ピラニア
スプラッターだとかバイオレンスだとか、パニック英語とかB級ホラーとかいう一括りにされる映画にも微妙にサブジャンルが存在する。
唯一特殊なものはみんな大好きサメ映画なワケだが、今回はサメより少しインパクトに欠ける「ピラニア」だ。
インパクトに欠けるとはいえシリーズ続編の出たタイトルである。
動物や昆虫が巨大化したり凶暴化したりして襲うというコンセプトの歴史はとても古く、なんならアイデアだけで言えば神話ですら既に使われているワケだ。
映画としては「アナコンダ」が頭一つ抜けている気がするが、時には凶暴性の低い動物が題材のこともある。
ピラニアという生き物も鋭い歯を持つ見た目も相まって凶暴なイメージがあるものの、実は人を襲うことは殆ど無いらしい。
しかし、血の匂いを嗅ぐと急に攻撃的になるのは事実だそうだ。
そんな小さなピラニアが水という水から大量に現れ、水辺やプールを真っ赤に染めていくのが「ピラニア」という映画の概要だ。
この手の作品にはお決まりのお色気シーンもあるものの、半ばギャグ的にピラニアに襲われる。
幻痛を感じるかもしれないので、男の人は覚悟して観た方が良い。
洋画はオリジナル音声に字幕で見るべし、としている僕だが、この作品はどうか吹き替え版で観て欲しい。
僕がアニメ好きという理由もあるのだが、劇中に登場する幼女の吹き替えをなんと釘宮理恵さんが演じている。
洋画吹き替えはTVアニメよりギャラが良いと聞いたことがあるが、自体的には釘宮さんの全盛期にも当たり、仕事に困っていたとも思えずとても不思議なキャスティングである。
よほどオリジナル音声の幼女が可愛らしいアニメ声をしているか、キャスティングを担当した人が釘宮ファン可のどちらかではないかと今も疑っている。
ここまでピラニアと釘宮さんの話をしていないことからも察してほしいが、基本的に中身は無いようなものである。