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Cotton Garments1 〜サファリジャケット混迷編〜

些細なことから、私は“サファリジャケット”について調べていた。

ファッション業界にいる知人と話しているときにひょんな事から“サファリジャケットについてなんかある?”と投げかけられたからである。

そんな球をShape Of You の曲に合わせ颯爽と打席に入り厳ついホームランを打つバレンティンのように振り抜ければ、このコンテンツももう少しバズっていたのかもしれない。

しかし私はしがない単打製造機なのだ。寧ろ塁に出れれば御の字である。

客観的に見てストライクゾーンは広めなので悪球をポテンヒットにすることもあるのだが、冷静に考えれば選球眼がただ悪いという言い方もできる。公式ではヒットになったが完全にアウトだっただろ、ということも多い。

必要のない蘊蓄で脳のスペースを埋めてしまっている事は紛れもない事実で、そんな様子は自分のMACについているエキスターナル・ハードドライブの混沌とよく似ているものだから少し面白いと思う。

蘊蓄とは蘊(積む)、蓄(蓄える)という漢字が組み合った熟語である。それは転じて“十分に研究していた学問、技芸などの深い知識”の意味で使われる。

それゆえ“蘊蓄を傾ける” という文言は“自分の学識、技能のありったけを発揮する”という意味になる。

間違っても蘊蓄とはウ○チをかわいらしく且つ難しい漢字で表した言葉ではないし、間違ってもそれを傾ける必要も無い。

しかし実際にそのように勘違いしている人もいるようだから日本もたいへんである。

まぁ、私の頭に積み重なってきた情報がう○こレベルであるという可能性は大いにあるわけで、う○こも事実として蓄積されていくモノだから、意味的にはさほど遠いモノではないかもしれない。

結局それら2つに私はどこか親近感にも似た感情をいだいていると思う。

ふむふむ、う○こも知識もアウトプットしなければ、体に毒なのかもしれない。

正直なことを言ってしまいますと、“サファリジャケット”について私が語ることは今更無いと思っておりました。トレンチコートやピーコートのようにもうある程度堀りつくされている、または煙が出るほどこすり倒されている、ように思っていたからです。

まぁ、トレンチコートにしたって今でも俄然 “私がディグってきました”みたいな顔して蘊蓄を垂れ流されることもありますが、ネットで得た知識をコピペして我が物顔で拡散されても、その情報を知らなかった新規の方も、結局あなたが調べた場所で同様の情報を得ることはできるのですよね。

それとまったく同じことが、他の定番アイテムでも起こってしまうわけです。

そういったことには気をつけなければなりませんよね。

とりあえず、今回からはそんなサファリジャケットを中心にし“コットンガーメンツ”という大きなくくりでお送りしていこうと思っております。

さてさて、今何か知りたいことがあれば、サクッとググるのが習慣化されていると思いますからそれに習うといたしましょう。

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いまさらウィキペディアの説明はいらないと思いますが、小さい番号(青文字で括弧のついた)が見えますよね? これはリファレンスが提示されている場合このように番号がふられます。

信用できるソースかどうかは自分で確認しなければいけません。

ウィキペディアはあくまでカジュアルなモノですからね。どこの馬の骨かもわからない人が適当に書いているだけかもしれません。

青字はリンクになっています。

簡単に読んでみますと、“オックスフォード英英辞書によれば、<SafariSuits>という言葉が確認されているモノの中では1935年のAmerican Newspaperがもっとも古い”となっているようです。

ヘミングウェイがデザインしたというトラベルジャケットは有名ですね。ここでは“1936年にデザインされ、Wills&Geiger Outfittersによって作られた” となっています。

W&G社がヘミングウェイと作ったサファリジャケット(Bush Jacket)は有名ですし、いろいろなところで語られていますから、この辺をうたがっていたら先に進めませんね。

1939年のA&FのSafariのカタログは私もずいぶん前に確認したことがあります。

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それじゃ今一度、ここでも良く出てきます繊研新聞社のファッション大辞典でも確認してみましょう。

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“Safari”とは元々スワヒリ語なんですね〜この辺は蘊蓄として覚えておいても良いかもしれませんねぇ〜。

あとは、まぁ、当たり障りのないディテールが書かれてあります。このあたりはサファリジャケットと聞いて皆さんも想像できるモノのはずですね。

それではBush Jacketはどうでしょうか?

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おっと、詳しい数字とブランド名が出てきましたね。

“1923年のA&Fが最初とされる。”

このように名のある出版社から出版される辞書で断定されるような語句が出てくると言うことは、確実にそれなりの文献、ソースを筆者が確認したと思って間違いないでしょう。

それでも100%にはならないのが悲しいところですけどもね。

社会科の教科書に全くでたらめな発掘の記事が載るような世界ですから、どこでなにが間違っているかは分からないので100%の断定は難しいと言うことです。

ましてや、今私が書いているようなカジュアルなウェブ媒体であればなおさらです。

そういったモノだと思って読んでくれているとは思いますけどね。

とはいえ、紙媒体はより慎重に、そして辞書であればそれ以上に厳格な事実確認がなされていることでしょうから、わざわざ疑う必要もないでしょう。

まぁ、モノによりますけどね。


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