「受験しないの?」のもやもや
受験シーズン真っ只中、我が家の子どもも節目を迎えている。
そんな中、久しぶりに会った人からふいに
「受験しないの?」
と声をかけられることがある。
その度になんとなくもやもやとした違和感を感じてきた。
「受験」が差しているのは、小学校や中学校で公立以外の学校を受験すること。
そのこと自体、否定しない。
むしろ様々な困難や環境が合わない、もっと特性を活かせる環境がある、といった理由で公立以外を選ぶということをしている人たちがいることも、選択肢があることの大切さも腑に落ちる。
何がもやもやするのか?
言外に隠されている
「勉強できる子は私立に行くもんだよね(私立の方が有名校への進学率がいい)」
「公立は荒れてるらしい(私立は環境がいい)」
という一見どこにでも当てはまりそうでいて、そうではない価値観をむしろ賞賛として、やんわりと押し付けられたような感じにウッとなるのだ。
そんな時、私はデータにあたることにしている。
中学校の私立受験に関しての文科省によるデータをまとめていらっしゃる方がいた。
東京の私立受験の加熱ぶりは肌で感じるところではあったが、他県はどうだろう?という視点の元調べてみたのだ。
このデータをまとめた方も国立に関しては入ってないと言及しておられて、公立以外となると、もう少し多いだろう。
この県別のデータが意味するところは?という次の疑問が湧いてくる。
自分が住んでいる場所だと推測できるところもある。
例えば、公立の有名校への進学率の良さだったり、通える地域の私立学校の少なさだったり。
もう少しデータに当たってみようと思うが、進学率だけが学校選びの視点ではないし、ましてや自分自身の経験だけで判断するのももっと危うく感じる。
俯瞰的な視点を持った時、安易に「受験する?」という声かけにはならないのでは?と思う。