なぜCLS出島を立ち上げたのかという話┃CLS高知 Advent Calendar 2024
9月8日金曜日。私を含むCLS出島実行委員会が、長崎でコミュニティリーダーズサミット(通称CLS)出島 #0というイベントを開催した日です。
当日は県内外から30名以上の方にご参加いただき、無事に本編開催が3月8日に決まるなど、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
あれから1ヶ月半が経とうとしています。
改めて、なぜ私が長崎でコミュニティリーダーズサミットを実施しようと思ったのか、なぜ本編からではなく「0」からスタートしたのかについて、CLS高知アドベントカレンダー28日目ブログ襲名にかこつけ、記事としてまとめようと思います。
※この投稿は「CLS高知 Advent Calendar 2024」の28日目の記事です。
■序:CLSと長崎と私
まず初めに、簡単に私の自己紹介をさせていただきたいと思います。知ってる人は目次のリンクで「コミュニティリーダーズサミットとの出会い」まで読み飛ばしてください。
▼私ってこういう人です
一度会ったら友達で、毎日あったら兄弟気質です。会ったら気軽に声をかけてください。
▼長崎でコミュニティをやっています
長崎は夫の転勤先で、2020年の4月に引っ越してきました。今では考えられませんが、実は修学旅行以来の長崎で、正直縁もゆかりもない場所でした。それが、とある釧路のママさんから長崎のママさんへ御縁をつないでいただいたことを皮切りに、そこからコロナ禍とは思えない速度で、長崎での多方面での御縁をいただき現在に至ります。
今では長崎県の事業として初となる「長崎の人と暮らしに触れるオンラインコミュニティ『長崎友輪家(ながさきゆーりんちー)』の運営をさせていただいている所存です。私自身至らないことがたくさんあり、各所にご迷惑をおかけしておりますが、長崎を愛する480名近い方々にご参加いただけていることに感謝しかありません(2024年10月18日時点)。
▼CLSとは寒いところで出会いました
CLSとの出会いは2022年の9月のこと。Hokkaido Design Codeのメンバーであり、代表社員の四宮琴絵さんが高知でCLSに参加し、「釧路でもやりたい!」と946BANYAでのCLS道東開催を決定したことがきっかけでした。
当時すでに長崎に引っ越していたものの、運営に関わる946BANYAのプレオープニングイベントでもあったため、子どもたちを連れて参加。CLSのことはもちろん、CMC_Meetupのことも知らなかった当時の私にとって、このイベントはかなり衝撃的でした。
こうして4回ほどCLS道東に参加したあたりから、長崎のわたしの環境にも変化が起こります。長崎友輪家の運営参画です。
■破:長崎への思いの変化と「YOUやっちゃいなよ」の一言
▼長崎の入口を目指す長崎友輪家の立ち上げ
長崎友輪家の立ち上げについてもいつかアウトプットせねばと思っていますが、HafHの共同創業者である大瀬良亮さんと長崎県との取り組みに参画させてもらう中で、なんと二人で任意団体を立ち上げて、さらに県の事業としてオンラインコミュニティを運営することになりました。
断りを入れておくと、決して「県の事業になったから長崎のことで色々やっている」わけではないです。釧路もそうですが、ライターという仕事を通して出会う地場の人達や暮らしにふれ、その境目が少しずつ溶けていく中で、本当にその土地や人が好きになり、のめり込んだ結果ありがたいことにお仕事をいただけた、というのが実際の流れです。本当に幸せなことで感謝ばかりです。
個人的には、長崎友輪家はコミュニティにかかわらず、長崎に入り込む入口、すべての基盤として働くのが一番いいと思っています。県の事業ということもありますが、新たに点として輝くのではなく、点を結ぶものであることに意味があると感じています。
こうした環境下で俯瞰的に長崎を見たときに、長崎にこそCLSを持ち込むべきではないのかと思い始めます。
▼点で輝く長崎のコミュニティ
長崎には、その面積の狭さからは想像もできないほど多くのコミュニティがあり、それぞれがすごく面白い活動をされています。一方で、それぞれが点として輝いているものの、さまざまな要因から線や面にはなりづらい側面もあるのだなと感じるようになりました(あくまで私見です)。
島の数は日本一。さらに日本書紀や元寇、南蛮貿易やキリシタン弾圧、そして原爆という悲しい歴史など、多様な顔を持つ長崎。交通手段が繋がりにくい物理的な要因もあり、だからこそコミュニティが多様化するのは必然的と言えるのかもしれません。
だからこそ、長崎のコミュニティが面になれば、もっともっと面白いことが起こるんじゃないか。それがCLSと長崎との相性が良いと感じた始まりだと思います。
でも、私は思い悩んでいました。
▼だって、長崎にはCLSを体感した人がほとんどいないの
そうです。長崎にはCLSを体験した人がほとんどいないのです。
県外の方で、長崎に関わってくださる方には、実はCLS経験者がたくさんいらっしゃいます。でも、長崎在住で長崎を盛り上げようとしている方々の中には、実はほとんどいなかったのです。
ワーケーションで、前夜祭で、本編で、後夜祭で、そして遠足で生まれるCLSの熱は、体験しないと伝わりづらいものです。言葉で伝わる情報量は、それほど多くありません。
長崎でCLSは難しいかなと思っていました。
▼伝家の宝刀「YOUやっちゃいなよ」
そんな中で迎えたCLS道東2024 極寒編。全日程終了後に、たまたま四宮さんとCLS発起人の小島さん、そして常連の佐竹さんがご飯にいくということで、私も子どもたちを連れてお邪魔することになりました。
忘れもしない炉端煉瓦にて。子どもたちがタブレットでYOUTUBEを見ているのを横目に、私も長崎のコミュニティの話などいろいろ相談していました(正直細かい話は覚えてないです爆)。
そしたらなんと。小島さんから噂に聞いていたあの言葉が飛び出したのです。
こうしてCLS出島が爆誕することになったのです。
正直ここまでは、半分やっちまった、半分やれるぞ、という思いでした。
▼やります、とは言ったけど
当初は同年の6月頃開催という話をしていました。でも、正直めちゃめちゃ悩んでいました。それは、前述した「長崎にはCLSを体感した人がほとんどいない」以外に、もうひとつ理由がありました。
それは「私はずっと長崎にいる人間ではない」ことです。
私は転勤族の妻なので、いつか長崎を離れる可能性はかなり高いです。しかも結構遠くない将来に。こうした中で、CLSにかかわらず、地域に根ざすコンテンツやイベントは、その地に根を張って活動していこうという思いを持った人がやるべきだと考えていました。外から来た人が一時的な盛り上がりや丹念の報告書のために、地域創生と名のつく一過性のイベントをしても、地域には一瞬の盛り上がりと変な軋轢、そして虚無感が残る事例をいくつか見てきたからです。
あと、どれだけ地域のコミュニティに所属していても、現地にいなければできることが限られていることも、これまでの自分の経験から痛いほどわかっていました。もちろん間接的に関わることが悪いという意味ではありませんし、接点を持ち続けることで成功している事例も間近で見てきました。だからこそ、仲間がいなければ、継続を前提にCLS出島を考えることは難しいことがよくわかっていたのです。
■急:そしてCLS出島#0へ
色々悩んだ結果、少し時間を置いた9月に、#0から始めようという結論に至ります。
なぜ本編から始めなかったのか。それは、#0を通してCLSを疑似体験してもらい、「CLSを長崎でやりたい!」「CLSするならなにかやるよ!」「面白そうだから参加するよ」と言ってくれる仲間を見つけるためでした。仲間が見つからなければ、本編実施は考えない。それが私の中での決め事でした。
ここではそのために私が実際に起こした行動を書いていきます。
1.仲間=実行委員会メンバーは私の思いを直談判で伝えて集める
本編実現のためには、一番近くにいてともにCLSを実現してくれる仲間となる実行委員会のメンバーには、嫌がられても自分の思いをすべて伝えよう。そうじゃないとお互いモヤッとして終わるだろうなと思い、実行委員会のメンバーには直に、私がなぜCLSを長崎でやりたいのか、なぜ0から始めるのか、0で何をしたいのかを伝えました。
あと、私は本当にイベントをちゃんとやったことがないので頼りないこと、仕事をふるのが下手なのでどんどん突っ込んでほしいことも合わせて伝えました。ここは賛否分かれる気がしますが、私は引っ張るタイプではないので、正直に伝えて誠実に突っ込んでもらうほうが、全体が進むと判断しました。
こうしてありがたいことに、素晴らしいメンバーとともにCLS出島をヤリキルことができました。これはもう、本当にメンバーの方々には、感謝しかありません。
2.参加してほしいメンバーにも8割直談判
とはいえ、もし本編をするとなれば、もっと多くのメンバーが必要になります。さらなるファーストピンの方に巡り合うため、今回参加して欲しい人には直談判で交渉しました(ただし、実行委員会のメンバーからの推薦者は、その方に私の熱が伝わっているという認識で歓迎しました)。
そのため参加者も現地枠は20名に限定。しましたが、結果として20名以上の方が「参加したい」と言ってくださり、官民を超えた方々にご参加いただくことができました。
皆さんそれぞれが各地のキーマンと呼ばれる人ばかり。本当にありがたい思いしかありません。
実際に「この人は本編の運営に是非入ってもらいたい」という方にも巡り合うことができました。直接お話した方もいますが、そうじゃない方も11月以降お声をかけますので覚悟しておいてください(怖)。
3.CLSの熱を伝えるために「CLS伝道師」枠を設ける
最後まで懸念点だったのが「CLSの熱を長崎の人たちにどう伝えるか」です。皆さんに他の地域のCLSに参加してもらうことは不可能なので、今回は「CLS伝道師枠」という役割を設けて、その熱を少しでも伝えられるように工夫しました。
CLS伝道師とは、過去に一度でもCLSに参加した県外の方を指します。今回は本編同様にグループディスカッションの時間を設けたのですが、その中で「CLSとはどんなイベントなのか」「どんな熱が生まれるのか」を、言葉や行動で伝える役割を担っていただきました。
CLS伝道師=県外の方だったので、正直来ていただけるかすごく心配でしたが、なんとなんと…当日は6名の方にご参加いただくことができ、それぞれがCLSの熱を伝えてくださいました。この点も本当に感謝しかございません。
■いよいよ9月6日本番です、が。
こうして2024年9月6日、長崎でCLS出島が開催となります。後に伝説になる(と勝手に言っている)本編の様子は後半の記事でお伝えします。
最後に宣伝。
2025年3月8日(土)に、CLS出島本編の開催が決定しております!
お申し込みフォームなどはこれからですが、LINEオープンチャットでいち早く情報を共有いたします。この記事でご興味を持っていただけた方はぜひ、以下よりLINEオープンチャットにご参加ください。
オープンチャット「長崎好き集合!長崎友輪家」
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