咲-Saki-
「咲-Saki-」(以下「咲」)は特別思い入れがあるというワケではないものの、僕に百合というジャンルを教えた作品として僕のオタク遍歴において強い存在感がある。
推しcpは「かじゅもも」です、よしなに。
当時は学生寮に住んでいたのだが、寮で禁止されている麻雀は当然のように流行っており、不良学生の間では賭けをしていたとかなんとかと噂を聞いている。
まぁ学校黙認のシゴキ体罰が平然とあった体育会系縦社会の寮であったから、治安は昭和並だった。
閑話休題。
さて僕は健全にゲームで麻雀を始めたのだが、となれば当然麻雀のアニメやマンガを読み始めるワケで、オタク友達に教えてもらったのが「咲」と「アカギ」だった。
どっちも麻雀を学べなくて草。
寮の談話室には本棚があって、そこに「咲」を見つけて読んだのが最初なのだが、そこで読んだのは「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」(以下「阿知賀編」)という本編とは別軸の視点の話で、友人と話が噛み合わなくて知ったというちょっと恥ずかしいエピソードがある。
並行してアニメも「咲」「阿知賀編」をどちらも履修し、その後にアニメ化された全国編もリアタイで履修している。
僕の話ばかりになってしまったが、「咲」は異能力系要素を含みつつ、麻雀をテーマに描かれたスポ根といった作品である。
その実は前述の通り百合作品という側面を持ち、しかし男性キャラクターもちゃんと登場していることからよく百合か百合でないか論争が起きる。
「歩くメロンブックス」と呼ばれた同人マニアの友人はハギヨシという優秀な竿役がいるだろ!と豪語されたが、どう考えてもクレイジーサイコレズの方が優秀な要素を持っている。
本筋の物語としては主人公・咲が麻雀部に入部して、全国大会を目指していくという極めて王道のストーリーなのだが、県大会で描きたいことは描ききったかというくらいそこまでとそこからに展開のテンポに差がある。
「阿知賀編」も面白いとは思うが、「咲」と比べると主要メンバーの能力がちょっと地味で、少しカタルシスに欠ける。
双方が相まみえ、かつキャラの濃い強豪集まる全国編はキャラも展開も派手さこそあるものの、段々と異能力バトルがインフレしていき、キャラも急に増えるので、ちょっと読む側も忙しくなってくる。
何故かどうして実写化もされていて、「僕は友達が少ない」の実写化みたいにイタくて見てられない……となるかと思ったのだが、これが意外にもちゃんと観れたので驚いた。
タコスの声の再現度も高く、この手の実写化ではかなり良かった。
全国編はアニメでのみ履修しているのだが、早くもそれから10年が経つ。
連載はまだ続いているハズだが、追えていないのでたまに「アニメまだかな」と思ったりする。
「咲」から見始めたとしても今でもそれなりに見れると思うし、十分人気が出るくらいにはコンテンツの息もまだまだ健在だと思うのだが、おそらく……原作の方のキャラクターデザインが変わり過ぎて難しいのではなかろうか。
何が変わったかは僕からは言うまいが、あの可愛い可愛い淡ちゃんをあんなデザインにしたのは許せん……あの"慎ましさ"が良かったのに!
推しcpは最初に述べた通りかじゅももなのだが、個人的にはワハハがずっと好きなのだ。
衣にも父性芽生えるし、ビジュアルなら淡もハジメくんも良い(尚ハジメくんは最近ちょっと露骨で好きくない)。
そして誰もが部長の真似をして牌を叩きつけたことだろう。
あとツモる前に逆手側の卓の門掴んで溜め動作な!
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