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説得がうまくいかないときは
例えば部下に、上司に、こうして欲しいと伝える。内容は、誰が聞いても至極真っ当な、やるべきことだ。
しかし、いくら話しても納得してくれない、やってくれない、そんなことはないだろうか?
そんな時、どうしてこれをやって欲しいのか、その理由が以下に当てはまるかをチェックして欲しい。
・効率的、効果的
・誰かから言われた
・自分以外の誰かが言ってた
・反対が少なそう
・そうするのが一般的に正しいこと
・みんなのためになること
これらに当てはまるのは全て、「ティール組織」では、外的な要因。「なぜこの人はわかってくれないのか」では、外発的動機。人を説得する時に使いがちな理由だが、この理由では納得してくれにくい。
誤解を恐れず、ざっくり言うと
正論ぶちかまされてもやりたくならない
という感じ。
もちろん客観的な理由であることが悪いわけではないし、それで納得してくれるケースもある。ただ、うまくいかない時にはこういう理由であることが多いのではないだろうか。
じゃあどんな理由に納得してくれるのか?
これも誤解を恐れずにいうと、
心から相手を思い、自分もそうしたいと思ってる
という感じ。
その人が心の奥底にある気持ちや確信に基づいて発したもの、つまり内的な要因、内発的動機である場合なのではないか。
逆説的ではあるが、この内発的動機が重視されている状態が組織として健全な状況であるとも言えるのではないのだろうか。