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でんぱ⚡と僕の16年史②

かつて秋葉原に存在した伝説のアイドルグループ『でんぱ組.inc』を最初から最後まで見届けたヲタクの"記憶"です。
②2012年~2014年 1st武道館⚡⚡⚡⚡⚡⚡


14. 2012年①

2012年初頭、この辺りから女性客やパッと見キッカケ不明な(※ディアステが先、ではない)ファンが目立って増えてきた。
でんぱ組活動の軸は徐々にディアステから外部になっていく。

写真アルバムは2012/3/21シブフェスというファッションイベントで渋谷〜原宿の路上や服飾店舗でライブした時のもの。 (ガラケーと3DS(!!)で撮影)
「FD」「強気強愛」「キボンヌ」… とにかくこの頃は沢山聴いたw

15. 2012年② でんぱれーどJAPAN

もがピンを含む6人での初シングル。

当初はもっきゅんの発案で「ハートで指切り はいはいはーい」の箇所はホントに指切り(小指タッチ)してた。 (が、ディアステみたいな距離が激近な場所かつ最前しかできない、とかリスク高だったからか、すぐ無くなった)
この年はリリイベが各所で沢山行われた。
その中には握手会ならぬ『指切り会』もあった。これはなかなか新鮮で楽しかった(握手よりも照れが生じてよい)

そして、でんぱ組はさらに加速していく

15-a. 【番外編】「100枚買えよ!」

『でんぱれーどJAPAN』をリリースする前ぐらい、もっきゅん(もふく社長)と「CDがもっと売れるには」について雑談した。その時、「他のアイドルでよくやっているCD通算購入特典(※購入枚数に応じた特典)は?」という話をした。 それが『でんぱれ』で適用された。(MAX特典100枚だったと思うが、それが何だったか覚えてない…「お好きなメンバーから直電」だったろうか)※追記:『メンバー全員からの手紙』と判明

そして2012/5/25ディアステでのリリイベ(お渡し会)の日。まだ終了時間まで余裕があったので、別のコンカフェでくつろいでいたところ、ヲタク仲間からメッセージ着信が。
もっきゅんがお怒りです。

慌ててディアステに向かうと、もっきゅんが鬼の形相で待ち構えていた。 「オマエ!オマエが言ったから特典用意したんだぞ!100枚買えよ!!
ルール違反をやらかして運営に怒られるヲタクはよくいると思うが、こういう怒られ方をしたヲタクはあまりいないと思う。

そして断頭台に載せられるが如く、会計レジへ。
この時、『ステージ最下手にHMV店員さんレジ、すぐ隣にメンバーが控えて購入したCDを手渡し』というシステムだった。当然、誰がどれだけ買ったか丸わかりである。
現在でこそ、ヲタクのアイドル投資はインフレ化しているので、10万ぐらいは何かと飛び交う様相があるが、当時は大金である。 だが、これは逃げられない状況。
ヲタクも見てる。メンバーも見てる。もっきゅんは睨んでる。

困った事に、当時アイドルリリイベでは最先端だったカード決済が可能だった。 カードを渡して一瞬の躊躇を見せたところ、店員さんが確認する。
「…いいですか?」
天を仰ぎつつ、絞り出すように答える。
いいです、やってください…。

チーン。
正直、メンバーは喜ぶどころか、完全に引いてたと思う。
次の人が「一枚だけなんですけど…」すごくやりづらそうだ。(わかる、それはそう)
みりんちゃん「いいの、いいの。全然気にしないで、ありがとう( ´・ヮ・`)」

果たして、おれは何かを手に入れたのだろうか?

余談: 100枚の内、DVD付きのA盤B盤も20枚ずつくらい買ったから実際には12万円ほどになった。
初めてのDVD付きCDだったからか、メンバーも周囲に配布したかったようで、A盤B盤は全部あげてしまった。 後に、このA盤B盤はプレミアが付いて5,000円くらいになっていた。(※一時期7,500円との情報もあり)
手元に置いて売ってたら、ちょっとした小遣いになっていたハズ。

16. 2012年③ キラキラチューン

この頃になると、ヲタクの『いつメン』は ほぼ初期から入れ替わりつつあった。
リリイベは色々な場所で行われた。(途中もがが病欠なのは残念だったが)

特に印象に残っているのは、自分の でんぱ思い出10選に入る、渋谷タワレコB1でのリリイベ最終回ライブ。落ちサビで「今夜…叶えるよ!!」と叫んだ えいちゃん、最高にRockだった。(*´∀`*)

16-a. 【トホホ話】でんぱ組.iNG

2012年キラチュンのリリイベの一つ、池袋サンシャインのCDショップでのこと。 『でんぱ組』を探したら『でんぱ組.iNG』の棚があった。

でんぱ組.iNG

「.ink」や「.ing」なら すぐ打ち間違いと分かるが、『.iNG』な辺り どういうドラマがあったのか気になるところ。

なお、この日は『全員男装』という極めてレアな回でした。

17. 2012年④ 愛をでんぱに

でんぱ組.incの2ndワンマンライブ。

いちヲタクとしては、 「おれが武道館に連れて行く!」 なんて、おこがましい事を思うはずもなく。 ただ、変わらず応援しようと思うのみでした。

18. 2013年① でんぱ組、全国へ、世界へ。

全国のコミュニティ
でんぱ組の勢いは止まらない。 全国ツアーをやるという事は、全国にファンがいるという事。 ファンのコミュニティも拡大していき、この頃には関西を始めとして地方各地にコミュニティができ始めていた。

W.W.D
そして、名作『W.W.D』のリリース。
多くの人達に「このアイドルは何か他と違うゾ」という認識が芽生え始める。

ヒカリモノ
ライブ客層、スタイルも少しずつ変わっていく。 2012年頃までは”光モノ”は自己紹介か、ここぞという落ちサビか、サプライズでの一斉点灯のいずれかで「サイリウムを焚く」だった。
※2ndワンマンを観ると、客席が基本暗いのがわかる。
(一斉点灯なんかは、まだ配れる人数だったのでヲタクがサイリウムを配布していた) これが、少しずつアニソン現場のようなキンブレ(ペンライト)を点灯する人が増えていく。

余談: 自分もいつからかランニングコストを意識して、キンブレを使用するようになったが、『自己紹介の赤』と『ORANGERIUM』だけはサイリウムを折っている。コダワリ。
※ちなみに『ORANGERIUM』に備えて、現場にUO毎回8本ほど持参しているのだが、ここ何年も使用機会がない気がする。
→エンディング後日談:
2025/1/4, 5 両日『ORANGERIUM』がありましたが、初日で高まりすぎてUO折りすぎて、最終日足りなくなり、光量がしょぼくなってしまった。(´・ω・`)

横浜 山下公園 (屋外だからヲタクの顔丸見えw)
2013/1/5 大阪ABENO ROCKTOWN HALL
2013/1/6 名古屋 CLUB QUATTRO

19. 2013年② 時代を乗りこなせギャロップ

新規ファン(ヲタク)はどこからやってきたか
2012年後半から爆発的に増えたファン。大別すると以下の入り口が多かった。(※当方リサーチによる)

でんぱ組で初めてアイドルに触れた人
ロックフェス出演時に初めて観て、「なんじゃこりゃ!」と衝撃を受けた人たち。 これはでんぱ組にとって”強み”だった。 アイドルヲタクでファンを増やすのは、決まった量のパイを取り合うようなもの。対バンやアイドルフェスでいくらアピールしても、元々他のグループのヲタクであるため、上限がある。 つまり、レッドオーシャンからブルーオーシャンへ。 ここから入ってた人達の中には、『ヲタの素質』を持った者も多くおり、彼ら彼女らは でんぱ組現場で覚醒し、いわゆる『強いヲタク』となっていった。

モノノフ(ももクロのヲタク)
ももクロがビッグになりすぎた後、より距離が近く、かつ同じような匂いをでんぱ組に感じ取った人達。ヒャダイン影響もあったと思われる。
“経験者”であるため、即一線で活躍するようになった。

共感を受けた人たち
『W.W.D』など、メッセージ性の強い曲や、でんぱメンバーの生い立ちに共感した人達。 黎明期のヲタは年上男性がほとんどだったので、共感しないわけではないが、これを「入り口」とした人はこれまでいなかった。彼女たちと同世代もしくは年下の人達、主に女性が多かった。
この話を聞いた時、正直驚いた。 「もうただのアイドルではないんだな」と思った。

タワレコのキャンペーンポスター

余談: 「入り口」を現在もヒアリングしていくと、『でんコネの男装』や『ウッハヤーのガングロ』を見て「面白い」と思って興味を持った。と語る人もいて、長らく でんぱ組見てる身分からすると、時折り「どうした?」と思う企画もあるが、意外と届いた人もいるから侮れない。

20. 2013年③ 【雑感】WWDII〜WORLD WIDE DEMPAの頃、ヲタクの様子

熱量がヤバかった。まるで傍観者のように語るが、こんな感じ。
①リリイベ整理券確保の為に徹夜者が続出。
②問題になって”平日”に「いついつ、渋谷タワレコでリリイベやります。整理券の発行は今からです。」という予告なし発表になる。 仕事終わって、急いで店に行くともう枯れてる。(ナンデ?)

要は学生と時間の自由がつく社会人が多かったということなんだが、ちょっと驚きだった。
思えば2011年頃まではヲタ仲間と遊ぶにしても、秋葉原の店舗でPSPや3DSでモンハンやりながらダラダラ。ディアステの深夜営業でダラダラ。
この頃(2013年以降)になると、タワレコ、ヴィレバン、HMV、ライブハウスでの活動が多かったので、何かと渋谷にいたイメージ。 平日会っても、みんな私服で自分だけスーツ。(※まだビジカジとかあまり浸透してしない時期) ナンデ?みんな何の仕事してるの??

20-a. 【番外編】2013年5月 でんぱとう発足!

ついに公式FCが発足。 2013/5/28入会申し込み受付開始。 だが、なぜかLAWSON店舗のLoppi端末での入力だった。 (今ほどオンラインチケット販売が成熟していなかったからか?割と謎。)
ライブ整理番号はLoppiでの申し込み順で決まる時代である。“平日”とはいえ、12:00申し込み開始のところ少々出遅れてしまい、番号は200番台。100番台欲しかった。

当時の入会案内バナーが雑すぎる( ゚Д゚)

21. 2014年① 推しが武道館いってくれたら◯ぬ

いや、生きてますが。
2014/1/5 Zepp Diver Cityのワンマンにて武道館公演のサプライズ発表。
当然、メンバーは泣いている。

よくヲタクの様々なライブレポで「〜で号泣」「涙腺崩壊」というワードを見ていたが、これまでは正直なところ「そこまで?誇張表現では?」と思ったりしたものだが、さすがにこれは泣いた。
昭和の人間からすると『武道館』は「キャパではないステータスを持った、特別ですごい所」という位置づけだ。
喜びと同時に「ああ、これでもうヲタクとして自分がやれる事はないな」と寂しさも感じた事を覚えている。

※後の話だが、この年以降2回目の武道館(2017年)までは、でんぱヲタ歴を語る上で「1st武道館を経験しているか否か」が大きな境目だった。
だが、当時『武道館他界』というワードも流行った。1st武道館の達成感で満足して熱を失い他界するヲタクは相当数いた。わかる。

1/5終演後に配布されたチラシ

22. 2014年② でんぱ組にはもう会えない?

不穏な煽りタイトルから始めたが、この年 1/5武道館発表からの週2ペース全国ライブハウスツアーからの『サクラあっぱれーしょん』リリイベ。
もうヲタクのボルテージは上がりっぱなしである。(メンバーの疲労も相当なものだったと思うが) ツアーではツーショ特典会があったし、『サクぱれ』リリイベも抽選だったりと なかなか特典券が入手困難になってはいたが、なんとか確保はできていた。

が、『サクぱれ』のリリイベを最後に特典会は無くなる。
その年のTIF出演時ですら、でんぱ組は特典会がなかった。 (※TIFは多くのアイドルヲタが集まる為、多くの運営は通常ここでの特典会は領域拡大のチャンスと考える。もう完全にアーティスト売りである)
それまで毎月毎週会って(会話して)たのに、それがパタっとなくなった。武道館の感想も直接言えない。 『でんぱーりーナイト』の時にはまたリリイベがあった(ハズな)ので、実際には半年程度の期間だったが、それまでのギャップから『体感二年会話なし』だった。 (厳密にはこの期間に唯一、三万円ぐらいするコラボ腕時計を買うとツーショットを撮れるイベントがあった。ただし、自分は不参加)

23. 【番外編】私とでんぱ組.inc 武道館公演の歩み

最初の武道館公演から、ねむ卒公演まで(2014.5.6〜2019.1.7) 毎回同じ場所で記念写真を撮っている。 上着、Tシャツ、鞄は同じモノ。(鞄はボロくなってしまったので、もう捨てたが)
でんぱがエンディングを迎えるにあたって、自分の中で惜しまれること筆頭が『武道館』。 今(最後)の7人の武道館公演が観たかった

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