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つかふる姐さんに聞いてみようNo.29 「バツイチの彼、いざ結婚相手として考えると、本当にベストなのだろうか?といった気持ちになってしまいます」_Hiromi

いつもnoteやTwitterを訪れてくださって、ありがとうございます。つかふる姐さんです。

皆さまから寄せられたご相談にお答えする、「そうだ、これつかふる姐さんに聞いてみよう」No.29をお送りします。

**つかふる姐さんのお約束**
私の主観に依った至らない回答ではありますが、相談者様のみならず、同じように悩んでいるかたに届いたらいいなと思っています。
皆さまからもご意見やご感想、アドバイスなどいただけたら嬉しいです。
(ただし、ご相談者様に向けたネガティブなコメントはご遠慮ください。)個人情報が特定できないよう、全て偽名&所々情報を伏せて掲載しています。例えどんな内容であっても、Twitterのアイコンやアカウント名、メッセージのスクショなどしません。いかなるお問い合わせがあっても、絶対に第三者にご相談者さまの個人情報を明かすことはありません。
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今回はHiromiさんからのご相談です。

バツイチの彼、いざ結婚相手として考えるとなると、「この相手が本当にベストなのだろうか」「結婚相手にとっての大切な存在が私や私が生んだ子供だけである人の方が良いのではないか」といった気持ちになってしまいます。これって、私の独占欲が人一倍強いのでしょうか?やはり私はバツイチ男性と結婚するのに向いていない性格なのでしょうか。」_Hiromi


以下、ご相談内容の詳細です。

つかふるお姐さん、初めまして。いつも楽しくTwitterやnoteを拝見しています。ぜひお聞きしたいと思っていたことがあったのでDMさせていただきました。それは、バツイチ男性との結婚についてです。

私は今まで二人のバツイチ男性とお付き合いしたことがあります。一人は私が20代前半の時、そしてもう一人は現在の彼です。(私は現在20代後半のOLです)共に本人は経営者で金銭的に余裕があり、ある程度若い年齢で結婚も離婚もしています。娘が一人いて、元奥様の方で育てられています。
おそらく十分な養育費を払っているので、元奥様との仲も悪くはなく、娘さんの誕生日等は3人で面会しています。

一人目のバツイチの彼と付き合っていた時、ただ「バツイチで子供がいること」が当時の私にとって受け入れられず、結果的に別れてしまいました。
おそらくバツイチだけなら良かったのですが、元奥様との間に子供がいること(それによって責任や金銭的な負担が半永久的に生じ、元家族の絆も繋がり続けること)が私にとって受け入れられませんでした。
それ以外は本当に何も不満がありませんでした。付き合う時は、バツイチでも大丈夫と思ったのですが、いざ結婚相手となると、バツイチ子持ちであることが私はとてもネックに感じてしまうのだと気づきました。

その後は独身の方とお付き合いしていたのですが、また再びバツイチ子持ちの人と出会い、好きになってしまって、お付き合いすることになってしまいました。

これについて最近深く考えるようになってしまったのです。よくよく考えてみると、離婚した妻に自分の子供を育ててもらっていて、全く会おうとしない父親なんて最低です。もし私が彼らの娘の立場だったら、と考えると、誕生日やその他の節目の日くらいは元家族とみんなで会う時間を取ることは当たり前にして欲しいと思います。そう考えると、元彼も今彼もしっかりお金を払ってやるべき責務を果たしていますし、離婚してから女手一つで子育てされている元奥様方も本当に立派だと思いますし、登場人物の誰に対しても憎しみなどはないです。

また、彼らに責任や金銭的な負担が半永久的に生じることも、私にとって何の影響もありません。彼らは金銭的に余裕があり、私が何か欲しいものや行きたい場所など、我慢したことはありません。
そもそも彼らが稼いだお金は彼らのものであり、私がお金の使い方について文句を言う事でもないですよね。元彼も今の彼も、私に本当によくしてくれていて彼らに対して他の女性との浮気などを疑ったことは一度もないです。

こういったことは全て頭では理解しているのですが、ふと「私以外にも(娘という)自分という命に替えても守りたい存在がこの人にはあるのだなあ」といったしんみりとした気持ちになってしまい、「いや、だからと言って自分の子供を大切にしない人だったらそれはそれで怖いし、そんな人のことを好きになれない」と思ってみたり。

いざ結婚相手として考えるとなると、「この相手が本当にベストなのだろうか」「結婚相手にとっての大切な存在が私や私が生んだ子供だけである人の方が良いのではないか」といった気持ちになってしまいます。
これって、私の独占欲が人一倍強いのでしょうか?
他のバツイチ男性とお付き合いしている女性も思っていることなのでしょうか?そして一番の疑問は、やはり私はバツイチ男性と結婚するのに向いていない性格なのでしょうか。

これをつかふるお姐さんに聞いてみたかったです。
この何とも言えない感情をうまくご説明できた自信がありませんが、
もしお時間があれば読んでくださると嬉しいです。これからもTwitterやnoteでのご投稿を楽しみにしております。


Hiromiさん、ご相談ありがとうございます。

バツイチ子持ちの彼との恋愛、そして結婚。
やはり初婚同士の恋愛・結婚とは少し違うところも出てきますよね。

「私の独占欲が人一倍強いのでしょうか?」

と書いてくださいましたが、私はごく自然な反応だと思います。(他のバツイチ男性とお付き合いしている女性の意見もぜひ伺ってみたいですね)そして、Hiromiさんが(ネガティブなものも含めて)ここまでご自身の気持ちに素直に向き合うことができているのは、素晴らしいことだと思いますよ。結婚という大きな一歩を踏み出す前に、一度立ち止まって考えてみたいというHiromiさんの気持ち、“彼にも”ぜひ尊重してもらいたいですね。個人的には、当事者のお2人でもぜひ話し合ってもらいたいテーマです。

人間、長く生きていればいろんな歴史があるもんです。その人を知っていくうちに、「こんなに好きだけどそこは受け入れられない」とか、「こんなにいいところがあるのにこれのせいで台無し」とか、多様な凸凹に驚きます。

でも結局のところ、それが人間なんですよね。だから人間同士が恋愛・結婚するってなると、結局はその凸凹と互いにどう折り合いをつけるかに尽きると思うんです。あまりに激しすぎて我慢ならないのであればもっとスムースな人を選ぶ必要があるかもしれませんし、凹を補ってなお余りある凸に惹かれるのであれば、まるごとその人を受け止める覚悟が必要かもしれません。

バツイチ子持ちの男性って、まさにそういう凸凹の宝庫ではないでしょうか?魅力もある分、ややこしい苦しみもついてまわる。Hiromiさん、結局はあなたの選択が全てなのです。何を得て何を失うか。あなたはいずれ選ばねばならないでしょう。

ですが、せっかくこのつかふるに打ち明けてくださったのだから、ちょっと一緒に考えてみましょう。まずは、彼を結婚相手とすることのメリット・デメリットを、もう一度簡単に整理してみませんか?私は悩んだ時よくこれをやります。私が答えを出すことはもちろんできませんが、私の個人的な(もしかしたら偏屈な)考えが、ちょっとでもHiromiさんの判断の助けになれば嬉しいです。

そうそう、私自身もバツイチ(子ナシ)で初婚の彼と結婚したので、彼と通じるところがあるかと思いますよ。それも踏まえて書いてみますね。


▶︎バツイチ子持ちの男性を結婚相手とすることのメリット

①“経験者”であるため、“結婚生活”に長けている。
個人差はあると思いますが、少なくとも実際に家庭を築く経験をした人は、「何を大切にすべきか」「こういう時はこうすればいい」といったことが初心者よりわかっていると思います。ですから「いちいち衝突しなくてもわかってくれる」快適な関係が築きやすいかもしれません。
“失敗”を味わったからこそ、“二度目の失敗”を避ける。
離婚て基本的にとても深い後悔を伴います。彼はきっとたくさん反省したはずですし、自分の悪かったところを見つめ直したはずです。再婚しようと思う気持ちがあるのなら、「同じ過ちは二度とすまい」と思っているでしょう。こういう人は危機に陥らないよう回避能力が高いし、危機に陥った時の対処能力も高いでしょう。
③“子を持つ親”ならではの包容力
これも個人差があるでしょうが、やはり子を持ったことがある男性とそうでない男性には歴然の差があるように思います。Hiromiさんにとってはポジティブな面でもあり、ネガティブな面でもあり複雑なところですが、彼が日々仕事に向かう原動力、「子どもに恥じない人間であろう」といった前向きな姿勢は、彼を魅力的な人間たらしめている要因の一つであると思います。
④浮気・不倫・仮面夫婦に陥りにくい
夫婦関係がダメになっても子どものために「偽りの夫婦」を続ける人たちって大勢いますよね?でも、バツイチ子持ちの男性(女性も)って、「嘘をつき続けることができなかった」からこそ正式な離婚を選んでいる人が多いと思います。そんな彼だから、あなたに対してコソコソと隠れて不誠実な行いをすることは稀でしょう。信頼は厚いです。


▶︎バツイチ子持ち男性を結婚相手とすることのデメリット

①“経験者”であるため、“比較対象”を持っている。
実際に“別の家庭”を持ったことがあるわけですから、「前の奥さんはこうだった」「あのまま暮らしていたらこうだった」などと考える“比較対象”があるということです。もちろん「前の妻よりずっといい!」というポジティブな比較もあるでしょうが、それはそれで気持ちのいいものじゃないですよね。しかも彼は今後その“比較対象”と繋がり続けるわけですから、この違和感はずっと続きます。
“失敗”をしてしまったことには“理由”がある。
失敗から学ぶのは大事なことですが、失敗しないに越したことはありません。結婚という、互いの家を巻き込んだ「契約」を、過去に一度壊してしまった人であることは否定できません。彼がなぜ離婚したのか、どのように離婚したのか、どう責任を取ったのか、そして「その問題の核は解決したのか?」については、クリアにしておく必要があると思います。(現在それだけ良好な関係であるならば、心配はいらないとは思いますが)
③“子ども”という強い絆
個人差(以下略)ですが、やはり自分の血を分けた子どもというのは、Hiromiさんのいう通り、特別な存在だと思います。特に父親にとっての娘となると…。今はきっと彼の気持ちはHiromiさんにまっすぐ向いていると思うのですが、今後夫婦になったら、それは変化していくかもしれませんし、お子さんの人生がご夫婦の間にある程度関わってくることは避けられないでしょう。入学式などの式典、結婚式、折に触れて彼は娘さんの成長を見届けるはずです。また、元妻が亡くなる、収入源が絶たれるといった万が一のアクシデントが起こった時どうするのかについてもよく考えておくべきですし、話し合いが必要だと思います。彼は気持ちだけでなく、法律上も、お子さんと強い絆で結ばれています。
④気持ちに正直な人ゆえに、危険性は孕んでいる。
「子どものために」などと偽りの関係を続けることよりもきちんと清算することを選んだ彼、素敵ですね。でも、裏を返せば、Hiromiさんと夫婦になった後も、何か自分の意に沿わないことがあればそれだけ大胆な行動をとる可能性を秘めているということ。普通の人がやらないようなことも、彼は「人の目なんて気にしない」とヒョイと飛び越えてしまうのかもしれません。そういった行動力、突破力みたいなものを、意識しておく必要はあるでしょう。


以上、バツイチ子持ち男性を結婚相手とすることのメリット・デメリットでした。Hiromiさん、いかがでしょう。きっとあなたも何度も反芻して考えてこられたことだとは思うのですが。

ところで、Hiromiさん、(そしてこれをお読みになっている皆さま)気づいてくださったでしょうか?

上に挙げたメリット・デメリットは、全て表裏一体、対になっているのです。つまりどういうことかというと、


①結婚の経験があるから、そのぶん快適な家庭の構築に長けている。でもそれは比較される対象があるということでもある。

②失敗を経験している人だからこそ、次の失敗を避ける動機は高い。でも、一度失敗するだけの“何か”を今も抱えているかもしれない。

③子どもを持っているということに付随する彼の魅力。でもそれに付随する現実的な問題や、強い絆は今後もずっと続いていく。

④“子どもを手放してまでも離婚を選ぶ”という彼の行動は、偽りのない誠実さの現れでもあり、同時に、「多くの人が躊躇する線を飛び越える」という彼の傾向の現れでもある。


人の持つメリット・デメリットって、実は表裏一体で、切り離せないものなんじゃないかって思うのです。


ところでHiromiさん、やまじえびねという漫画家さんをご存知ですか?
ここでぜひ一つ紹介させていただきたいフレーズがあるんです。「LOVE MY LIFE」という作品に出てくる言葉です。

これはレズビアンの女の子の物語です。いちこという主人公が、エリーという恋人に向かって相談をしているシーンでこのセリフが登場します。

いちこの母親は既に亡くなっていますが、いちこの父親には新しい恋人がいます。いちこはその"父親の新しい恋人"に会うのですが、やはり互いに違和感を感じて、その後、「もしかしたら彼(父の恋人)は自分を憎んでいるのかもしれない」とエリーに打ち明けます。自分がいなければ彼はパパを独り占めできたのに、と。

しかしエリーは、

いちこがいなかったら、その人、パパに魅かれてないわよ、きっと。

といちこに言います。

「ねぇ、いちこ、よーく考えると物事って、常に1番嫌なもののおかげで成り立ってると思わない?」

このエリーの台詞…(ぜひ原作を読んでいただきたいですが)

「これさえなければ」「あんなことさえ起こらなければ」、と思うことほど、実はよくよく考えてみると、決して欠くことができないことだったりする。

ある面から見ればネガティブでしかないことが、あとになってポジティブな出来事のための「原動力」や「きっかけ」になったりする。辛い出来事や苦しい過去が、そのひとを輝かせるための優しさや純粋性として結晶化する。そんなことってあるなと、私も思うんです。

おそらくHiromiさんの彼もそうでしょう。バツイチ、子持ちという一見ネックにしか見えないものが、実は彼という人間の魅力を形作っている。Hiromiさんが、

その後は独身の方とお付き合いしていたのですが、また再びバツイチ子持ちの人と出会い、好きになってしまって、お付き合いすることになってしまいました。

と書いてくださったことも、なんとなく合点がいったのです。あなたは「やはり私はバツイチ男性と結婚するのに向いていない性格なのでしょうか。」と尋ねてくださいましたが、むしろあなたは、彼らの持っている魅力に引き寄せられやすい性格なのではないでしょうか?


Hiromiさん、あなたの大切な、大切な今後の人生のことです。

現実的なメリット・デメリット、そして今後生じうる可能性についてもじっくり検討して欲しいです。幸せになって欲しいですから。
お話を聞く限り彼は包容力ありそうなので、Hiromiさんの今のその不安を思い切って打ち明けてみるのも手だと思います。「あなたのことが大好きで、こんなに惹かれているけれども、こういう不安があって、どうしても踏みとどまってしまうよ」と。今後2人でやっていくのであれば、それはHiromiさんだけでなく、彼の問題でもあります。お2人にとってのベストな解決策が見つかれば最高だし、どうしても見出せないのであれば、別の選択をする勇気も必要でしょう。

そして最後に、あなたが彼のどこに惹かれたのか、過去のバツイチ男性との別れを経験しながら、どうしてもう一度彼というバツイチ男性と付き合おうと思ったのか、ぜひ思い出して欲しいです。

100%の結婚なんてないと私は思っていますが、それでも自分の魂が求めるものが相手の中にあれば、その関係は続きますし、多少嵐が来たってそれなりに幸せにやっていけます。そういうかけがえのない“光”のようなもの、繋がりのようなものが彼との間にあるかどうか、ご自身と向き合ってみてください。


ちょっと長くなりましたが、私からの回答はこんなところです。

Hiromiさん、そして読んでくださった皆さま、ありがとうございます。

あなたと、あなたの素敵な彼との間にご縁があるのなら、
その恋が万事うまくいくように、そして2人にとっての、色鮮やかでたくさんの幸せにあふれた暮らしにつながっていくように、願っています。

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