決算書の読み方


決算書には大きく分けて3つある。

貸借対照表                 ビジネスの成績表
損益計算書     ビジネスのプロセス
キャッシュフロー計算書    現金の動きを示すもの


まずは

貸借対照表

・どうやって資金を集めたか

・その資金をどうやって使っているか

・トータルでどんな資産があるか

がわかる


【みるべきポイント】

0. 利益剰余金

 資本金をもとにして得た財産の余剰分。配当の財源となる。

1.  純資産の伸び率

2. 自己資本比率  自己資本(株主の出資) ÷ 総資産  

 返さなくてよいお金がどのくらいあるか。30%くらいあると安心

3. 総資産利益率

 全ての資産をどれだけ効率的に運用できているか

4. 在庫の回転期間(棚卸資産回転期間)     棚卸資産 ÷  月商

5. 固定資産比率 固定資産 ÷ 総資産

 店舗を中心にしたビジネスでは固定資産比率が高くなる

6. 固定比率 固定資産 ÷   自己資本 ×100 

 固定資産が返済義務のない自己資本でどれだけまかなわれているか。比率が低過ぎると縮小経営の可能性が示唆される。100%以下だと固定費が全て自己資本でまかなわれていることとなり安全。

7. ROE 自己資本利益率  当期純利益 ÷  自己資本

 どれだけ効率的に株主のお金で利益を生み出しているか。投資家が注目する値。

8. ROA 総資産利益率 利益 ÷   資産

全資産でどれだけ利益を生み出しているか。




損益計算書

会社が1年間でどれだけ財産を増やしたか、または減らしたか。


1. 当期純利益

まずは一番したの株主への配当金の財源となる当期純利益を確認

2.  売上高

3. 粗利率  粗利(売上総利益)   ÷   売上高

飲食店は粗利率が60〜70%になることが多い。→値段の60~70%が利益となる

ニトリは50%, トヨタは18%, ドンキホーテは30%, 30%くらいが平均。

経営者が最も気にするのは粗利。


4. 営業利益率  営業利益 ÷   売り上げ

営業利益は粗利から販売費(広告、商品の発送費)と管理費を引いたもの

だいたい4~20%ほどとなる。

ニトリは16%, トヨタは8%, ドンキホーテは5%


業種内のライバル企業で比較すると良いのは粗利率

他業界で比較するのは営業利益率


キャッシュ・フロー計算書

キャッシュ・フロー計算書の構造

A 2020年期首のキャッシュ    10000円 

B 2021年期中の増減    +5000円   

(営業 +10000,  投資 -8000, 財務 +3000 ) 

C 2021年期末のキャッシュ 150000円

A+B=Cとなる


・営業   本業で稼いだ資金

・投資   設備の投資・売却収入

・財務   株式の発行による収入や配当金の支払い、借入など

の3つに分けられる


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