人間の不可思議な記憶の仕組み【エッセイ的なもの】
人は楽しい記憶よりも、苦しい記憶の方が頭に残りやすい。
昔誰かに言われた言葉だ。
人は悲しいことに、ハッピーなことよりも辛い出来事ばかりを記憶するらしい。そんなのあんまりじゃないか。楽しいことがたくさんあるのに、全部忘れて辛いことばかり記憶されるなんて...。
でも、世の中の人を見ていると、確かにそれが真実だと言えそうだ。
『私の人生嫌なことばかりだ』
『今までうまく行った試しがない』
そんなことを口にする人は、楽しいことや嬉しいことなんてすっかり忘れて、嫌な記憶ばかりが頭に根付いている。嫌なことや上手くいかない数の方が多くても、人生で楽しいことが一つもない人なんて絶対にいないはずなのに。
しかし、私も彼らと同じことを感じている。辛かった中学時代の記憶が根強く、ふとした瞬間に罵声を浴びせられた記憶が出てくるほどだ。人と会話をしている時や、話しかけようと考えている時などに、学生時代無視されて辛かった記憶が脳裏に蘇る時もある。
『私の学生時代は辛いことばかり』
思い出す記憶からは、そう判断するだろう。
実際、楽しかったはずの高校時代の記憶はあまり出てこない。楽しかったということだけは覚えているが、同級生と当時の授業や行事の会話をしても、まるで覚えていない。
なぜ、人の記憶というのはこんなに悲しいものなのだろうか。私が悲観的だから、こうなってしまうのだろうか。
だって、いつも一緒にいるあの人は『人生楽しい!最高!』といつも言っているのだから。
脳は解明が難しい部分。人間の体の中で一番わからない部分が多い箇所。いつか、脳科学が今よりも進歩して、この違いをも明確に解説してくれたなら、きっと私の中に根付いているこの記憶も風化していくだろう。
小説風に自分の疑問や考えを書いてみました。これはエッセイとなるのか?エッセイと小説の境界線がよくわかっていないです。
ただ、昔は架空の小説を描くのが好きでしたが、最近は自分の思いを誰かに語らせるようなエッセイ調で書くのが好きです!
創作の楽しみ方は人それぞれですね。これからは日常で感じたことや、普段感じる疑問などをこういう形式で書くことが増えていくと思います。
私のおすすめ小説をまとめています!色んな作家さんの小説を良ければ、読んでみてください。
小説家さん・創作活動をしている方に役立つ記事まとめています!
この記事がいいな!と思っていただけたら、サポートしていただけると励みになります。いただいた思いは還元できるように、記事作成がんばります。