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魔道具と少年(仮題)

人生には、自分ではどうする事もできないことがある。古代の人々はそれに働きかけ、支配する為に、魔術を活用した。
やがて、魔術が込められた魔道具がさかんにつくられ流通した。

魔術全盛期の時代が始まる事が予見された。誰もが魔術を学んだ…
それから数千年の時がたち、どういうわけか、魔術は迷信として時代の片隅においやられていた。

魔術が忘れ去られた現代。美術館でおきた事故がきっかけで、展示された魔道具の力を得て魔法が使えるようになった少年カケル。

友人にその事を話したことで、夜に美術館に忍び込んで他の魔道具も手に入れる事になった。
翌日、美術館に泥棒が入ったとしてメディアを騒がせたが犯人は特定できず。

カケル達は、魔道具をつかって動画サイトで魔術を実演した所、美術品泥棒(魔道具泥棒)の疑いがかけられ炎上する。

カケルと友人達は魔術の力でこの事件をなかったことにするために、難しい魔術に挑戦する事にした。

事件を知る人の記憶と、電子的記録を消すために魔術を発動するが、事件を知る人の存在を文字通り消してしまった。
これは、数千人単位の神隠し事件として扱われる。

時を同じくして、捜査官の刑事は、消えた数千人単位の8割はある動画サイトのフォロワーだった事をつきとめる。

それは、カケルと友人達の動画サイトだった。

友人は、魔道具をつかって世界をかえようと意気込んでいる。

カケルは、すべて元に戻そうと魔術の研究をひそかに進める。

友人とカケルの対立は少しづつ深まる。

友人は、魔力を世界に公表して世界のバランスを書き換えようとする。

刑事も国の政治もおおきくゆさぶられる。
世界が大きく動く。

カケルが、すべてを元に戻そうとしている事が友人にばれる。
カケルがとらわれてしまうが、カケルの秘策により魔法が発動する。

そうして魔術が全盛期の時代は、またしても記憶の藻屑として消えていった。

大昔、これと同じ事があったのだ。

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