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Cotton Garments 5 〜KD&JG〜
>>>>>>>>>>>前回より
KD & JG, これらにつきましては格好の書籍がありますから、詳しく知りたいという方はこちらの書籍を参考ください
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これはKDとJGに特化した完全にマニア向けの一冊。
掲載されているガーメントの数も多いですし、英語ですけども眺めているだけでも楽しいと思います。気になる方は是非手に取ってみてください。
プロの方、デザイナーの方も勉強になると思います。
今すぐより詳しく知りたいという方はこちらより↓↓↓
今巷に出回っているサファリジャケットの類、トロピカル系の衣料はこの辺りのガーメントがサンプリングされているわけです。
源泉を探る上で100年以上も前の資料を漁るのもいいのですが、結局この辺りをサクッとコピーすれば良いわけですね。
現物も手に入りやすいですしね。物によっては全然手には入らないのですが。。。
Khaki Drillについては英ウィキでもその項があります。日本語ウィキでは“カーキ色”しかないようですが、とりあえずそのカーキ色については触れておきましょう。
泣く子も黙る世界大百科事典ではカーキ色はこう説明されています。
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茶褐色系の色で、最初、軍服に使用された保護色。
カーキKhakiは、元来ヒンディー語で<ほこり>とか<ほこりっぽい>の意。
1848年に、インドのペシャールワルで偵察隊を組織したイギリス軍のラムスデン中尉は、部下に現地で染めた外衣を着せた。染料は矮性種のヤシからとったものとも、川の泥ともいわれたが、この色がその後各国の軍用衣服に採用された茶褐色の名称となった。
アジアやアフリカの戦闘にも用いられ、敵の目から隠蔽しやすい効果を認めて、イギリス陸軍は98年にカナダを除く全海外領の陸軍に着せ、1902年全軍にこの色の軍服を規定した。その前後ドイツ、フランスは植民地軍の、アメリカは全軍の軍服の色とした。
旧日本陸軍も04年日露戦争開始直後、勅令で<夏衣夏袴を茶褐色と為すことを得>と定め、翌年制定の陸軍戦時制服制ではカーキ色を主色としたが、20年に帯青茶褐色と色調を改めた。日中戦争以来、緑がかったカーキ色は国防色と呼ばれて公私の制服にもちいられた。
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“ドリル”は綾織りの生地です。
比較的しっかりした生地ですから、温暖な気候帯でのコットンを使用したユニフォームにも使用されます。
英軍で“Bush Shirt” “Bush Jacket”と呼ばれる物は温暖な気候帯でのユーティリティウェアとして使用される場合が主ですから、ドリルよりも通気性が良く、そして軽い素材が選ばれます。Aertex(Airtex)
エアーテックスと呼ばれるメッシュのようなテキスチャーの平織りのものが代表的です。
厳密にはその場合はKDではないのですけど、上の本にも登場いたします。
JGはそういったものが要は緑の物で、それらの総称です。そもそもJungle Greenという色があるんです。正式な色の名称でして、英ウィキによるとこの単語の初出は1926年ということです(出典あり)。
JGはその名の通り、より活動が緑の生い茂ったところですから、ユニフォーム然としている物を見ることは稀です。トロピカルウェザー仕様のコットンの物の話しですよ。見つかれば相当レアなものです。基本、Bushタイプの物が多いです。それでもカーキの方が見つかりやすいかもしれませんね。理由は分かりませんが、カーキの需要の方が多かったのだと思います。
ちなみにBushという単語は大丈夫だったでしょうか?
標準的かどうかは分かりませんが、スキーとか、雪山スポーツ系男子は知っているような気がしますがどうなんでしょう?
小さい頃、父親とスキーなんかに行くと、春も近くなると下から草が見えてるところを差し “あそこはブッシュが見えてきてるから行くな”とか言われた物ですが、今思えばそのときにしか聞かない単語でしたね。
そのためか、はじめBush Jacketと聞いたときは一発で“茂み”とかそういった類の所のための衣類なんだろうなと想像できたものです。
家の父親だけなのでしょうか? それともスキー業界で一般的に通じる言葉だったのでしょうか?
もっと専門的に言えば、アフリカやオーストラリアの未開のワイルドエリアをBushとも呼ぶらしいので、ニュアンスはこっちが強いですかね?
まぁ、言わんとしていることは理解していただけるでしょう。
兎にも角にも、なんとなくKDとJGという物があるということを知ってもらえれば、今回は成功です。
紙で勉強したいという方は上の書籍をアマゾン辺りでポチってください。マニア過ぎるのでお近くの書店には置いてないと思います。
マニア向けってそもそも刷らないと思いますから、すぐに絶版化してしまい、後発で買おうと思うとプレミアが付いてて手が出ないって事は結構あるんですよね。
はじめの自分の嗅覚を信じなければダメですよね。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>つづく