衣替えの豆知識 |スムーズな衣替えの手順と衣服を傷めないポイントを解説
「衣替え」は6月に夏服へ、10月に冬服へと準備するのが一般的と言われています。皆さんはどうでしょうか?意外とこの時期、4月頃から徐々に厚手の衣服をしまいながらクローゼットや衣装ケースの入れ替えを行っているのではないでしょうか?
片付けや、収納上手の方ならスムーズに衣替えが行えますが、基本的な知識がないと衣類を痛める原因になりかねません。また単純に大変で面倒だと考えている方もいるでしょう。
たしかにかさばる冬物や、シワになりやすい春物ブラウスなどを入れ替えるのは意外と手のかかるものですよね。
この記事では、衣類を傷めない基本的な知識と、ちょっとした工夫で衣替えをスムーズかつキレイに整理できるポイントをご紹介します。
うまく整理しながら衣替えできる手順
手順1.着ない服を処分しましょう。
何年も着ていない服はありませんか?
1~2年着ていない服は基本なくても支障はないと思って良いでしょう。
服が捨てられない、もったいないと感じてしまう方もいるかもしれませんが、風水やスピリチュアルでは、長年着ていない服や古い服には悪い気がたまるらしいですよ。悪い「気」とひとくくりにしていますが、衛生面やものごとの考え方など、実際の暮らしに関わってきそうな面もありますよね。運気アップのためにも着ない服は思い切って処分しましょう!
〈処分の仕方には次のような方法があります。〉
① 燃えるゴミで処分する※自治体のごみ処分は確認しておきましょう
② 古着回収場所に持っていく
③ 古着屋さんやフリーマーケットに持っていく
④ 器用な方はリメイクを楽しんでもいいかも
手順2.季節ごとに分ける
着ない服を捨てたら、今度は残った服を季節ごとに分けましょう。
① 真冬の厚手
② 秋冬の薄手
③ 春夏の薄手
④ 真夏に着る服
⑤ 通年で着ているもの
など大きく5種類に分けておけば、今後の衣替えの時に、まとめて交換すればよく手間も省けます。
この5種類を収納する時は混在させないようにすることがポイントです。また、通年で着る服は最終的に取り出しやすい場所に置くことを頭に入れておいてください。
手順3.収納場所を決めて、寸法に合った使いやすい衣装ケースを購入する
収納ケースをこれから購入しようとする方は、まずは衣類をどこに置くかを決めましょう。この手順はとても大切です。
押し入れか、クローゼットの下の部分か、棚の上か、1人暮らしの方はベッドの下なども考えられるでしょう。
手順2で季節ごとに分けた量を見ながら、まずはこれらをどこに置くかを決めてその寸法を測りましょう。衣装ケースを購入する場合はその寸法に合わせて購入しましょう。
近くのホームセンターで行き当たりばったり購入するよりは、ネット等で収納場所にフィットし、かつ使いやすいものを購入することを絶対にお勧めします。
〈衣装ケースの選び方のポイント〉
/クローゼットの下に置くなら引き出しタイプで違う高さのものを組み合わせる
収納するものや、上のハンガーにかけてある服の高さに合わせて収納できます。
/棚の上に置くなら、持ち手のついた布製のものがお勧め
上の物は上げたり下ろしたりが大変。また、2段重ねにすることはないでしょうからなるべく軽いものがお勧めです。使わないときはたたんでコンパクトになる点もいいです。
/ベッドの下にはボックスタイプがお勧め
ベッドの高さは様々です。その高さに対応できる商品が多いのがボックスタイプ。またお掃除のときにサッと引き出しやすいです。
手順4.効果的にたたむ
/立てて収納する
一般的には重ねて収納してしまいがちですが、立てて収納するのがお勧めです。
立てて収納することのメリットは
引き出しや、ふたを開けたときに衣類が見分けやすい
衣装ケースの幅や高さに合うように四角くたたむことで隙間なくつめられ 、収納力もアップ
という点です。また、収納ケースを立てて下から積み上げていくとタテに上手に収納できます。
/厚手の衣類は筒状に丸めて収納する
セーターやフリースなどの厚みのある衣類はシワができにくいため、巻いて筒状にするとコンパクトにまとまり、たくさん収納できます。登山などをするときのダウンやフリースを、キュッと丸めて袋につめてパッキングしますよね。あの感覚です。
/衣装ケースを仕切る
同じケースにトップスやボトム、長袖や半袖、色違いなど複数のカテゴリーの衣類を収納する時は、カゴを使ったり厚紙やブックエンドで仕切ると見やすく使いやすくなります。
手順5. ラベルを貼って分かりやすくする
収納が完了したら、目に見える面にラベルシールやマスキングテープなどで何が入っているかを書いておきましょう。ラベルシールに関しては可愛くオシャレなものも多数販売されていますので、インテリアに合ったものや自分好みのものを使ってみてください。
収納した衣服を傷めないポイント
衣替えの収納で一番気を付けないといけないのは湿気です。湿気を残さないポイントは次のようなことです。
/湿度の低い晴れた日に行う
引き出しボックスや蓋付き収納ボックスに入れた場合、当然風通しはなくなります。衣替えは時間がかかるので、手の空いた日や休みの日に作業をする場合もあるでしょう。ところが、その日の天候によっては湿気を含ませたまま収納してしまう危険性がありますので、日を変えてでも湿度が低い晴れた日に行うのが良いでしょう。
/洗濯をしてしっかり乾かしてから収納する
ほとんど着ていないからといって、洗濯せずに収納するのはNGです。ホコリや花粉などが付着していたり、湿気が含まれていたりする可能性が高く、保管中にカビが生えたり雑菌が繁殖するきっかけになります。そのため、清潔かつ乾燥させて収納することが大切です。
/クリーニングカバーは外そう
クリーニングに出した衣類、クリーニングカバーをかけたまま収納していませんか?
クリーニングカバーはお店から自宅までの保護が目的であり、保管用にはつくられていません。特にビニールに関しては通気性も悪く、掛けて保管するのにも適しません。湿気の問題のほか、空気中のガスと反応してビニールの成分が衣服に吸着し、黄ばみが発生する原因にもなりますので、カバーは必ず外しましょう。掛けて保管する際は、不織布のカバーをかけ、衣服の間にゆとりをもたせましょう。
/効果的な防虫剤の使い方
防虫剤には半年と1年と効果期間が異なるものがあります。衣替えの時期に合わせて適切な効果期間の防虫剤を使いましょう。
防虫剤は空気より重いので、上から下に広がります。そのため、衣類の上に置くことが重要です。また、衣類をギュウギュウに詰め込み過ぎると効果が行き渡らないので、少しゆとりをもって収納しましょう。
また、種類の違う防虫剤を混用してしまうと、化学変化を起こして衣類にシミをつけたり繊維を変色させたりしてしまうので注意が必要です。防虫剤は、なるべく1種類にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか、ここではスムーズかつ効果的な衣替えの方法を紹介しました。
着ないものは処分し、季節ごとにわける。
収納場所を考え、場所にあった収納ボックスを購入する。
効果的なたたみ方で収納し、分かりやすいようにラベルを貼っておく。
という手順で進めると、スムーズに気持ち良く衣替えができるでしょう。
また、湿気を含ませないための方法や防虫剤の使用の注意点も併せて記載しました。
少しでも、衣替えが苦手な方や効果的に衣替えを進める方法を知りたい方への参考になれば幸いです。