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太陽系の外は?ボイジャはどこへ行った?

皆さんこんにちは。

いつも、地球の事や宇宙のことを「note」しています。

2024年も残り僅かになりましたが、ポストシンギュラリティの未来に向かって日々ワクワクするような発見や計画が続いています。

そんな地球から宇宙の道を切り開いた、宇宙探査機『ボイジャー』

ボー探査機には、ボイジャー1号とボイジャー2号の2つがあります。2024年時点でのそれぞれの位置についての概要は次の通りです。

ボイジャー1号
位置: ボイジャー1号は、太陽系の外縁にあたる星間空間に位置しています。具体的には、地球から約: **約150 AU(天文単位)**の距離にあります。
状態: 2012年にヘリオポーズを超えて、星間空間に入った初めての人工物です。
ボイジャー2号
位置: ボイジャー2号も星間空間にありますが、ボイジャー1号よりは太陽に近い位置にあります。現在、地球から約: 約130 AUの距離にいると考えられています。
状態: 2018年にヘリオポーズを超え、星間空間に入りました。

今は上記のように太陽系の外に向かって探索が続いています。


①ヘリオスフィア

ヘリオスフィア(heliosphere)とは、太陽から放出される太陽風と、宇宙空間に微弱に存在する星間物質との相互作用によって形成される領域のことです。太陽が発するプラズマ(高温のガス)の流れである太陽風は、太陽を中心とした球状の空間を拡大し、地球などの惑星が存在する太陽系を包んでいます。

ヘリオスフィアは、太陽系の外縁にあるヘリオポーズ(heliopause)という境界線で、太陽風が星間物質の圧力に打ち勝てなくなる地点で終わります。この境界を超えると、宇宙空間の他の領域(星間空間)になります。

ヘリオスフィアの主な特徴は以下の通りです:太陽風: 太陽から排出される荷電粒子の流れです。
ヘリオポーズ: ヘリオスフィアの外縁で、太陽風が減少し、星間物質と相互作用します。
宇宙線の遮蔽: ヘリオスフィアは、宇宙空間からの高エネルギー粒子(宇宙線)の一部を遮蔽する役割も果たします。


ヘリオスフィアは、太陽系の環境や地球の気候に影響を与える重要な構造です。科学者たちは、探査機や観測を通じてこの領域をさらに調査しています。

②ヘリオポーズ

ヘリオポーズ(heliopause)は、太陽系の境界を示す重要な概念で、ヘリオスフィアの外縁に位置しています。具体的には、太陽からの太陽風と、星間空間に存在する物質との圧力が等しくなる点を指します。この境界では、太陽風の粒子の流れが星間物質との相互作用によって停止し、太陽の影響が薄れていきます。

ヘリオポーズの主な特徴:境界の位置: ヘリオポーズの位置は、太陽からの距離が約120天文単位(AU)程度とされており、これは地球から太陽までの距離(約1AU)の約120倍に相当します。ただし、この距離は太陽活動や星間環境の変化によって異なることがあります。
宇宙の警戒線: ヘリオポーズは、太陽系の宇宙環境と星間空間との接点であり、宇宙線などの高エネルギー粒子がここを越えることで、地球に届く影響も考慮されます。
楽天の探査: NASAの「ボイジャー1号」や「ボイジャー2号」などの探査機は、ヘリオポーズを超えた最初の人工物です。ボイジャー1号は、2012年にヘリオポーズを超え、星間空間に入ったことが確認されました。

③ターミネーションショック

ターミネーションショック(termination shock)とは、太陽風が減速してヘリオポーズに近づく際に発生する衝撃波のことです。これは、太陽風が星間物質との相互作用によってその速度を急激に失う領域を指し、ヘリオスフィア内での重要な構造の一つです。

ターミネーションショックの主な特徴:位置: ターミネーションショックは、太陽からの太陽風が星間空間に向かって拡大する過程で、太陽風の速度が音速以下に減少する地点にあります。この地点は、ヘリオポーズよりも内側に位置し、通常、太陽から約80〜100天文単位(AU)程度の距離に存在すると考えられていますが、具体的な位置は太陽活動や星間環境によって変化します。
物理的な特性: ターミネーションショックでは、太陽風が急激に減速し、加熱されるため、粒子の密度やエネルギーが増加します。この現象は、太陽風の温度が上昇し、電離や衝突による放射が強まることに関連しています。
探査機による観測: NASAのボイジャー1号やボイジャー2号などの宇宙探査機は、ターミネーションショックに関するデータを収集しています。これにより、太陽系の外縁部やヘリオスフィアの動態についての理解が深まっています。

太陽系の外に向かって探索は続いています。人類が新しい発明をしたとしても、人工物の物理的な距離において、ボイジャー以上に地球から離れた場所へ到達することはまだまだ先になりそうです。

See you next time!!!

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宙唄(そらうた)Author Sorauta
私は地球生命、生態系、精霊、神々は一つであると捉えています。人類が千年先にも続いていく為にも地球生命体との共存共生は、今人類社会を生きる我々全ての責務です。これからも地球規模で、生態系保全や風土に紐づいた文化、生態系資源を未来へ繋ぐの活動を、皆さんと共に共有して生きます。