「子ども」を遅刻の理由にしてもいいですか?
“待ち合わせに遅れてくる人”って、結構いると思う。
必ず5分とか10分くらい遅刻してくる人。
きっと、待ち合わせにピッタリ着くようにとは思っているんだけど、眉毛がうまく描けなくて描き直したりとか、テレビをつけていたらたまたま気になるニュースが流れてきて見入っちゃったりとか、着ようと思っていた服があったのに思っていたより暑くて(寒くて)コーデを考えているうちに時間が経っちゃったりとか?
分からないけど、たぶんそんなこんなで遅れてしまうんだろうなと思っている。
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ちなみに私は、基本的に遅刻はほとんどしないタイプの人間だった...が、子どもができてからというもの、時間通りに家を出られた試しがない。
子どもがいたら準備に時間がかかることは分かりきっているのだから、それを考慮したうえで余裕を持って支度すれば良い、と人は言うだろう。
そう、新卒のとき上司から「台風や雪の日はダイヤが乱れることを見越して早く家を出ろ」と言われたように。(きっと今のご時世だったら台風の日は在宅勤務なのだろうけれど)
子どもがいなかった頃は、子どもの支度に手間取って遅れるというのは「出ようと思ったらうんちしちゃって」とか「なかなか離乳食を食べ終わらなくて」とかそんな感じだと思っていた。
でも実際に自分が母になってみて分かったのは、上に書いた程度の事象であれば、想定内なので遅刻したりはしないということ。
直近で私が遅刻した理由は例えば、
「ムスメが廊下に柔軟剤をぶちまけて、本人も柔軟剤まみれになってしまったので遅れそうです。」だ。
この日も離乳食はだらだら食べていたし、うんちだって2回もしていた。でも、それくらいのことでは遅刻しないようにと余裕を持って支度をしていたのだ。
それなのに、いざ出かけようという15分前に、私がちょっと目を離した隙を狙って彼女は棚から柔軟剤を取り出し、器用に口で蓋を開け(誤飲しなくて本当に良かった)、それを床にぶちまけ、その中で滑ってジタバタしていたのだ。
(トイレットペーパーの芯もゴミ箱から取り出していた)
いやさすがにこれは予測できん。
「何やってるの!」と叫んで柔軟剤を取り上げ、お風呂場へ連れて行き、裸にして柔軟剤でベタベタのからだを洗い、新しい服に着替えさえ、床に溜まった柔軟剤を拭き、時計を見ると出発予定時刻を過ぎていた。
結局待ち合わせには遅れてしまったし、石鹸で洗ったにも関わらず、その日1日、ムスメのからだからはフルーティーな香りが漂っていた。さすが、香り続くと謳っているだけのことはある。
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次回からは、ムスメが柔軟剤をぶちまけることも想定して支度をしようと思う...思うが、きっと彼女はまたそれを上回る何かをしでかしてくるに違いない。
私が、“待ち合わせに遅れてくる人”の称号を与えられるのも時間の問題だろう。