#1 世界中の海で話題と問題になっているプラスチックのごみ問題とは?!プラスチック問題について自由研究(動画文字おこし)
ようこそ!WoWキツネザルによる、おしゃべりのサーカスへ!
支配人のWoWキツネザルが「環境」「動物」についてわかりやすく自由研究していきます!
第一回目のテーマは「プラスチック問題について」
動画はこちら(2019/10/21作成動画)
以下動画をテキストにしました。
とっても便利で、日常の様々なものに使用されているプラスチックですが、今全世界で大問題になっていること。便利なプラスチックのどこが問題視されてるのか?
本日はそんなプラスチック問題について自由研究してみました!
プラスチックのごみ問題ってなに?
まずは自然界のプラスチック汚染。
海や川、砂浜に多くのプラスチックゴミが流れ着き、野生動物たちを傷つけたり殺したりしています。それは漁業や観光資源にも大きな打撃を与えているのです。
年間800万トンのプラスチックごみが海に流れ出ていると言われています。800万トンとは、スカイツリーの222基分に相当する数!
2050年には海に住む魚の総重量より、プラスチックゴミの総重量のほうが重くなると言われているのです。=魚よりも多くのプラスチックが海に浮かんだり沈んだりするということ!
そして人間にもプラスチックごみの影響が出てきていて、
WWF(世界自然保護基金)がオーストラリア・ニューカッスル大学への委託調査をもとにした資料によると「人は平均的に1週間に約5gのプラスチックを摂取しており、これはクレジットカード1枚分に相当する量。」
プラスチックなんか食べてないよ!と思いますよね?
特に水道水やペットボトルなど飲料水からの摂取量が多く、食品からも検出されているそうです。
まだ、それがどんな影響があるかはわかっていないが、身体にいいとは絶対に思えませんよね。
よく問題にされているプラスチックの問題を2つ紹介します。
1.マイクロプラスチック
自然界に捨てられて、紫外線や波の影響で劣化していったプラスチックのうち、5mm以下のサイズになったプラスチックのことをマイクロプラスチックといいます。
2.レジンペレット
プラスチック製品の中間材料で直径数mmのいろんなかたちのプラスチック粒子のこと。
製品をつくる過程や輸送中にこぼれたり漏れ出したりして環境へと放出され、海洋へ運ばれてしまいます。
マイクロプラスチックは粒が小さいので回収が困難。そのため鳥や魚がが餌と間違って飲み込みやすい。
そして表面積が大きく、汚染物質を吸着しやすい性質をもっているんです。
海洋生物たちの胃の中がこれらのプラスチックの破片でいっぱいになったら、お腹の中は傷つき詰まってしまう。そして、汚染物質は魚の中で濃縮され、それを食べる人間にも影響があります。
プラスチックごみの量ってどれくらい?
プラスチックごみの発生量は増え続けていて、1980年の約5千万トンから 2015年には約6倍の3億200万トンに上りました。
こんなに多くのプラスチックが生み出されて、どれくらいリサイクルされているかというと、推定でたった14~18%にとどまる。
40%はゴミ処理場へいき焼却され、32%は自然界に流出しています。
みんなの家庭で出るプラスチックごみの多くは、パッケージ包装でしょう。これはプラスチックの生産量の1/4を占めています。
パッケージ包装にはペットボトルやレジ袋、食品トレーやストローなども含まれています。
現代社会で暮らすには、どうしてもこの容器包装地獄が関わってくるのです。
国連環境計画(UNEP ユネップ)の報告書では、日本人1人当たりのプラスチックごみ廃棄量は32キログラムで米国に次いで世界第2位。同報告書によると、日本は、プラスチックごみの総合量は世界5位。1位は中国、2位はEU、3位米国、4位インドの順でした。
日本のプラスチックごみは903万トンにものぼります。
2018年には世界のプラスチックを輸入していた中国が受け入れをやめて、アメリカや日本が対応に追われているなんてニュースもありました。
アメリカは焼却施設が整備されている日本と異なり、ごみは埋め立て処分されるのが一般的です。分解するのに400年以上かかるプラスチックを埋め立てる??
ちょっと考えられない!
といっても日本でも処理しきれないプラスチックごみが問題になっています。
ちなみに陸上から海洋に流れ出たゴミの量は日本は世界で30位の年間6万トン。
30位は低い順位だと思いますか?ちなみにこの上位にある国々は中国を除く東南アジアが占めています。
それは日本がゴミを輸出している先なんです。他人事じゃないですよね。
生活でプラスチックごみを減らすには?
1.プラスチックを使わない習慣作り。
マイバッグを持ち歩く。
マイボトルを持ち歩く。
マイストローを持ち歩く。
そうすることで、市場に変化が訪れる。
たとえばカフェでストローを使わない人が増えたら、ストローを置く店が減る。みんながエコバッグを持てば、スーパーのビニール袋のシステムもなくなる。
過剰包装をする製品を買わなければ、企業もそれを見直すと思います。
ネスレ日本はキットカットの包装を紙パッケージに変えました。
2.プラスチックはごみではなくて、危険性を孕みつつも価値のある資源だと捉える。
循環できる資源だとみんなが理解し、リサイクルを行えば、燃やすC02も自然を汚すこともなくなるはずです。
3.その上で、化石燃料や合成化学物質ではなくより安全で再生可能かつ化学物質を使わないバイオ由来のものに転換していく。
これはまた別の動画で自由研究しますが、プラスチックにもいろんな種類があって、植物からできたものや自然にかえるプラスチックを選ぶことが環境負荷をへらすことに繋がります。
あとアテクシが注目しているのは石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」 です!
4.外で出たゴミは持ち帰る。
外に設置されているゴミ箱では分別できないので、家に帰って分別して捨てるようにしましょう。
ヴィンテージショップにいくと、金属製のジッポとかペンがあるを見たことありますよね?
どれも長くつかうことを前提に作られ、専門店や製造元で修理することができ、親から子から受け継がれてきた物です。
でも使い捨て品はそんな愛着を持ちにくく、買い換えた方が楽。ビニール傘なんてわかりやすい例です。
「もったいない」の精神とはまた違う、使うものをしっかりと選び、愛し、使い続けることがとっても大切だと思います。
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▼動画の参考文献はこちら
「プラスチックフリー生活 今すぐできる小さな革命」
https://amzn.to/2BxtX3D
▼動画の参考URLはこちら
環境省「プラスチックを取り巻く国内外の状況」
https://bit.ly/35WpqG4
【イラスト・編集・出演・構成】WoWキツネザル
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▼WoWキツネザル主催「絶滅体験レストラン」はこちら
PV動画:https://youtu.be/FScw1GT5Lc4
HP:https://www.zetsumetsutaiken.com/
▼ドキュメンタリー「WoWキツネザル、マダガスカルへ行く。~10,000km離れた島が教えてくれた~」はこちら
本編動画:https://youtu.be/VE7bITiKN3Q
予告動画:https://youtu.be/VGKfp0YVgt0
▼ドキュメンタリー「ワオキツネザル飼育体験記 in 東武動物公園」
動画:https://youtu.be/0SQ36CeuTjk
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