【超資産家なのにぜんぜんモテない男】とのデート
お金持ちが好きだ。
幼い頃からお金は大切にしていたほうだし、一人暮らしをするようになってからはお金に執着していたと言える。それはもう、病的なほどに。
だから大人になってからはいろんなお金持ちと会うことになったし、彼らの生態を知ることになった。成り上がりの下品なお金持ちもいれば、生まれつきの上品なお金持ちもいた。お金の使い方が天才的に上手い長期的お金持ちもいれば、絶望的に才能のない期間限定お金持ちもいた。
(↑黒歴史)
でも、彼らはこの現代社会で生きていくタフさや武器を持っていたから、みんなそれなりに魅力的だった。彼らは彼らの武器を使って(もしくはあえて使わないで)うまいこと素敵な女性を手に入れていたし、それなりに家庭を築いて大事にしていたように思う。
だから、「割とイケメンかつ桁違いの金持ちで、性格も優しく穏やかで結婚願望もあるのに結婚できない、彼女すらできない、全くモテない」という男の存在がうまく理解できなかった。
彼に会うまでは。
***
彼と知り合ったのはわりと最近で、その縁を繋いだのは銀座のお客様だった。
そのお客様は私が再婚したことを知らないので、私のことを婚活中のバツイチだと思っていて、ある日「つかふる、すごい優良物件だぞ」と彼を紹介してくれたのである。(この場を借りてごめんなさい)
彼が連れてきたその男は、40代前半、おしゃれに整えられたニュアンスヘアに、見るからに金のかかっていそうなこだわりの服、これ見よがしな高級時計(ダイヤびっしり)に、筋トレしてますとアピールするような上腕二頭筋、細めの瞳に通った鼻筋、どこか陰のあるはにかんだ笑顔、
つまりなかなかの色男だった。
そのお客様は割と嫉妬深いので、何故わざわざそんな男を連れてきたのか理解に苦しんだが、その謎は割とすぐに解けた。
「こいつ、こんなイケメンなのに彼女ができないんだよ。しかも代々不動産経営ですごい金持ちなのに。つかふる、お前デートして女の口説き方教えてやってくれよ」
(お客様、めっちゃ上から目線…)
そう、彼はモテない男だったのである。
もちろんお客様は社会的地位も高い人で、彼より一回り以上年上だったので、ある程度は上から目線でもおかしくはないのだが、こんなにはっきりナメられてる金持ち=彼に何かしらの落ち度がある ということだけは理解した。
「はは…つかふるさん、是非お願いします。なんか美味いもんでも食いに行きましょうよ」
正直全然気が進まなかったしデートのイロハを教える気もなかったが、彼の家族経営の不動産の会社は知っていたし、汚い関係になることを避けて友達になっておけば後々いいこともあるだろうと目論み、私は彼と「デート」してみることにした。
さて、顔も良くてすんごい金持ちな彼。
一体どんな問題を抱えていたのだろうか?
(ここから先はちょっと辛口だ。彼とのデートを、「批判的な視点で」チェックしてみた。手加減なくどんどんいきたい)
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いつもありがとうございます。あなたの貴重な時間やお金を、このような形で私に使ってくれること、すごいご縁だと感謝しています。私の力の源です。