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青縁メガネのあなたへ

高校の時の恋が1番忘れられない。焼き付いて離れない。もっと優しくできたらとか、素直になれたらよかったのにね。背中だけでも見れたら嬉しかった。目があったらドキドキしてた。毎年夏になると思い出すし、会いたくなる。もう連絡先も知らないけど、何年経っても色褪せない。嫉妬させたくて他の人と付き合ったり、馬鹿みたいなことばっかりして、最後に悲しくなるのは、いつも自分だった。ふざけてる感じのあの人に本当の自分を、想いを伝えることが恥ずかしかった。今だにちゃんと思い出してしまうと、胸が締め付けられる。匂いも笑い声も指さきもわたしの心を掴んで離さない。

私がその人を思い出す映画は
『時をかける少女』

好きな映画。
タイムリープする女子高生の話。
千昭と真琴の仲が良い関係性から距離ができるところも、あの時を重ねて見てしまう。

ちょうど公開の2006年は私が16歳で高校1年生。あの人は最初で最後のクラスメイトだった。夏休みに公開されたその映画を当時見ることはなかったけれど、数年後、あの人のmixiのトップ画像が時をかける少女だったことが映画を観るきっかけだった。「好きな映画」って言っていた。自惚れだけど、私のことを少しでも重ねてくれていたらいいなと思う。


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