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猫、ではなく人バンバンの話
こんにちは、あすぺるがーるです。
日産が「猫バンバン」というプロジェクトをキャンペーンしてるようです。
#猫バンバン PROJECT MOVIE by NISSAN #KnockKnockCats - YouTube
猫は寒がりで、狭いところを好む生き物です。
そのため寒くなると車の中に入りこんでしまうので、ボンネットを叩いて追い出してあげてから車を運転しよう、というものです。
しかし、猫のみならず人間の子どもも、車の下に入ることがあるようです…
子どもが車に入った話
車の下に入ったのは、実は幼き日の私です。
私は幼少期からADHDの特性が強い子どもでした。
ADHDの子どもたちの多動さは、他の子どもの比ではありません。
何か面白そうなものを見つけると、すぐに保護者の手を抜け出し、走っていってしまいます。
その「面白そうなもの」が、あの日の私にとっては車の下だったのです──
この辺りで最も交通量の多い、幹線道路。
行き交う車が、ものすごいスピードで走ってました。
事故も起きやすいと聞きます。
そんな道路に走っていた一台の車に、私が猛スピードで走って、下に潜り込みました。
まさに修羅場。
母はとっさに車に駆け寄り
「止ーーめーーてーーくーーだーーさーーい!!!!」
と叫びながら車の前ドアを力いっぱい叩いたそうです。
幸い車は止まってくれたようで、私は無事に救助されましたとさ。
迷子ひもは迷ったら「つける」
私のように外を歩いているとき、光の速さで脱走してしまう子どもたちのために、「迷子紐(幼児用ハーネス)」というものがあります。
私も使ってたことがあるそうで、「まるで犬の散歩のようだった」と母は語っています。
その見た目から「ペットみたいでかわいそう」という声が上がることも…
しかし、私は迷わず言います。
「つけてください」と。
私が助かったのは、奇跡にほど近いです。
運転手さんが心ある人だったから。
母の体力が、強かったから。
母が、人一倍行動力のある人間だったから。
あなたは、走行中の車の下に潜った子どもを助けられますか?
子どもの多動さを、侮らないでください。
著しい多動を特徴に含むADHDも、決して珍しい病気ではありません。
そして、多動が収まる前(小学校低学年ぐらいまででしょうか)に診断される例は、まだまだ少ないです。
だから、迷子紐をつけようか迷っている保護者さんには、ぜひ迷子紐の使用を検討していただきたいです。
腕に着けるタイプで、ペットの散歩に見えにくいタイプも売っていますので、外出中の子どもの安全に少しでも不安を覚えた方は調べてみることをオススメします。
そして、「迷子紐なんてかわいそう」というのも、絶対に止めてください。
子どもが車の下に入ってからでは、遅いです。
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