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2024 桜花賞回顧

満開の桜の下、第84回桜花賞が行われました。

かつては3月のトライアルレースを経て桜花賞に臨むのが一般的でしたが、2018年のアーモンドアイあたりから、ぶっつけ本番での桜花賞参戦が成功を収めるケースも見られるようになりました。

アーモンドアイはシンザン記念から、翌年のグランアレグリアは朝日杯から直接挑んで優勝し、その流れはソダシやリバティアイランドにも引き継がれました。

トライアルが本番に結びつかないことは、予想の難易度が高まり、特にオールドファンの頭を悩ませます。

では2024年桜花賞の回顧をしていきます。

優勝は2番人気のステレンボッシュ。
パドックでの丸みをおびた馬体が印象的。
レースでもスタートを五分に決め、アスコリピチェーノをマークしながらの中団のポジション。終始手応えも良かった。
直線入り口でアスコリピチェーノを交わし、そのまま力強く脚を伸ばし1着。

2着には1番人気のアスコリピチェーノ。
スタート後行き脚がつかず、鞍上の北村騎手がやや手綱をしごくアクション。その後少し窮屈な場面や手応えも良くはなく、全体的にややチグハグな道中となった。

今回のレースは2頭が僅差の決着なだけに、その手応えの差が勝敗を分けたポイントの1つと見る。

スタート後、ステレンボッシュはアスコリピチェーノより後ろのポジションだったが手応えも良かったので、3角ではアスコリピチェーノの内側のポジションがスムーズにとれた。

対してアスコリピチェーノは手応えがそこまで良くはなく、ステレンボッシュに内側から並ばれてしまう。
4角でもアスコリピチェーノはステレンボッシュにフタをしたかったが、手応えの違いもあり、逆に外に弾かれ、ロスにつながりステレンボッシュには道を譲ってしまった。

それでもアスコリピチェーノは、最後までよく粘り2着を死守。僅差だけに道中のちょっとした手応えの違いやポジションどりが勝敗を分けた。

※手応えは、馬が前に行こうとしているところを鞍上が少しブレーキをかけている状態。言い換えれば鞍上が欲しいポジションが瞬時にとれる状態。
対して手応えがない状態は、馬の前への推進力が足りない状態。勝負所でも他馬に良いポジションをとられやすくなる。

次走オークスを考えると、ステレンボッシュは今のところマイナス材料は見当たらない。

アスコリピチェーノはオークスに行ったとしても、桜花賞より勝つ可能性は低くなると見る。

3着ライトバックは最後方からのレースで、直線一気の作戦。
全体的にうまくいった結果。

対して4着のスウィープフィートは同じように最後方から進めたが、結果的に進路がスムーズに空かず、脚を使ったのは残り200mから。
オークスではスウィープフィートの上積みが楽しみ。
左回り未経験だけがネック。

クイーンズウォークは内枠で走りづらそうだった。東京のオークスでのびのび走って、どこまで結果が出せるか。

今週は皐月賞です。
強い牝馬の挑戦に注目が集まりますが、牡馬の顔ぶれもなかなかです。



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