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人生を変えたコント 感想
最近本を読むのにハマったworogamiです。
『人生を変えたコント』の感想です。
この本は?
霜降り明星のせいやさんが初著作の半自伝小説です。
5日で10万部!!
YouTubeやSNS等で、この本を作る過程を見ていたので、
とても楽しみにしていました!
せいやさん曰く、いじめの実体験を題材にしている半自伝小説だが、
暗くならずに見てほしいとの事!
文章が見やすく、読み手に寄り添っている、
本が苦手な人も読んでほしいです。
感想
第1話『いじめは、急に始まる。』
ほんとそれ!
と思いました。
せいやさんは中学生までいじめはなかったそうで、
高校生に入った所から物語がスタートします。
誰もが経験する高校1年の緊張感!
互いにものさしで測り、どのグループに入るかで
3年間の学校生活が大きく決まる。
私自身もすごく苦手で、共感する場面も多かったです。
いわゆる高校デビューできなかった人なのです…
小中学校と田舎で、中学校で3クラスでした。
特に自分が頑張らなくても、周りには友達はいたし、
いわゆる一軍でした…
高校で中学の友達と同じクラスになって、
それが自分にとってしんどかったなと…
最初こそ一緒にお弁当食べたりしてたけど、
友達の方は徐々に友達が増えていくのを感じて、
引いていったら、一人になっていました…
元より、根暗でしたし、多くの友達を望んでいなかったのです。
そりゃ一人になりますわな。
中学の友達と顔を合わせるのが気まずかった!
なぜなら中学の時はもっと明るかったから。
そんな共感です。
第2話『休み時間、ひとりでどう過ごすか問題』
ここでは、廊下が楽しい場所で、一軍の象徴的な場所である。
と私と解釈が一致でした。
休み時間は、スマホ触るか寝たふりするかの2択ですよね。
せいやさんはここで廊下に出て、一軍の遊びに絡むわけですが…
いざ!休み時間一人で何しようと考えたときに、
クラスで一番静かな、頭のいい人を研究したら、
休み時間に勉強?予習、復習をしているのです。
中学2年の時に衝撃を受けたのを覚えています。
それまでは、廊下族で、チャイムギリギリまで遊んでいました。
それも慣れてしまえば苦ではないです。
第3話『弁当ひとりでどう食べるか問題』
ここでは、せいやさんがオアシスを見つけます。
ここのオアシスが伏線回収されるくだりが好きです。
私の場合は、教室で一人で食べたり、友達と食べたり、
隣のクラスで食べたりと、まぁ色々です。
一番落ち着くのが、席が近くて一緒に食べる。
ですかね?
逆に席替えで孤立して、わざわざその友達の席まで行って、
ご飯を食べるのはしんどいです。
一回やったことあるが、逆に浮いてる感があって、
ご飯の味がしませんでした。
あとは、学食は行けなかったな。
正確には一回だけ、カレーパンを買いました。
大学でも学食は食べなかった。
人がごちゃごちゃしてるのが好きじゃないのだろう。
第4話『屈辱の課外実習』
ここでも、孤立あるあるでの班決めや。
自由行動です。
孤立している人が一番いやな時間。
毎日がテンプレのように過ぎてくれ!
と思っていました。
簡単に言うと孤立感が増すんですよね。
第5話『加速しだすいじめ』
ここでは、過激になっていくいじめを見ることになります。
むなくその思いです。
なぜいじめはどんどん過激になっていくのでしょうか?
ある一定のラインはあるはずです。
これはそれを越えています。
私自身、「いじめる側」と「いじめられる側」の両方を経験しています。
今まで話したのは、高校の「孤立」の話。
高校ではいじめは無かったです。
ここで話すいじめは、小学校の話。
田舎の小学校は1クラスしかありません。
そこでのいじめは、人生に大きく響きます。
第6話『円形脱毛症』
第7話『皮膚科への通院』
せいやさんの強さが分かる話し。
普通は休みたくなるところを、
ここで休むといじめてる奴らに人生決められたくないという思いで、
休まず行くことを決意する。
ほんとに強い人だ。
誰もができることじゃない。
第8話『体育祭前編』
第9話『体育祭後編』
ここでは、逆転の兆しが見えて、挫折を味わう場面。
そううまくはいかないよなと、現実に戻される。
私も同じく、小中高とずっとスポーツをしていて、
足が速かった。
せいやさんの言う通り、
ここで目立たないと、他で目立つところがないのだ。
自慢にはなるが、高校の体育祭で200mに出ていた。
足が速いのを知ってくれていたし、
私も一人で出れる競技がいいと思った。
100mもあるが、実は中学の時に200mの陸上の選抜選手だった。
(中学には陸上部がないので、選抜されて出場)
そんなわけで200mに出ることになった。
1年の時は24人中8位
2年の時は2位
3年の時は1位
物語の様な順位だ。
M-1なら順当に上がったなと思う数字。
唯一目立てる場所で、
特にうちの高校では、表彰状を貰うときにパフォーマンスをする。
それを1年の時に見て、パフォーマンスをしようと思った。
2年の時に初めて表彰状を貰った。
前のくだりで、1位を取れなくて悔しがるという流れがあった。
それを私もやって、一時期みんなにネタにされた。
3年の時は1位を取れた。
体育祭始まる前から、友達や後輩から、
「今年は何するの?」
と言われるほど、1位は濃厚だった。
私も当日まで何をするかを考えていた。
前の人の流れとか、前回のパフォーマンスを被せるのか。
シャワーを浴びながら、鏡の前で練習した。
しかし、みんなの前ではこう答えた。
「表彰状を受け取るまで分からない」
「何をするか決めてない」
分かりやすいやつだ。
今思うとルックバックの、主人公も同じようなことを言う。
私は当時流行っていた、フォートナイトのゲーム中にできる。
エモート(ダンス)を踊った。
フォートナイトの知名度もそこそこあり、
評判も良かった。
何より、他のクラスの人から、
「フォートナイト一緒にやろう」と言ってくれた。
嬉しかった。
あの舞台に立ち、みんなの前でパフォーマンスをする瞬間。
この学校の頂点に立ったと錯覚する。
これまでで、違和感があるともうが、
私は表に出ることが好きだ。
俳優になりたかったし、今でも芸人になりたいと思う。
みんなの前でパフォーマンスする瞬間は特別だ。
M-1獲ったらこんな感じなのかなと思った。
第 10 話『家族と心のフタ』
ここで初めて泣いた。
せいやさんの強さと家族の関係。
やっぱ母親の泣いているところって来るよな。
今まで溜まっていた物がすべて出た。
物語もここから明るくなっていく。
ひっくり返していく。
第 11 話『突破口』
第 12 話『運命のプレゼン』
逆襲撃の序章。
ついに文劇祭が始まる。
せいやさんのエピソードで何度が聞いたことがあるが、
ここまで深堀して見れたのは初めてだろう。
まさにコントでいじめを払いのけた瞬間を見ることになる。
第 13 話『伝染する想い』
第 14 話『TSUTAYAの魔術師』
第 15 話『衝撃の事実』
第 16 話『黒川とヤマイ』
第 17 話『悲しみの「花より団子」』
第 18 話『文劇祭本番』
最終話『コントで青春を取り戻した』
最終話で一番泣きました…
せいやさんの考え方やその優しさ。
霜降り明星を好きで良かったと思った。
後半はタイトルだけ羅列しました。
ご自身で見てみてください。
感想というより、自分語りになってしまうのも
この本の影響を受けたからです。
今置ける状況がつらい人や不安な人に
是非読んでほしいなと思いました。
既に青春を過ぎている人が見れば、
ノスタルジックな気持ちにもなります。
お子さんがいれば、
親の気持ちで見ることが出来ます。
私がいじめについて思うこと…
せいやさんとは違う意見ですが
『逃げていい』
と伝えたいです。
今置ける状況に耐えて、耐えて、耐えて…
自〇してしまうのが、一番辛いです。
他人の人生なので、好きにしろと思う人もいるでしょうが、
私は、そのニュースを見ると辛いです。
逃げることは簡単じゃないし、
勇気があることだと思う。
人生から逃げたって、
生きていることに意味がある。