『中年はスパイスカレーを目指す』

中年男性はスパイスカレーに目覚めなくてはいけない。
そういう法律でもあるのか、はたまた電波を受信してしまうのか。
ということで、自分も目覚めてみたのが2年前。

このジェンダーレスの時代に、男性脳女性脳なんてナンセンスだが
諸先輩方が、ある日突然スパイスカレーに覚醒するのを見てきたから
スパイスから組み立てる料理ってのは、男性脳に訴えかける何か、
それは合体ロボットや、修学旅行の木刀のような「何か」があるのだろう。
女性脳は韓流とアイドルに目覚めるらしい。知らんけど。

自分のきっかけは、シャイニー薊の「沼」だった。

この人、すごくチャーミングで面白い。
ひょうきんな従兄弟のあんちゃんみたいで。
試しに作ってみたら、かなり美味しかったので
一時期、こればっか食べてた。それが3年前。

しっかし部屋がカレーの香りで大変なことになるし
乾物にこだわればコスパ良くなかったりするし
僕自身、バルクアップもパンプアップもするつもりないし
やっぱり味にも飽きが来たりで、次第に作らなくなった。

ご多分に漏れず、カレー粉余らせ人間と相成りまして。
カレー粉を余らせるなんて、自炊人間として最大の屈辱。
ほなカレー作ったらええやんええやんシューシュー。
何事もチャレンジの時代やからな。スパイスカレー作ってみた。

最初に参考にしたのはこの動画。

結論から言うと、この動画ク〇ク〇オブク〇。そびえ立つク〇。
特に16分くらいから怒涛のように変なこと言い出す。
「フライパンは小さめ」「少し深め」「テフロン加工が良い」
などと仰ってますけどね。ほんま〇ソやったわ。

最初に「MAX強火」で玉ねぎを炒める工程があるねんけど
その時点でテフロンは無理や。強火推奨のテフロンなんかねえわ。
「少し深め」と言いながら、動画内で使ってるフライパン浅いし。
そのサイズで作ったら、強火が横から漏れて木べらが焦げたし
その熱で手首も火傷したし、真冬なのに汗だくだくなったし
テフロン全部剥げて、フライパンも曲がってもたし
トマトが跳ねまくってキッチンぐちゃぐちゃになったし。なんなん。
二度とカレーなんか作るもんかバカ!もう知らない!この人嫌い!

なんて文句言ってても、カレー粉は余ったままなので
もうちょい頑張ってみることにした。何事もチャレンジの時代。

次に参考にしたのはこちらの動画。

この方が、僕のカレーのお師匠さま。あさかたかゆき大先生です。

実のところ、内容は先の動画と大差なかったりするけど
あさか先生の動画の良いところは
『大体毎回いつも同じこと言ってる』これに尽きる。ボァー。

・玉ねぎは一つまみの塩と「強めの中火(万能表現)」、
 水を入れながら、色づくように炒める。

・にんにく、しょうがはチューブで充分。
 青臭さがなくなるまで火を入れる。

・トマト缶を炒める際、多めの油で175℃以上にすることで
 クエン酸がアコニット酸に変わり、酸味が抜けてうまみになる。

・塩は精製塩ではなく、天然塩を使う。

・スパイスにちゃんと火を入れて香りを出す。
 すこし水を入れて、焦がさないように。

・必ず味見をする。

似たような動画をたくさん上げてらっしゃるけど
毎回、決まって同じことを言ってる。大体毎回いつも同じ。ボァー。
大切なことは100回でも1000回でも言うべきなんよな。
僕も常日頃、そのように心がけて生きております。

その中でも、ちょっとずつ試行錯誤してる部分があったり
「これでも美味しいからいいや」という、適度な大雑把さがあったりで
見てる側で中央値を取りやすいのがとってもよろしい。◎。

敢えて良くないところを挙げるとすれば
都会に住んでるのに「アマゾンで買えます」とか言っちゃうとこかしら。
都会の人がズボラこくのは、公共の福祉に反すると思うの。
これは、僕のねじ曲がった思想だからまったく違う話だけれども。
アマゾンがなくなって困るのは我々地方民だから控えてほしいわ。グチグチ。
アマゾンは有限なんや……流通システムとして破綻してるんや……(病気発症)

カレー作りのポイント、まとめといてあげるね♡

・フライパンは雪平鍋型テフロンの安物でいい。
 色移りも気にならないし、深ければキッチンも汚れにくい。
 コーティングが剥げても、そんな焦げ付くことはない。
 ホームセンターで買った、500円くらいのやつを愛用中。

・玉ねぎは大1/2個、または小1個。大体で良い。
 みじん切りでも薄切りでも、大差ない。

・トマト缶はカットトマト。大体400g入りなので
 80gで5つ、または100gで4つ、袋に分けて冷凍しておけば便利。
 80g~100gは気分で決める。大差ない。

・塩は「あらしお」がいちばん具合良い。
 「あらじお」ではなく「あらしお」。やっぱ平釜よ。
 別に、にがり入りでも構へんけどね。大差ない。

・カレーに限らず、主菜一品当たりの塩の量は小さじ1/2が適量。
 これを意識すると、他の料理でも味付けがしやすくなる。

・肉は鶏もも肉が一番おいしい。100g~200gを気分で。
 煮込む水量は大体150㏄。多少の過不足は大差ない。

・何かひとつ足すなら、クミンシード。違いがわかりやすい。
 最初にテンパリングするだけで良いから、楽でもある。
 マサラ・カルダモン・カスリメティは、クリア後のおまけ要素。

・基本、90点くらいの美味しいカレーが出来る。
 あとは、牛乳でふやかして潰したカシューナッツを入れたり
 面倒だけど、ほうれん草をミキサーにかけてサグにすると100点。◎。
 この辺もエンドコンテンツ。手間かけた分、ちゃんと返ってくるよ。


はい、これを読んだ奴は今すぐスパイスカレーを作れ。
それ以外のやつは東大へ行け。(あいつ嫌い)

次はビリヤニ編やな。
僕からは以上。また追って連絡し〼。

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