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プロの目指し方⓪:【自己紹介】はじめに
IBISです。
プロの現役イラストレーターが「プロのイラストレーターになるには?」という情報発信をしているのを目にしたことがあると思います。
しかし、「イラストレーターを起用する側」の情報発信はまだ多くないのではないでしょうか。
商業でのイラストは描き手だけでは利益は発生しません。
そのイラストを欲する人――つまり「需要」があって初めて成り立ちます。
私は多くのプロのイラストレーターを「起用する側」のプロとして関わっています。
起用する側の視点から「どういうイラストレーターがプロになれるか?」を紐解き、解説していきたいと思います。
一人でも多くのクリエイターにとってキャリアのヒントやサポートになれば嬉しいです。
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自己紹介
私はマンガ業界で電子書籍のディレクターとしてキャリアをスタートさせました。
下積み時代はアダルト作品のレギュレーション修正(俗に言う「白消し」「黒海苔」)を行っていました。
その後、BookSurfingと呼ばれる、マンガをコマ毎に表示する電子書籍の制作に携わりました。
BookSurfingはセルシスさんが提供しているガラケーの小さい画面でマンガを読むためのデータで、実は2024年現在もひっそりと生き続けています。
フラグをつけてゲームブックにしたり、コマの切り替え時にディゾルブ等の効果をつけたりできて結構面白いのですが、それはまた別の話としましょう。
その他にもEPUBという最もポピュラーな電子書籍のデータ制作にも携わっています。
EPUBには大きくリフロー型とフィックス型の2種類があるのですが、全くと言っていいほど別物のため、リフロー型には殆ど知見がありません。
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その後、Webtoon業界の少しニッチな仕事をする部署の責任者兼ディレクターをしていました。
Webtoonとは、従来のページをめくるコミックと異なり、スマートフォンを縦にスクロールして読む韓国発祥の新しいマンガ形式です。
その部署では従来のコミックをWebtoon形式で読めるように加工編集したり、逆にWebtoonを紙の単行本やEPUBで読めるように加工編集したりということをしていました。
写植等も多く行ったので、電子書籍の部署での経験も含め、今回noteで解説するイラスト業界だけでなくマンガ業界・WT業界にも比較的明るいと思います。
そして現在はとあるイラスト制作会社の責任者兼プロデューサーを務めています。
毎月100名を超える作家様のポートフォリオを拝見し、多い月は数十社のクライアント様へ作家提案を行っています。
ビジネス資料に使うものからゲームのスチル、VTuberのキャラクターデザイン……と、「イラスト」に含まれる広いジャンル全てを取り扱っています。
クライアント様も個人・法人を含め、初めてイラストを発注するクライアント様から毎月たくさんのイラストを必要とする会社、真面目な教本の出版社から個人のゆるキャラLINEスタンプクリエイターまで様々です。
その傍らで、私自身もクリエイターとして細々活動していたこともあります。
学生時代はネット小説に始まり(10代の頃の恥ずかしい拙作が出てきますので詳細は伏せますが笑)、フリーゲーム制作企画に参加したりしました。
その後は時折イラストを描いたりしていて、マンガ業界に関わっているなら自分でもマンガを作ろう!と同人誌を出したこともあります。
しばらく離れていましたが、最近また同人活動を始めようと画策しています。
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そして、これから
今回は自己紹介をしました。
実際にどこの会社に所属しているのかもお伝え出来た方が説得力があるのだろうと思うのですが、少なくとも現時点では公表できませんでした。
尤も、同業者であればある程度予測がついてしまうかもしれません。
これから公表するかもしれませんが、その時はこの記事も更新しようと思います。
兎にも角にも、これからクリエイターの皆さんに情報発信していくにあたって、ちょっと話を聞いてやってもいいかなという程度には信頼頂けばと思い、挨拶の記事を書きました。
私の不真面目さから更新は不定期になるかと思いますが、もし「もっと話を聞いてみたい!」という人がいらっしゃったら、Twitter(X)やmixi2でご連絡いただるとモチベーションに繋がります。
直接アドバイスをしたりご相談に乗ったりもできるかもしれませんので、お気軽にご連絡ください。
それでは、次回より何卒よろしくお願いします。
次回は「プロのイラストレーターにはどんなカタチがある?」を予定しています。
IBIS
電子書籍業界出身、現在とあるイラスト制作会社の責任者。
自分でもちょっぴりマンガを描いたり。
同人出版サークル「彩鳥書房」の編集長。
mixi2:https://mixi.social/@koaekea
Twitter:https://x.com/Koaekea