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No.67「愛人と不倫とパパ活の違いはなんでしょうか」_Mary


いつもnoteやTwitterを訪れてくださって、ありがとうございます。つかふる姐さんです。

フォロワーの皆さまから寄せられたご相談にお答えする、「つかふる姐さんに聞いてみよう」No.67をお送りします。

今回はMaryさまからのご相談です。(※個人の特定を防ぐため、仮名でお送りしています)

「こんにちは。突然失礼します。
愛人と不倫とパパ活の違いはなんでしょうか…
そんなもの考えずに自分の心に綺麗なままでいればいいのでしょうか。

もしお時間あったらつかふる姐さんのお考えを知りたいです。
よろしくお願い致します。」_Mary


Maryさま、ご相談(ご質問?)ありがとうございます。
Maryさまは現在、上にあげた3つのうちのいずれかに該当する関係性のなかにいらっしゃるのでしょうか。

様々な事情を抱えて、ご自身の思う通りに生きてきても、「自分は何をやっているんだろう?」と我に返ったり、世間の倫理観にハッとさせられること、ありますよね。


私も愛人・不倫・パパ活の違いの定義について自信がなかったので、辞書に頼って整理してみました。

▶︎愛人(あいじん)
主に「情交の関係にある人」の意味で用いられる表現。特に不倫関係において特別な交わりをもった異性を指すことが多い。女性の愛人の場合は「情婦」、男性の場合は「情夫」、夫から見た場合の妻の愛人は「間男」などと言う。(実用日本語表現辞典より)

▶︎不倫(ふりん)
道徳にはずれること。特に、配偶者以外と肉体関係をもつこと。また、そのさま。「不倫な関係」「不倫の末路」(デジタル大辞林より)

▶︎パパ活(ぱぱかつ)
パパ活とは、経済的に余裕のある男性と一緒の時間を過ごし対価として金銭を得る活動のこと。経済的な援助をしてくれるパパのような存在のパトロンを探す活動という意味で、2014年にSNSを発端に語感の良さからパパ活という単語が広まった経緯がある。(新語時事用語辞典より)


つまり▶︎不倫というのは結婚した相手以外と性行為をすることまたはそういう関係性そのものを指す(例:Aさんと不倫している)言葉であり、
▶︎愛人は不倫関係にある2人が互いを称する言葉(例:Bは僕の愛人だ)というわけですね。

ただ、▶︎愛人て現代の私たちからするともう一つ違う意味合いを帯びていると思います。

Wikipediaはちゃんとそのニュアンスを拾ってくれてました。

現代日本語の「愛人」
・正式な婚姻関係がない(側室は除く)。
・関係の深さ(肉体関係が暗示されるが、必ずしも必要としない要素ともされる)。
・場合によって、相手に何らかの支配をおよぼしていることや住居を含めた多大な経済援助をしているなど、関係の非対称性が暗示される。
・ある程度の年齢の男女に、もしくは年上の男性から見た年下の女性に対し、用いることが多い。
・第三者から見て、侮蔑的な意味合いが込められる場合がある。

つまり、現代日本語としての▶︎愛人には、「不倫関係にある」ことにプラスして、“多大な経済援助”や“支配”など関係の非対称性があるということです。しかも必ずしも肉体関係があるわけではない、と。
(例:Cは某経営者の愛人であり、月に50万の手当てをもらっている)

こうなると▶︎パパ活の説明に近くなってきますよね。

まとめると、

▶︎不倫とは夫/妻以外の相手と性的な関係を持つことで、
▶︎愛人とはその相手や相手との関係性を指す。

でも現代の
▶︎愛人という言葉は、金持ちのおじさんが年下の女性に何らかのメリットを提供しながらややいびつな(性的)関係を結ぶことを意味していて、▶︎パパ活も、お金を目的に(一般的には若い)女性が金持ちのおじさんとなんらかのいびつな関係を結ぶことを意味している。

という感じでしょうか。

つまり不倫、愛人、パパ活いずれも婚外の男女関係であるということが共通点で、不倫とパパ活との違いは金銭の授受の有無です。
難しいのは愛人パパ活の違いですが、ニュアンス的には愛人にはある程度の“情交”つまり心の交わりや性的関係があることが前提で、パパ活はそれがなくても成り立つ、もっとビジネスライクなものであると言えそうです。
愛人には情があり、パパ活は割り切りという感じでしょうか。(もちろんそうでない関係もあるでしょうが。)


Maryさまは

愛人と不倫とパパ活の違いはなんでしょうか…
そんなもの考えずに自分の心に綺麗なままでいればいいのでしょうか

と書いていました。推測にすぎませんが、あなたがこの3つの定義に悩むということは、その関係には金銭やサポートもある程度発生しているのでしょうか。
そして「自分の心に綺麗なままでいればいい」という言葉からは、恐らくMaryさまはお相手への好意や愛情をもっていて、打算的な意図はないということが伝わってきます。


「そんなもの考えずに自分の心に綺麗なままでいればいいのでしょうか
もしお時間あったらつかふる姐さんのお考えを知りたいです」

Maryさまは上記のようにと尋ねてくださいましたが、
世間的には、(▶︎不倫の定義にもあったように)結婚している男性とそういう関係になることは非人道的で悪いこととされています。だからあなたが「自分の心に綺麗なまま」いたとしても、あなたの行為や関係性を非難してくる人は大勢いるでしょう。

それが不倫であれ、愛人関係であれ、パパ活であれ。あまり規範的な関係とは言えません。世間的には「結婚は正しいが婚外恋愛は悪」と見る人が大多数です。

だから妻の立場にある人は不倫する女性を徹底的に叩きまくりますし(某女優さんとか)、愛人をしている女性を「金の亡者だ」「売春婦だ」とか言って蔑むわけですね。

まあ実際妻子ある人を相手にするということは、独身の人を相手にするのとは違って、そのご家庭に迷惑をかけることでもありますので、(私も夫に手を出されたら怒ると思います)けじめや線引きはきちんとつけるべきとは思います。

ただし。

「結婚は清いが婚外恋愛は汚い」とは、私は思いません。だからMaryさまが今持たれている関係が「結婚」に比べて“綺麗でない”とも全く思いません。

Maryさま、私、ちょっとここで1人の心理学者の言葉を引用したいと思います。

"婚姻制度とは、男に、妻とそのうち生まれるであろう子どもを養う義務を引き受けさせる代償に、妻の肉体を自由に性的に使用する権利を与える制度であり、いわば特定一者を対象とする売春である(もちろん婚姻制度にはそれ以外の面もあるが)。"

すごい論ですよね。これは1982年に出版された本(最後に引用文献載せます)ですが、今こんなこと公の場で言う人がいたら大炎上ですよね。

この人は、【やらせて“あげた”んだから結婚して、生涯養って、と責任を取らせようとする彼女】と【娼婦】とは、【つけで飲み食いさせるレストランか、食券で先払いするレストランかの違いしかない】というようなことを言ったんです。

彼は女性を貶めようとしたわけでもなんでもなく、
人間の婚姻制度というのはそもそも、「人間の雌が赤ちゃんを産み育てるために膨大な時間と労力を必要とする→だからその間雄に守り養ってもらう必要がある」ということから始まった文化的(非本能的)なものであって、永遠の愛とか純潔とかっていうのはヒトが建前として作り上げた幻想に過ぎないんですよと説いたわけです。

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