言いながら、絶対長生きしそうだよね」
と言うと、
まあ、そうかもしれないねぇ、って顔してニヤニヤしていました。
しかし、父と母とのお位牌の裏に、
父は、行年八十七歳、
母は、行年八十五歳、と刻まれています。
2017年5月14日に緊急入院してから、一度も家に戻らず、
2018年7月7日に旅立った父。
2021年1月22日の緊急入院から、やはり一度も帰宅せず、
2021年10月21日に旅立った母。
私は、それぞれ、入院中のことをノートに綴っていました。
父も母も、それぞれの日々のことと、それに対峙する私の気持ち。
老齢医療のこと、延命のこと、などなどが綴られています。
私は、今週末から2週間ほど、
7月7日の父の七回忌のためと、
10日からの抗がん剤・ホルモン剤の服用開始で、
副作用など、体調の様子見を兼ねて、
外勤お仕事の休みをとっているのですが、
その間に、まずは父の入院日誌を元に、
書籍にするための原稿を書き始めていこうと考えています。
しかしなぁ。
読み返してみると、
つらかった日々しか思い出せないような内容ばかり。
何より、もっともっと生きてほしいからこその、
さまざまな葛藤、千々に乱れる心の様子が綴られていて、
読み返して、書籍の原稿として再構築をする作業なんて、
辛すぎてできないのでは?と。
それでも、やろうと決めています。
今までも、やろうやろう、やるやると言ってやっていなかった、このこと。
父の七回忌というこの夏。
自分が乳がんになって手術して、
これから再発予防のための旅を開始している今年。
やっぱり、やるべき年なのだと、そんなふうに感じているんです。
うーん。
薬の副作用がありすぎて、それどころではなかったら、
という不安も少しありながら、です。
それはまた、その時に考えよう。
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