キャリア形成における5つのシナリオ
今日は、ちきりんさんの『未来の働き方を考えようー人生は二回生きられる!ー』という本を読んでいたのですが…。今後の自分の仕事、キャリア形成、生き方をどうすればいいのか考える上で、すごく参考になる内容でした。
キャリア形成における5つのシナリオ
私が個人的に面白いと思ったところなんですが、ちきりんさんはキャリア形成において5つのシナリオを考えておくことが必要だと言っています。例えば、彼女が電子デバイスの研究者である竹内健先生と対談したとき、エンジニアのキャリア形成についてこんな5つの道を意識させておけばどうかと提案したそうです。
①「この分野に関してはコイツの右に出るやつはいない」というオタクエンジニアの道。
②そこまで高い技術はもっていなくても、トレンドに合わせて売れる商品を器用に開発していく、売れっ子エンジニアの道。
③エンジニアとしてはちょっと、、、という人でも技術経験を活かし、マーケティングや営業などにおいて優秀な人材となる道。
④技術やものづくりを超えて、組織のマネジメントや人を動かすことができる人。ビジネススクールに進んだり、最終的には経営者を目指すような道。
⑤エンジニアといて自らベンチャー企業を興す道。
「雇われる」感覚は危険
今の時代、大企業や安定している会社に就職したからといって”一生安泰”なんてものはありえません。2018年以来、NEC、コカ・コーラ、富士通…といった大企業でさえ、人員削減を発表しています。
ちきりんさんは、こんな時代を生き抜くためには、今就いている仕事からこれからどんな道を拓くことができるのかを考えておくことが重要だと言っています。
そこで先ほどあげた5つのシナリオなんですが…どうでしょうか?いざリストラされたり、自分で何かビジネスを始めたいを思ったときに「自分には今までやってきたことしかできない」という考えではなく、他にいくつもの可能性を見出すことができるのではないでしょうか。
私と同じ年代の人に考えてほしいこと
私は今年24歳になりました。今の会社はまだ1年目です。
私たちのような若者は、まだキャリアステップについて考える余裕はなく、日々新しいことを覚えるのに必死な人も多いと思います。仕事が楽しくてしょうがないという人もいれば、仕事が楽しくない、人間関係が悪くてツライ…という悩みをもつ人もいるはずです。
でも、その仕事を続けるのであれば、その仕事から”これからの5つのシナリオ”を書き出してみてはどうでしょうか?さっそく私も考えてみたんですが、「自分にはこんなこともできるかもしれない」「これ興味あるな」「これを将来するには今こんな力をもっとつけておかないと」…といった発見もたくさんありました。
さらに、仕事のモチベーションもあがります。ちょっとした業務でも、文字におこしたシナリオに近づいているのが感じられるからです。
これは、雇われ続けるのが悪いとか、夢を持てという話ではありません。ただ、なんとなく毎日をやりすごすのではなく、どうせやるならその仕事を自分の未来の可能性に繋げられたらいいなと思います。