あいまいでいられるか
Xデザイン学校のユーザーリサーチコース最終回。
今回は特に自分自身が講師業をしていて受講者から言われる引っ掛かりや疑問に対しての一つの説明方法が見出せた気がした。
例えば、受講者からよく言われる不安の一つに「これで足りているのか」という疑問があるのだが、探索的なアプローチをしている段階で、MECEは早すぎるという説明をいただいた。
「これで足りているのか」は引っ掛かる人がいるし、不安として出てくる。ここで、探索的なアプローチによくある不安だということをいくら話しても不安は解消されない。今はその段階ではない、という方が説得力がある。
何より、自分自身が受講者として「これで足りているのか」と不安を感じたし、そういう時に「今はその段階ではない」言われると腑に落ちた。
全5回を受講して、探索的なアプローチをしている間は常に確定せず、いろんなことを覆しながら行ったり来たりしてあいまいなまま進むということを体験した。
あいまいであるというのはとても不安定なので、居心地が悪い人も多いのだけれど、それが必要なアプローチであることが実感できた。
この経験は楽しくもあり、今後の自分の仕事に活かせそうでもある。実体験は何にも勝る。