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カブトビール半田赤レンガ建物

今回は愛知県半田市にある赤レンガ建物について書きたいと思います。


皆さんは「カブトビール」をご存知ですか?

カブトビールは明治時代に造られていたビールでサッポロ、キリンなどのビールメーカーに肩を並べ、地方では最大シェアを誇りました。明治三十三年にパリで開かれたパリ万国博覧会では金賞を受賞を受賞するほどでした。

カブトビールの醸造所として使われていたこの赤レンガの建物は明治三十一年に建てられたもので設計は横浜の赤レンガと同じ妻木頼黄(1859〜1916)が担当しました。

妻木はイギリス人建築家ジョサイア・コンドルに学び、大蔵省営繕の総元締めとして絶大な権力を持っていた営繕官僚で明治建築界の三代巨匠の一人です。


↑柱頭。レンガの建物の内部で梁を支えるために使われていたもの。頑丈で火に強い建物にするために柱や梁には鉄が使用されていたそう。

この建物には明治に建設されたビール工場として貴重であると同時にもう一つ貴重な側面があります。

それは「戦跡」であること。

太平戦争末期の昭和二十年七月十五日 半田市にあった飛行機製造所への攻撃を目的とした米軍の戦闘機P−51が襲来。半田市内に大規模な空襲を行い人々や大きな建物にも機銃掃射を浴びせました。

大きな建物で目立っていたビール工場にも弾丸が撃ち込まれ上の写真のように現在でも当時の痕跡を見ることができます。

現在、建物の中でんは復刻されたカブトビールの販売やレストラン、展示があり観光施設として再利用されています。

僕も当時のビールの味に興味があったので明治・大正時代の復刻版カブトビール買ってきました!どうやら時代によって味が違うようです。


今回紹介したカブトビール半田赤レンガ建物はビール好きも近代建築好きな人も楽しめる場所になってるので是非行ってみてほしいです。

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