焚火に必要な道具は?その①
キャンプブームも少し下火の気配がありますが、これからキャンプや焚火をしてみたいという方も多いのではないでしょうか?また、私達は注文住宅を専門に建てている工務店のグループですが、家を建て、家族でBBQやアウトドアを楽しんでみたいというご家族もいらっしゃるかと思います。この記事ではそんな方へキャンプのこと、今回は特に焚火を楽しむための基本的なマナーやギアの解説をします。
焚火をしていい場所とは?
キャンプでも今回は焚火についてお話します。野外で火を囲みながら一人でもしくは、気の合う仲間と炎の揺らぎを眺めながらの時間は普段のストレスを解消させてくれます。カップルや家族においては特別な思い出となるでしょう。ただこの焚火、やはりそのあたりどこでもしていいわけではありません。また、キャンプサイトでもルールがありますのでやさしく解説します。
・山や森、河川敷であれば焚火はできるのか?
芸能人が山や河川敷で焚火をしている映像を見ますが、焚火は、どこでもできるのでしょうか?答えはNOです。
一般的には山や森は所有者がいます。つまりは他人の土地で勝手に火を起こすことは常識的にNGです。国や県が管理する場所はどうかというと、焚火に関する法律上の規制はないですが、やむを得ない場合を除いて山や森はレジャーで焚火をする場所ではないことを自覚しておきましょう。当然自然保護区など規制している区域や、自治体で禁止されて場所もあるので気を付けましょう。
テレビやYoutubeなどでは芸能人が自分で山を買ってそこで楽しんでいたりする場合が多いので、誤解しないよう注意してください。
川や河川敷、浜辺は基本的には自由に利用でき、グレーな部分もありますが、自治体の管理、条例で、焚火や花火などが禁止されている場合もありますので。確認しておくことは大切です。
・焚火にはキャンプ車中泊がセット
焚火はやはり暗くなってからが本番。キャンプサイトでは宿泊する料金と日帰りの料金に分かれているところも多く、日帰り(デイキャンプ)の場合はだいたい17時頃に帰らなければいけなくなります。泊まらないにしても焚火を楽しむ場合は宿泊の時間でキャンプサイトの予約が必要となる場合がありますので時間は要チェックです。また、宿泊するテントをまだ購入していない場合は車中泊という選択もあります。オートキャンプ場という場所では車を乗り付けてその区画で焚火やBBQ、そして横のマイカーで寝ることができます。電源コンセント等もありますので、安心して夜遅くまでアウトドアを楽しむことができますよ。いずれにせよ、焚火を楽しむならば、日暮れからの時間をどれだけ過ごすかの予定を立てておきましょう。
・キャンプサイトでの注意点
以上のことから、気軽に安全に、マナーを考えて焚火をはじめるならばやはり管理されたキャンプサイトをおすすめします。
ただし、キャンプサイトを予約する前にいくつか注意点があります。
まずは、ごくまれにですが炊事場しか火を使えないことがあります。
また、地面で直接焚火(直火)をしていいか、だめかもしっかり確認しましょう。直火は禁止されてることが多いので、焚火台というものが必要となります。またその際、焚火台の下には焚火シートを敷くのがマナーとなっています。焚火シートを使う理由としては次の2つです
①芝を保護する
キャンプサイトは利用者に気持ちよく使ってもらために芝生を含め緑の管理をしていますので、それを傷めないで使用することはマナーです。
②炭が落ちるのを防ぐ
焚火台の形状によっては炭が下に落ちてしまう場合があります。炭が分解され土に還るのは長い年月がかかります。小さな炭も指定の処分の仕方か、持ち帰るのがマナーです。
キャンプサイトによって専用の台を使用しなければいけない場合もありますのでその時は、その台の上に自分の焚火台を設置することになります。
また、直火がOKのキャンプサイトでも薪は燃やし尽くして完全に灰の状態にして埋めるのがルールです。
初心者向きの焚火台
ではどうやって焚火台を選べばいいのかを解説します。
焚火台は用途によって選びます。
火だけを見つめたいのか?調理もしたいのか?大きく分けるとこの2つですが、初心者向きとしてお勧めなのが軽くて、コンパクト、そしてちょっとした調理もできる薄型焚火台でしょう。
老舗メーカーのオリジナルは少々値が張りますが、人気のデザインを模してサードパーティが割安な商品も出しています。
やはりオリジナルなものと比較すると、耐久性に欠ける点もありますが、精密機械ではないので、ヘビーユーザーでない限り、割安なレプリカ商品でも十分と言えます。
薄型焚火台おすすめ3選
それでは、私がお勧めする薄型焚火台を紹介します。
・ピコグリル
スイスのメーカーの薄型焚火台の代表格です。軽くてコンパクト折りたたむとA4サイズまで薄く小さくなり、徒歩、自転車、バイクなどを利用したキャンプの場合荷物が軽くなりとても便利です。オリジナル商品でも比較的安価で焚火をする人の中では人気の商品です。デメリットといえばフレームが細いので、調理器具が乗せにくいということでしょうか?
・TOKYO CRAFTS 焚火台マクライト
コンパクトをさらに追い求めるならば、TOKYO CRFTSの焚火台マクライトでしょう。脚の部分がフレームではなく面で構成されているので安定感があります。また、低い位置で燃やすことができるので、地面に直接腰掛けて焚火を楽しむ「地べたスタイル」にも対応できます。
・バンドック ロータスプラス
最後に紹介するのは、私が使用しているバンドックのロータスプラスです。私は車移動なので、そこまでコンパクトさにこだわらなくて良かった点、この形状を気に入ったという点はもちろんですが、五徳が長方形に改良され、フレーム上をスライドさせることができるのは推しのポイントです。位置の移動により火加減を調節できることに加え、薪がくべやすくなっています。
荷重も15kgあるので重いダッチオーブンも載せることが可能。コンパクトさにこだわらないとはいえ、徒歩、バイクでも十分収納可能な軽量さです。(約1.55kg) そしてなんといっても、ネット購入で6,000円前後というお値頃感もお勧めですね。
いかがだったでしょうか?押さえておきたい薄型焚火台、おすすめ3選でした。この写真は実際にバンドックロータスプラスを使用して先日(2023年8月)福岡県八女市のキャンプサイトで焚火を楽しんできた様子です。どうですか?なかなかいい炎でしょう。
その他、少々高価なスノーピークの焚火台や、ロゴスのピラミッド型の焚火台なども人気です。また薄型焚火台ではなく、調理するにも別のギアが必要になりますが、脚を出すだけの簡単セッティングのコールマンのファイヤーディスクも使いやすいですね。
焚火台には網タイプのものもあります。ただし網タイプのものは消耗品なので交換の必要があるという点は押さえておきましょう。
着火剤はこれでOK
ソルスティックカン ファイヤーライターズ
火をおこす方法はいろいろありますが、一番お手軽な商品を紹介します。パッケージがオシャレですよね。スウェーデン製のマッチ型着火剤なのですが、ライターなどの火器が不要というのが便利なんです。マッチと着火剤が合わさったもので、焚火じゃなくてもBBQの着火剤としても気軽に利用できます。燃焼時間は8~12分。
焚火台シート
焚き火シートは、好みのデザインの物を選ぶとよいでしょう。
焚火台シートは基本ガラス繊維でできています。なるべく広いものであれば地面が濡れている場合でも薪の置き場にもなるので便利です。粗悪な商品はそのガラス繊維でチクチクして不快になることがあります。
薪の基本
薪がないと焚火はできません。ただ早く着火し、炎が回ったら長時間ゆっくり火を楽しむための薪に関する基本知識を解説します。
焚火用の薪は、ホームセンターやアウトドア用品店、薪屋さん、キャンプ場、ネット販売などで購入することがきます。
薪には大きく分けて2つの種類がありますのでそれだけは押さえて薪を購入してくださいね。
《針葉樹》
針葉樹の薪の特徴は火が付きやすいということです。どうじに燃え尽きやすいともいいえます。この特徴から針葉樹の薪は、焚き付けはじめや、時短で焚火を楽しむ場合、調理の火力調整などに利用します。
《広葉樹》
燃えにくく、長時間持つ特徴があります。ゆっくり眺めて楽しむには是非広葉樹の薪を準備しておきましょう。
薪を消すときの注意点は、水をかけて消さないということです。なぜならば急激な温度変化で焚火台の金属が変形してしまったりするからです。消灯の1時間前ほどから、薪は継ぎ足さずにしっかりと燃える尽きて消えるように調整しましょう。
まとめ
今回の記事ではキャンプで焚火をするにあたっての基本的マナーと最低限の焚火グッズをご紹介しました。キャンプの楽しみの1つにキャンプグッズ、ギアを集めていくこともあげられます。それらのギアで屋外に自分の空間を作るという楽しみが生まれます。そうなると、全体の配色を考えたそれぞれのギアのカラーコーディネートにもこだわり始めます。私はキャンプギアは住宅のインテリア、家具選びと同じと思います。自分がどんなキャンプスタイルを好むか?それを軸にキャンプギアを選んでいく。そんな楽しみ方も生まれてくるでしょう。
こだわりのライフスタイルを楽しむ人生を送りたい、そのための家づくりをしたい。性能にもデザインにもこだわった注文住宅を考えたい。というご希望があれば是非私達WOWHoldingsの住宅のカタログをご請求下さい。
次回はもう少し焚火のギアを掘り下げます。お楽しみに!