若くあることを一生忘れないでいたい
美しさと正しさが等しくあると
疑わないでいられるのは若さ故なんだ
これは、椎名林檎さんの「青春の瞬き」という曲の冒頭だ。
初めて聴いた時、この歌詞に心底こころを奪われた。
美しさは正しい。正しさは美しい。
私は、美しさと正しさが等しいと疑わないでいられているのだろうか?
この歌詞を聴いて、私は初めてその視点で世界を見た。
私の結論は、美しさと正しさは等しいものだと信じている、ということだった。
若いというよりも、世界を知らないだけなのだと思う。私の世界は自分の主観で満ちている。未熟で、無知で、能天気。自分に関係がない世界は、諦めと仕方なさと少しの闇が存在している世界は、見て見ぬふりをして生きてきた。
でも、それでも私は若くいたい。一生未熟で、無知で、能天気なままだとしても。
美しいものは正しい。
この世には美しいものがたくさんある。
いつの時代でも、どの場所でも、美しいものは輝いている。
正しいものは美しい。
けれど私でも、正しさはいつだって美しくないことを知っている。
残酷な正義も、悪の正当化も、この世には存在する。
でも、だからこそ、私は信じたい。
疑っていたくない。
美しさは正しくあるべきで、正しさは美しくあるべきだということを。
歌詞は、この後こう続く。
子供みたいに疲れを忘れて寄り掛り合えば
ぼくらはたった独りでいるよりも有りの侭になる
時よ止まれ 何ひとつ変わってはならないのさ
今正に僕ら目指していた場所へ辿り着いたんだ
信じ続ければ、きっとその先にはありのままの私がいて、誰かがいる。
私はその世界で生きていたい。
だから、一生若さを忘れないでいよう。
その場所こそ、私が目指している場所であり、目指すべき場所だ。
2021.5.14