私が見てきたマンチェスターユナイテッド 〜ファーガソンvsグアルディオラ〜編
2008年のマンチェスターユナイテッドvsガンバ大阪の試合を観てユナイテッドサポーターになってから15年が経った。
私は今年で30歳となり、人生の半分をユナイテッドサポーターとして生きている。
そんな私が見てきたマンチェスターユナイテッドのことを今後投稿していきたいと考えている。
初回は、『ファーガソンvsグアルディオラ』について綴ってみる。
サーアレックスファーガソン。
私の中で後にも先にもこの方より魅力を感じる監督とは出会わないだろうと思っている。
私の中では圧倒的カリスマである。
冒頭で述べた通り、私は2008年のクラブワールドカップを見てマンチェスターユナイテッドサポーターになった。
その後はあまり試合を見る機会がなかったが、たまたまCSのJ SPORTSをつけたら、セルティックの試合をやっていた。
当時は中村俊輔が所属していた事もあり、その試合を観ていた。
その時にふとマンチェスターユナイテッドの試合もやっていないか番組表で調べると、プレミアリーグの試合がJ SPORTSでやっていることを知り、そこから数試合ユナイテッドの試合を観ることになった。
私が観た試合は全勝。
まだフットボールの事は全然知らないが、素人でもユナイテッドが強いチームである事はわかった。
選手の事も把握していき、スタメンを覚えるようになっていく。
一気にフットボールにハマっていったのだ。
そして2009年5月27日、フジテレビの番組表を見ていたらマンチェスターユナイテッドvsバルセロナのチャンピオンズリーグ決勝を放送する事を知る。
当時は高校生で夜中は起きれなかった為、録画をして次の日の学校終わりに観ることにした。
当然ユナイテッドが勝つと思っていた。
理由はいくつかあるが、ユナイテッドの観ていた試合は全勝で、バルセロナの選手はアンリ以外知らなかったなど、今考えると浅はかすぎる考えである。
試合開始。
夜ご飯を食べながら楽しみに観ていたが、楽しめたのは開始10分までであった。
最初はユナイテッドがチャンスを作っていたが、エトーがゴールを決めてからは、地獄のような展開が待っていた。
バルセロナが巧みにボールを回し、ユナイテッドの選手の体力も気力も奪っていく。
後半にはメッシに"ヘディング"で決められてしまい万事休す。
フットボールに詳しくない人が観ても完敗だった。
最強だと思っていたユナイテッドが完敗したことに気持ちが追いつかなかった。
のちに当時のことを調べると、王者ユナイテッドvs挑戦者バルセロナの構図とはいえ、予想は五分五分。
バルセロナが圧勝と予想する人も少なくなかった。
ここからバルセロナは黄金期に入り、ユナイテッドはロナウドが抜けて戦力ダウンの時代になっていく。
翌09/10シーズン。
このシーズンからプレミアリーグを中心にヨーロッパフットボールを本格的に観ていくことになる。
プレミアリーグやチャンピオンズリーグ優勝はもちろん叶えてほしかったが、私にとって1番は打倒バルセロナであった。
あのまま終わってたまるかという気持ちがものすごくあった。
結局このシーズンのタイトルはカーリングカップのみでプレミアはチェルシーに敗れて2位、チャンピオンズリーグもバイエルンにアウェイゴールで敗れベスト8敗退となった。
そして10/11シーズン。
ユナイテッドは昨季よりルーニー中心のチームになっていたが、このシーズンの前半はルーニーの調子が上がらず、アウェイでも苦戦する試合が多くあった。
しかし年明けからはルーニーも調子をあげ、2月のマンチェスターダービーでは歴史に残るオーバーヘッドを決めてみせた。
この頃から、ギグスとキャリックが中盤で左がパクチソン、右がバレンシア、ルーニーとチチャリートの2トップの布陣が基本となる。
そしてプレミアリーグも2年ぶりに優勝し、チャンピオンズリーグも決勝に駒を進めた。
決勝に進めた事が1番の喜びではない。
相手はあのペップバルサだった事がとにかく嬉しかった。
このカードは、絶対王者バルセロナvs挑戦者ユナイテッドの構図となり、予想も圧倒的にバルセロナ優勝であった。
それほど当時のバルセロナは最強であった。
私はユナイテッドのカウンターならバルセロナから点を取り、全員のハードワークで硬い守備が出来ると思っていた。
しかし、この試合は2年前以上に地獄を見ることになる。
前回同様、立ち上がり10分はユナイテッドが攻勢であった。
先制できるかもしれないと思った。
ただ、バルセロナは全く動じなかった。
徐々にいつものリズムでパスを回し、シャビ・イニエスタ・メッシの最強トリデンテを中心に、ユナイテッドの選手からボールを奪わせない。
27分にシャビの美しいパスからペドロがニヤに決めてバルセロナが先制する。
前半にとにかく追いついけばまだ大丈夫と思っていた。
すると34分、ギグスとのパス交換からルーニーが左隅に素晴らしいシュートを決めユナイテッドが追いついてみせた。
このゴールで、私はソファーから立ち上がり前半の残りを立ったまま観戦していた。
後半開始。
前回の対決を含めこの試合の後半が1番辛かった。
とにかくボールを奪うことも出来ず、カウンターを仕掛けることも出来ない。
一方バルセロナは常にボールを支配し、ゴール前にも多く侵入していく。
そして54分、メッシのミドルシュートがゴールネットを揺らした。
69分にはビジャが決定的な3点目を奪う。
いくら劇的な逆転勝利が多いユナイテッドでも、この展開から逆転は無理だと思ってしまった。
そうとう私も落胆していた。
最後の方はバルセロナも守備的になり、ユナイテッドも2本ほどシュートを打てたが、それが精一杯。
終始サンドバッグ状態で2年前以上に完敗であった。
あの負けず嫌いのファーガソンも完敗だったとコメントするほどだった。
結局、ファーガソンvsペップはこの2回のみで、どちらもペップの圧勝で終わった。
ファーガソンにはペップバルサを倒してほしかったし、何より本人が1番思っていただろう。
ちなみに2年ほど前、この2試合を見返したが、こんなにも攻めれていなかったのかとまた落胆した。
ユナイテッドサポーターにおすすめしたくない試合ランキングがあればこの2試合は誰もが上位に入れるだろう。
最後に。。
2009年に破れてから14年後、ヨーロッパリーグでバルセロナを倒した時はフットボールを観ていて1番感動した。
しかも相手の監督は当時選手で出ていたシャビであった。
この勝利は一生忘れる事はないだろう。
今後も、私が見てきたマンチェスターユナイテッドについて綴りたいと思う。
それではまた。。