木曽路を行く車窓から
4月12日 朝7時04分金山行きのしなの3号車16番D席に乗り込んだ。 風強く、曇り。
木曽路を行く。山はまだ緑が少なく、ちらほら桜が咲いてる。車窓からは贄川関所が見えた。かつて多くの旅人が行き交った中山道は今は歩く人はなく、車がせわしく走る。
このあたりでは花桃が咲いている。ペンキを塗りつけたような鮮やかな色が特徴。昔、電力王と呼ばれた福澤桃介が海外から持ち込んだものが広まったのだと母から聞いたことがある。母の故郷・阿智村は花桃の名所である。今頃は昼神温泉の辺りは花桃が咲き誇り、まるで桃源郷のようになっていることだろう。