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農業は企業がどんどん耕す!…となれば、中小零細農家が取るべき戦略は?

おはようございます、ひらっちです。僕にとってのGW2日目、皆さんはいかがお過ごしですか? 

今日は、夏野菜を大量に植える準備をしたいなと思っています。新たに始めた畑の直売所に少しずつお客さんが来るようになったので、もう少しラインナップを増やし、娘のお小遣い程度には儲けを出そうかと思っています。実験的な要素が強いですがボチボチ頑張ります。そのあたりの結果報告もできるといいなぁ。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。よろしければぜひご覧下さい。就農を考えている人には役立つ情報が色々とあると思いますよ(^^♪

■いよいよ農業は、個人から法人が経営する時代になってきたようですが…

あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」をテーマに記事を書いてみようと思います。

先日、日経新聞を読んでいたらこんな記事が一面を飾っておりました。

以下、冒頭のリード部を引用させていただきますと…

農業への企業型経営の導入が浸透してきた。法人経営は3万2200社と5年で3割増え、国内で生産された農産物の販売額に占める割合も4割に達した。異業種の参入や大規模農家の企業への転換が進む。日本の農業は主要国で突出して高齢者の比率が高い。農業離れが進むなか、若い世代を取り込む受け皿になりつつある。

…とまあこんな感じて、「個人経営の農家が減る一方で、企業経営が右肩上がりで増えているよ」というのが記事の内容になっています。

詳しい内容を知りたい方は、ぜひ上記の日経新聞のリンクから元の記事に飛んでみてくださいね!

先日、農業関係の資材を扱っている会社の人と話していましたが、「IT農業」「農業DX」といったキラキラワードが飛び交うなかで「農業=一周回って有望産業」みたいな雰囲気が醸成されてきたからなのか、僕の肌勘としても企業が参入する流れがだいぶ強まってきているな、という気がします。

特に本腰を入れてきたと思うのが自動車業界。EV化が進んでくると自動車の部品点数が大幅に減るため、新たな事業として農業に注目しているってわけですね。

色々と話を聞いていると「ものづくりのスペシャリスト集団が野菜作りに取り組むとこんなにも省人化できるのか!」と驚かされることが多いです。既存の中小零細農家の脅威になることは間違いないでしょう。トヨタのものづくり、おそるべし…!!!

トヨタが、日本の農家を駆逐する日もそう遠くなさそうです(笑)。潰す気になれば、今すぐにでも潰せそうな気もしますが。

僕が血も涙もないトヨタのトップであれば、特定の野菜をターゲットに圧倒的な大量生産で価格破壊を起こし、農家を一斉駆逐したうえで値段を釣り上げる戦略を繰り返します。なにせ本業で「兆単位」の利益を上げている企業ですからね。さすがに世論が許さないとは思いますけど(笑)

■「個人→法人」の流れは、特に目新しい話でも何でもなく…

もちろん半分冗談ですが、それでも半分本気なのは、こういった大規模化の流れは、他の業界の歴史を俯瞰してみると、特に目新しいことでも何でもなく「すでに通ってきた道」だからです。

企業参入は自然の流れです。これまで既存の農家がずっと参入を阻んできたわけですが、それも既存農家が減少していけば難しくなるのは当たり前。今後は農業に可能性を見出した大企業の参入が相次ぎ、法人化した大規模既存農家との壮絶なバトルが繰り広げられる可能性が非常に高いと思っています。

特にバトルが激しくなるのは、機械化、IT化が進んだ分野ですよね。例えば米がそうですし、イチゴやミニトマトなどもかなり進んできている。そういった作物では、資本力がモノをいう戦いにどんどんと突入していくとみています。

強烈に価格低下の圧力がかかり、効率的な経営ができている事業体でなければ退出を余儀なくされる。こうした事態が急速に進んでいくはず。日本の生産性を上げるという点では、経済全体で見ると「いい流れ」なのかもしれませんけどね。

■まとめ

このnoteでも何度かお伝えしている通り、これから農業を志す方は、徹底的にDX化をして大企業と伍して戦う戦略を取るか、はたまた大企業が取るのが難しいポジションを見つけ、そこで局地戦を繰り広げるか。どちらかの選択を迫られることになるはずです。

これはどの産業でも起こっていることです。例えば、かつての街の商店のほとんどは、大規模スーパーに駆逐されました。それでも一部の専門店は、固定のファンを獲得して生き残っています。

書店もそうですよね。Amazonや大手書店チェーン店が元気な一方で、地域に根付いた個性あふれる小さな本屋はそれなりに元気だったりする。要するに二極化が進んでいくなかで、ちゃんと自身のポジションを考えることが大事だよ、ということです。

もし農業にチャレンジしたいのであれば、自分がどちらの道に進むべきなのか。そして、自分が取ろうをしている戦略がその方向性とマッチしているのかを考えることが非常に大切です。

僕個人の意見としては、圧倒的に大手とはガチンコで戦うのを避ける「弱者の兵法」を取るのがおすすめですけどね。あなたが「トヨタに勝てる!」と心の底から思えるなら全然大丈夫ですが(^^♪

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