ちょっと閲覧注意かも
その日夜遅くに帰ると彼らはいた。
1日中活動し、夜の11時30分頃、ヘトヘトになりながら家の玄関を開けた。
部屋は暗い。
ただ見えてしまった。
暗がりの中、フローリングで、本当に少しだけ動いている彼らを。
それは2匹のナメクジだった。
以前も一度、家にナメクジが出たことがあったが、そのときは駆除などせず、放置していた。
仲間を連れて来たのか、はたまた夫婦なのか、はたまた偶然出くわした2匹なのか。
「1階でナメクジの放し飼い始めた?」
一緒に住む相方のたいしにLINEでメッセージを送った。
我が家では相手が自室にこもっているときは直接話しかけることは禁忌とされているからだ。
メッセージを送るとたいしが1階に降りてきた。
僕たちは2匹のナメクジを家で飼うことにした。
と言っても、カゴやケースに入れるのではなく、放し飼いである。
どこに住んでいるのかも分からない。
事実、翌日に姿を認識することはできなかった。
それでも、僕たちは家族になった。
家族を紹介しよう。
※以下、家族(ナメクジ)の写真
小さい方のナメクジは「しかくじ」
大きい方のナメクジは「だいぶつくじ」
と名付けた。
鹿大仏がもう一組誕生した瞬間である。
しかくじは小さいけど足が速い。
だいぶつくじは大きいが動きがゆっくり。
みんな違ってみんないい。
今後はをとぎとたいしの鹿大仏、そしてしかくじとだいぶつくじの鹿大仏を、両方とも応援していただきたい。
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