【S16ダイヤ1到達】帝王にてティアラ環境を走破!
皆様こんにちは。リーズと申します。
今回は【帝王】にてダイヤモンド1入りしたため、
解説記事を執筆しようと思い立った次第です。
【ティアラ】が猛威を振るっているため、
魔境と呼ばれがちな本環境ですが、
意外にも【帝王】にとっては追い風な印象です。
なぜなら、
以上三点が、【帝王】が勝ちやすい理由です。
戦績を記録できておらずあやふやなデータですが、体感勝率60%です。
運が良いときは、最大7連勝できました。
さて、そろそろ本題に移ります。
拙い文章で恐縮ですが、少しでも読者様の参考になればうれしく存じます。
デッキレシピ
【帝王】はソロモードで最初に出現しますので、
ある程度はテーマをご存知の方がいらっしゃるのでは?
しかし、ソロモードで学んだ知識のままにデュエルすると、
どうしても先入観が生まれてしまいます。
たとえば、【帝王】の戦いかたについて。
皆様からすれば、《アイテール》や《エレボス》などの最上級モンスターで
豪快に立ち回るイメージがついているかもしれません。
しかし、今回のデッキはコイントスでかならず後攻をとり、
魔人カードでコンパクトに妨害を立てます。
自分が想定する戦法と、相手が実際にとる戦法にギャップがでるため、
妨害のうちどころを見逃してしまうんですね。
シングル戦のマスターデュエルで、
この不意打ちを効かせられるのはめちゃくちゃ強いです。
基本戦術
おもな戦いかたは、必ず後攻をとり、
相手の盤面を《拮抗》や《ライスト》でまくったあと、
魔人カード +《真帝王領域》の2枚を構えます。
魔人カードは見てのとおり、カード耐性は皆無です。
場にだすだけでは、【ティアラ】の
《サリーク》や《メタノイズ》で処理されて終わり。
なので、かならず《真帝王領域》とのセットを目指します。
また、そのほかに注意すべきことは、《パンクラ》の使い方。
高ステータスかつ妨害もちのハイスペックなカードですが、
無理に出し惜しみしないように意識しています。
というのも、相手ターンに妨害したいからといって残していると、
こちらのキーカードに妨害を打たれ、
取り返しがつかなくなってしまいます。
ときには、《パンクラ》で妨害を吐かせてから
安全に展開する露払いとして。
ときには、単なるリリース要員として。
とにかく、《パンクラ》は使えるときにガンガン使ってしまいます。
妨害はできたらラッキー程度に。
採用理由
このデッキの主役。
これ1枚で、【ティアラ】は水を打ったように静かになります。
怪物じみたバワーをもつ【ティアラ】を沈められるのは、
このデッキの醍醐味といっても良いでしょう。
それはさておき、性能について。
制圧効果は全カードのなかでもトップクラスで、ほかに類をみない強さ。
《深怨》に対応したステータスも魅力で、【帝王】のズッ友です。
このデッキの主役その2。
《深怨》非対応なのは痛いですが、《威光魔人》同様
むちゃくちゃな制圧効果が目をひきます。
当然、どちらも3積み。
【帝王】といえばこのカード。召喚演出もちです。
ほかの面子にくらべて地味かもしれませんが、
試行錯誤の結果、投入にいたりました。
《深怨》のため2400/1000ステータスのカードが必要なのですが、
《ガイウス》はそれらのなかでもっとも使いやすいんです。
カードの種類に関わらずなんでも除去でき、
再利用をゆるさないのが強み。
似たようなカードとして《ライザー》がいます。
しかし、こちらはデッキバウンスのため、再利用させてしまいます。
除去効果は、おもに戦闘で倒しきれない高打点モンスターや、
《ペルレイノ》をはじめとする強烈な魔法罠に使用します。
また出されると困るので、《ガイウス》でなくてはならない。
というのが理由です。
本構築では《汎神》ぐらいでしか墓地に触らないため、
そこまで無理なく採用できます。
【ティアラ】に効果抜群なので採用。
マスターデュエルでは3積みできる後攻まくりカード。
リリース要員&アタッカー&後続の安全確保と、
多岐にわたって活躍してくれます。
しかし、事故の要員にもなりえるので、3枚積みするかはお好みで。
このカードをみて、【帝王】に採用されているのは
意外だと感じられた方もいらっしゃるのでは?
なぜ採用されているかというと、
「効果を発動せず、ゆるい条件で特殊召喚できるから」です。
【ティアラ】には《ハゥフニス》が存在するため、
安易にモンスター効果を起動すると、相手の展開が始まってしまいます。
また、《ルルカロス》には特殊召喚を無効にされます。
《ハゥフニス》と《ルルカロス》対策に
チェーンを組まないモンスターが必要なんですね。
《エクレシア》はそんななかで
もっとも召喚がカンタンかつ、ステータスもそれなり高く、
殴り合いの面でも優秀なので採用にしました。
また、通常召喚可能なのも便利です。
EX0型【帝王】でほぼ必須枠のカード。
1ドロー効果は手札事故が起きやすい【帝王】にはありがたく、
容易に特殊召喚できるのも便利。
しかも、打点も高いためアタッカーとしても起用できる
高性能おじいちゃんです。
P効果は魔法カード扱いなので、
《ハゥフニス》の効果に触れないのもポイント。
しかし、【帝王】のキーカードである《烈旋》とは
噛み合いがわるいため、一長一短。
2枚採用にするか3枚にするかで、私はずっと迷っています。
なお、《アトラクター》適応下では、P効果を
使ったあと除外されます。
不採用理由
相手の妨害を1枚つぶしつつ展開できます。
しかし、効果を発動してしまい、
《ルルカロス》に止められるので不採用。
状況に左右されずに展開できる有用なカード。
ダイヤ3あたりまで採用していました。
ですが、こちらも《ルルカロス》に止められるので不採用。
アタッカー兼ねリリース要員。
ダイヤ2あたりまで採用していましたが、《パンクラ》と入れ換えました。
アタッカー兼ねリリース要員。
バック除去ができる便利屋です。長い間デッキに投入していました。
特筆すべきは、
①は文字通り。あらかじめ盤面を掃除してから、
安全にモンスターを展開できます。
しかし、のちに除去カードを増やした結果、
わざわざこの効果をつかう機会はなくなりました。
②はリソース稼ぎにつなげられます。
しかし、そもそも相手が《ケルベクアギド》で
《汎神》を墓地へおくってくれるので、
一度も《汎神》を手札からおとしたことはありません。
③は、万が一手札に上級がいなくとも、
《真帝王領域》で即席の制圧ができるという意味です。
しかし、やや貧弱な制圧であり、《スクリーム》で
カンタンに突破されかねません。
デッキの改良を進めていくと、
どんどん採用意義が薄くなってきたので抜きました。
後攻まくりでお馴染みのカード。
ステータスも高く、除去効果も優秀ではあります。
しかし、モンスターしか対処できず、再利用も許してしまうので、
現環境では刺さらないと判断しました。
墓地メタ特化の上級モンスターです。
《威光魔人》で十分ですし、【ティアラ】以外に弱すぎるので不採用。
ただ、《リダン》《ダークロウ》を越える2500打点は魅力的。
構築によっては、《名推理》で呼んでくるのもアリかもしれませんね。
バック除去カード。
《汎神》のコストにできるとはいえ、手札にくると弱すぎるので不採用。
展開要員。《ムドラケルドウ》にチェーンされるだけなので不採用。
元禁止指定ですが、まったく話題に上がっていないカード。
第二の《烈旋》として使います。
《アンカモ》と共存できたり、遠慮なく《烈旋》を《汎神》の
コストにできたりするのが強み。
しかし、いまいち強さを感じられなかったので抜きました。
今度純制限に緩和されるので、2枚積むとよく働いてくれるかもしれません。
墓地メタカード。先行ならともかく、
後攻ではいまいち活躍しづらいのと、【ティアラ】以外に弱いのでボツ。
各デッキの対面
完走した感想
私はOCGを未プレイですが、【ティアラ】襲来にともない、
「もう終わりだよマスターデュエル」などと
やたら阿鼻叫喚の遊戯王界隈を見て、どうなることやらと息をつきました。
しかし、実際にデュエルしてみれば
「なんだ、まあまあ戦えるではないか」
と感じたのが率直な意見です。
苦しかったという意味では、
【勇者ラドン】が流行した時期のほうが個人的にはたいへんでした。
無論、墓地利用デッキのほぼすべてが環境に駆逐されてしまい、
デッキの多様性が失われてしまったのは事実。
かくいう私も、よく使用している【斬機】や【オルフェゴール】で
戦い抜くのが困難になり、歯がゆいきもちです。
しかし、一強環境には、一強環境なりの楽しみがあるため、
私は今環境にそこそこエンジョイできているようです。
まあ…
何度デュエルしても【ティアラ】としかあたらず、
絵面がおなじで飽きてしまうため、規制は早めに欲しいのですが。
説教じみたつまらない戯れ事ですが、
最後にそれっぽいことをいって締め括ります。
カードゲームなので、遊び方は人それぞれではありますが、
「ティアラが一強なら、どう工夫したら勝てるんだろう」
と考えてみるのも、これまた遊戯王の
ひとつの楽しみかたなのではないかなぁと思います。
もちろん、墓地利用デッキの愛好者はつらい限りでしょうが。
皆さんも、あえて【ティアラ】以外を握り、環境に逆流してみませんか?
ここまでの閲覧ありがとうございました。