円盤皇女ワるきゅーレ
00年代のオタクの観ているアニメはこういうの!という要素の塊なのだが、何故か見てもノスタルジックな気持ちにはなれないことで僕の中では有名な作品。
00年代らしい絵柄・色使い、奇抜なキャラクターデザイン、メタ的にもアニメ独自展開だったりと間違いなくそうなのだが、例えば「魔法少女リリカルなのは」を観ているときとは何か異なる感覚で履修していたのを思い出す。
※僕の中では同じ属性に見えている。
宇宙人が普通にいる世界観設定というと、ファン層は遠いが「銀魂」が似ていると思う。
思い返すと意外とレアな設定で、例えば「涼宮ハルヒの憂鬱」のように登場人物に実は宇宙人がいるといったレベルなら割とあるし、「超時空要塞マクロス」のように舞台が銀河にまで渡る作品も宇宙人は出てくる。
でも日常の一般に馴染んでいるとは少し異なると考えている。
作品についてはおそらく原作のマンガよりアニメの方が知名度は高いと思われ、OVAを含めると地味に4回もアニメ化されており、ちょっと長い。
その割に中身は有って無いようなもので、純粋に萌え文化を楽しむ方向の作品なのでこれといって面白かった作品とは正直思えなかった。
が、どのへんの話の何というキャラかも覚えていないが、不思議ちゃんキャラの子が妙に「赤毛のアン」のネタを擦っていたことだけを覚えていて、もしかしたら色んな作品のパロディーがあってそれに気付ければ面白いのかもしれない。
しかし、ネタのチョイスが作品ジャンルからは想像できないぶっ込み方をしているので、教養の広さが必要かもしれない。
僕にはそんな教養もなければ記憶力もゴミカスなのでこんな分かりにくい仕込み方ではなかなか気付けない。
そういう意味でもオタクがニチャつくのには良いのだろう。
このアニメを語るにおいて最も大切なのは楽曲だと僕は考えている。
メロキュアの楽曲がこれまたアニメからは想像できないくらい良くて、特に「Agapé」は今でも好きな僕の好きなアニソンランキングを作ったらトップ層に食い込んでくる。
そもそもメロキュア楽曲が非常に手の込んだ面白い曲が多くて、メロキュアからしか摂取できない栄養がある。
聴いていて気持ち良いが、作る側・演奏する側から見ると結構えげつない。
メロキュアといえば、僕が大学の先輩に連れられて行ったアニサマでマイクを2本立ててパフォーマンスしていたことを今でも鮮明に覚えている。
とても素敵なユニットだと思う。