23/24 プレミアリーグ第10節 マンチェスターユナイテッドvsマンチェスターシティ マッチレポート
調子が上がらないものの、公式戦3連勝のマンチェスターユナイテッドが、絶対王者マンチェスターシティをホームに迎えた一戦。
立場が逆転してから早10年ほどが経った。
しかも、ユナイテッドは優勝争いができておらず、シティからしたら最早ユナイテッドはライバルとして見ていないかもしれない。
しかし、やはりこれはマンチェスターダービー。
街と街だけではなく、意地と意地、プライドとプライドの戦いでもある。
試合開始。
ユナイテッドは前線からプレスをかけ、カウンターを仕掛けていく。
すると開始早々、ブルーノが高い位置でボールを奪い、マクトミネイがシュート。
弱いシュートとなりエデルソンにキャッチされるが、得意な形を見せていく。
しかしシティも反撃。
ロドリの対角線のパスをウォーカーが落としフォーデンがヘディング。
オナナがビッグセーブし、こぼれ球をハーランドが詰めるがマグワイアがブロックしゴールとはならない。
すると24分、シティのフリーキックの際にホイルンドがロドリを抱えてしまいPKを献上。
これをハーランドが落ち着いて決めてアウェイのシティが先制する。
このままシティペースになると思っていたがユナイテッドも黙ってはいない。
相手のパスミスをホイルンドが拾い1人で運び、エデルソンを交わした際にボールが右サイドまで行ってしまったが、折り返してはブルーノがシュート。
さらにアディショナルタイム、ラッシュのロングボールにマクトミネイが抜けてミドルシュートを放つがエデルソンがビッグセーブ。
ゴールの予感があった。
ただそれはシティも同様で、前半終了ラストプレーで、左サイドを攻略しベルナルドシウバの正確なクロスにフリーのハーランドが合わせる。
しかしオナナの超絶ビッグセーブで決まらず0-1でシティリードで折り返す。
お互いの長所が出た前半ではあったが、シティが上回った展開であった。
後半開始。
シティがこの試合の勝敗を決めにかかった。
前半から何度も攻略してきたグリーリッシュとベルナルドのコンビから、最後はフリーのハーランドが頭で合わせリードを2点に広げる。
前半終了間際に見せた形と全く同じであった。
そこからは完全にシティペース。
得意なパス回しで相手を巧みに交わし、ユナイテッドの選手たちを肉体的にも精神的にも削っていく。
明らかに前半のようにカウンターを出せなくなったユナイテッドは、エリクセンのスルーパスにラッシュフォードがトラップからシュートを打つが枠を外れる。
その直後には、シティがゴールに迫る。
ハーランドがキーパーと1対1になるが、またしてもオナナのビッグセーブに阻まれる。
そして、この試合が完全に決着したのは80分。
ロドリのミドルのこぼれ球をハーランドが拾い、中に折り返して最後はフォーデンが流し込み3点目を奪う。
このゴールで多くのユナイテッドサポーターがオールドトラフォードを後にした。
その後もシティがゲームをコントールし0-3で勝利。
内容からすると、点差以上の差が両チームにはあった。
全ての局面においてシティが圧倒していた。
悔しいがこれが現実である。
シティから見習うところはたくさんある。
シティは勝っている状況でも、全員が守備に走り、ボールを持っている時は味方へのサポートや、裏抜けをして常にボールを効率よく動かしている。
それは本来テンハグがやりたいフットボールであろう。
以前も言ったがテンハグを解任するのは絶対に違うと私は思っている。
クロップやペップ、アルテタでさえ最初は苦しんだ。
しかし、ビルドアップ、攻撃、守備の整備をいい加減そろそろしていただきたい。
あまりにもユナイテッドは即興性の高いフットボールであり、毎試合選手任せである。
今のユナイテッドはとにかく、ボールを持った時の選手間のサポート、攻撃時・守備時の連動性、最終ラインの設定など課題が山積みになっている。
唯一ポジティブなのは、オナナが本来のプレーを披露し自信を取り戻したことだ。
今後、強豪チームに勝てる日が来るのか。
そして、明るい未来が待っているのか。
僅かな希望を持って次の試合を待つことにしよう。
それではまた。。