天皇賞・春 回顧
戦前は結果が読みづらいメンバーでしたが、終わってみれば最良の結果になった天皇賞でした。
ドゥレッツァはやはり多少気のいい所は見せていたものの、まだ我慢できている道中かと思いましたが、三角ではすでに鞍上が叱咤激励するようなアクション。
菊花賞とは全くちがう結果となりましたが、レース後の報道で熱中症気味とあったように、当日30℃近いという温度も影響したようです。
昨年夏に連勝していることから暑さにも強いという意見もありましたが、そこは生き物なので難しい所です。
テーオーロイヤルは道中も我慢ができ、三角~四角でドゥレッツァを早めにパスし、堂々の競馬ぶりでした。
自分の予想に大きく反しましたが、直線入り口の抜け出す脚には少しゾワッとしました。
戦前は、伝統のある天皇賞をはたしてG1未勝利の陣営で勝てるのかと疑問でしたが、全てが愚問でした。
最近ではすっかり珍しくなった師弟での、しかもどちらかと言うと地味な印象の馬の、非常にめでたい戴冠でした。
自分でも年を重ねるごとに、叩き上げの馬の勝利には勇気づけられます(笑)
菱田騎手も一発勝負の本番でプレッシャーに負けずよく乗りました。
ただオーナーも仕掛けが早いのを心配したとも言っていましたが、確かに、何か一頭肉薄してくる馬がいれば最後に差されていた可能性もあります。
結果的には圧勝で問題ありませんでしたが、G1では得てしてほんの少しのミスで勝ちを取りこぼすこともよく見ます。
ただ今回は両クラシックホースが惨敗、パトロールビデオを見ても最後ジョッキーが追わずに流している馬が5、6頭もいて、タフなレースを物語っているとも言えますが、その辺り全てがテーオーロイヤルに向きました。
しかしまたディープボンドの頑張りには恐れ入りました。4年目はいかにタフなこの馬でも難しいだろうと思っていましたが…
結果的には昨年と同じような展開、勝馬をお膳立てするような感じになりました。
タスティエーラは、モレイラが菊花賞と同じようなレースをしていましたが不発。
現4歳世代はますます評価を落としてしまいました。
さてここからG1の連戦、忙しいですね!