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社風が転職動機になる?約8割が社風の古さを感じているとの調査結果を解説(Job総研「2025年 企業風土の実態調査」)
2月も終盤ですが、先週末も雪がちらついていましたね。一旦気温が上がって、3月初旬はまた寒くなるそうです。くれぐれもご自愛ください。
今日目に留まった記事は💁
パーソルキャリア、Job総研が「2025年 企業風土の実態調査」の結果を発表 日本経済新聞
転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』が、653人の社会人男女を対象に「2025年 企業風土の実態調査」を実施。その結果を公表しています。
記事本編については有料記事になるので、日本経済新聞オンラインの会員になるか、楽天証券の口座を開設して日経テレコンで確認してください!
転職を考えるとき、多くの人は給与や福利厚生といった条件面に目が行きがちです。
でも転職を思い立った動機を遡ると「企業風土が肌に合わず、仕事がつらくなった」という声が意外に多いのです。
パーソルキャリアが行った「2025年 企業風土の実態調査」では、全体の78.4%もの回答者が「自社に古い風土がある」と感じているという結果が出ました。
たとえば年功序列や上司の顔色によって評価が変わる、非効率なやり方を誰も疑わない、プライベートの時間にも過度に介入される―こうした慣習が残っていると、どれだけやる気があっても伸び悩むことがあります。
逆に、会社の文化そのものがフラットで挑戦を後押ししてくれるなら、同じ能力でも成果を発揮しやすい。だからこそ今、多くのビジネスパーソンが「自分に合う風土かどうか」を転職の大きな判断材料にしているのです。
もし「なんか会社が合わない…」とモヤモヤしているなら、その正体はあなたの価値観や働き方にマッチしない“企業風土”かもしれません。
キャリア支援者として、そして当事者のビジネスパーソンとして、「転職(求職者)」目線でこの記事の内容を深掘りしてみました。
この記事では以下のデータを参照しています
✅パーソルキャリア株式会社
Job総研「2025年 企業風土の実態調査」を実施
https://job-q.me/articles/15809
78.4%が「古い」と感じる現場の実態
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今回の調査では、男女653名を対象に「職場の古い風土」について聞いたところ、なんと78.4%が“古さ”を感じると回答しました。
具体的には「上司からの好感度が評価に影響」(36.4%)が最多で、次いで「仕事と私生活の境界があいまい」(32.8%)や「上司に逆らえない」(32.6%)などが上位を占めています。
さらに、50.2%が「変えたほうがいい風土がある」と答えた一方で、49.8%が「変わらなくてもいい部分もある」と意見が割れているのも興味深いところ。
要は、「上司の顔色次第の評価」は明らかに問題視される一方で、「年功序列やハッキリした上下関係」が好きな人も一定数いる、という多面性がうかがえます。このあたりは、個々がどんな価値観を持ち、どんな働き方を望むかで“古い”か“合っている”かの判断が変わるというわけです。
いずれにせよ、半数以上が「このままの社風はまずい」と感じている実態は、企業にとっても見逃せないサインでしょう。
転職要素としての企業風土:83.3%が「考慮すべき」と回答
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同調査の結果によると、「企業風土は転職を考えるうえで重要か」という問いに、83.3%が「要素になる」と答えました。これは給与や業務内容と並び、企業を選ぶうえで大きな軸になっていることを意味します。
さらに62.8%の人が、風土が理由で実際に転職や転職活動をした経験があるとも回答。その背景には、前述のような“評価基準の不透明さ”や“旧来の働き方への固執”といった課題が挙げられています。
面接では言えないものの、本音では「社風」が転職理由になっている人が62.8%もいるんですね
具体的に社風の古さに嫌気がさしている理由としては「前例に固執して非効率」という声は59.6%に上り、「変化への対応力が少ない」(56.1%)や「時代遅れのルールが多い」(50.6%)といった回答も見られます。
こうした“昔ながら”の慣行が残り続けると、若手や中途採用で入ってきた人の意欲が削がれ、新しいアイデアや技術導入が阻まれるリスクは高いでしょう。結果として、人材が流出し、企業自体の活力が失われる悪循環に陥る可能性もあるのです。
【続きはブログ記事で👇】
調査データの図解の紹介や、入社前に社風を知る方法について解説をしています。日経新聞を無料で読める方法も紹介してます。ぜひご覧ください!
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