『愚者の経験によるスニーカーレビュー』の巻
はじめに
ウォーキングの楽しさといえば
【最新のスポーツギアの技術・機能を体感】できること。間違いない。
ワークマンの姿勢矯正インナーウェアの剛性と速乾性
ランニングタイツの締めあげによる膝や腰の負担軽減なんかは
実際に着けて動いてみると、なるほどなぁと感動するものよ。
派手な色のウインドブレーカーやランニングパンツで着飾るのは
とても気分が良くて、継続的な運動習慣につながることうけあい。
人間は気分で生きてるからな。世の中、気分次第よ。
私はむしろ靴。(WDT並感)
人生の半分をスニーカーとブラック企業に費やしてきたのだ。
これはスニーカーご意見番長として、書かねばならんのだ。
昨今、【おすすめスニーカー】と検索して得られる情報は
味のない金太郎飴くらいの、平たいものになってしまった。
安モノを履きつぶしてまわしていくのも考え方のひとつやけど
どうせなら、最新のテクノロジーを感じてみたいでしょ。そうだと言ってよ。
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』なんていうが
ここは愚者の経験を、大いに語りつくそうじゃないか。長いぞ。
ウォーキングのためのスニーカー
ウォーキングシューズ ランニングシューズ
一般的にウォーキングシューズのほうが、重たい造りといわれている。
振り子の原理で足が前に出やすいとか、理屈はあれども
『ウォーキングシューズはジジイ向け』なのが一番の要因だと思う。
走れない人、走る必要がない人のための高機能靴がウォーキングシューズで
それを必要とするのは、ビジネスマンか高齢者くらいなのだ。
色は黒かこげ茶、素材は皮か合皮、たまにメッシュといったものが
いわゆる『ザ・ウォーキングシューズ』と呼ばれている。はず。
激しい運動を想定せず、とにかく柔らかくて、履きやさ脱ぎやすさ特化。
別に履きたきゃ履けばいいさ、止めはせんよ。
実際、アシックスのハダシウォーカーシリーズは名品やしな。
あれは一度、試してみる価値ありでっせ、おじいちゃん。
ランニングシューズは『それ以外の運動靴』でしょうな。
(インドア・フィットネスは、ここでは述べない)
ランニングシューズ群の中の、下位にあるのがウォーキングシューズ。
つまり、ウォーキングをするにはランニングシューズで充分なのだ。
現実、ウォーキングシューズのマスターピースは未だ現れていない。
(個人の感想です)
しかしながら、ランニングは複数のカテゴリに分けられるから
それぞれの用途、目的を知る必要がある。こいつは話が長いぞ。
ランニングシューズと『タイム』、そして『耐久性』
シリアスランナー(ガチでマラソンとか走ってる人)には、『タイム』の概念がある。
すなわち、ランニングシューズにも、良い『タイム』を出すことに特化したものがあるのだ。
良い『タイム』を出すために犠牲にされるもの、それは『耐久性』である。
考えればわかるはず。その大会の本番で、良い『タイム』が出せれば
次の瞬間に壊れようが構わない、それがシリアスランナーの精神だもの。
ということは、ウォーキングに適した靴は
『タイム』とは逆のベクトルの靴を選ぶのが筋ではないか。
間違っても、軽さ重視で短距離走用のものを選ぶでないぞ。
モノによっては100キロメートルも持たないものもあるからな。
(そんなもんは、我々が買うようなところには並んでないけどね)
重要なのは『耐久性』『デザイン』、そして『サイズ』
自分がウォーキングを続けるにあたって、求める要素は
とにかく『耐久性』である。長く続けたいから求ム『耐久性』。
まず、趣味のウォーキングに『タイム』は必要ない。それは来世で考えよう。
他の要素は、『軽さ』『クッション』『反発力』『屈曲性』……
挙げればキリはないが、こんなもん、みんな違ってみんないいの世界だ。
今日日、よっぽどでなければ払ったお金の分だけ応えてくれる。それがスニーカー
たまに、応えてくれなかったりするけどね。それは人生だよ。
もう一つ、外せないのは『デザイン』だと思うの。
カッコ悪い靴は出不精を加速させるんだ。カッコいいのを選べ。
カッコいい靴は私たちを外へ連れ出してくれる。
カッコいい靴を履いて、ドヤ顔で歩けば世界は明るいぞ。
人間は気分で生きてるからな。世の中、気分次第よ。
『サイズ』は知らん。重要な要素だがアドバイスできん。
店頭でプロに接客を受けて、念入りに試着したにも関わらず
歩いてる途中で踵が浮いたり、接地時につま先が泳いだりなんてザラだ。
言えることは多くないが
少し大きいなと感じたら、ソルボのインソールを入れるのがオススメ。
理由はA〇Cマートで買えるから。手に入れやすくて品質が良い。
逆に少し小さく感じたら、デフォのインソールを投げ捨てるくらいしかないかも。
0.5cm刻みで構成される衣料品なんて靴くらいやから
この辺は、テキストでは無責任なことは言えん。それは人生。
敢えて言うなら『自分が納得できるサイズ』を追い求めてほしい。
誰かのせいにすることは、気分が良くないからな。
間違えても納得できれば、何とかなるもんよ。それも人生だから。
こんなにシビアなのに、人間は頭で靴を履く生き物なんよな。
愚者の経験によるスニーカーレビュー
ここからは、これまで100足以上をとっかえひっかえしてきた
『自称スニーカー通』である僕の、個人的な経験に基づくレビューを
世界に発信していくよ。世界よ喜びたまえ。真実はここにあるぞ。
asics GT-1000シリーズ (WIDE 27.0cm) 他
シリアスランナー支持率8割強といわれる
キングオブランニングメーカー、それがアシックス。
『ゲル』っつー、ゼリーみたいなクッション素材は
まさに、バカにでもわかる足に良さそうな見た目をしている。
自分は10年ほど前に、ランニング用に購入したが
そのランニングで腰を故障したので、普段使い用に切り替えた。
(急にランニングを始めると、ひざや腰を痛めるのだ。靴のせいではないぞ。)
その後、かなりの期間、普段履きとしても使えたので
それはそれは、とてもいいモデルだと思う。
価格は¥10000前後で、そこそこお手頃、
ゆったり幅広ワイドモデルもあるので、サイズ選びも失敗しにくい。
耐久力、安定感、足入れの良さ等、いうことなしだけど
ゲルの特性上、軽さを重視する人には重く感じるかも。
(その分、劣化しにくいメリットはあると思う)
あと、シーズンによってカラーの当たり外れが大きい。
買い換えようと思ったときに、いい色がないのがこのモデルの常である。
気に入った色があれがGO、なければ一考の余地があるモデルだ。
自分は、GT-1000はランニングシューズ入門に最適なモデルだと思います。
余裕があれば、GT-2000、GEL-KAYANOを選ぶもよし。
価格と品質がちゃんと比例するのは、スニーカーとして健全なことであり
ひとつの揺るぎがたい価値にもなると、YAZAWAそう思うよ。
asics GEL-NANDI 360 (WIDTH:2E 27.0cm)
これは自慢。ただの自慢です。
GEL-NANDIといえば、ABCマートと鈴鹿央士がコラボしてた
中途半端(失礼)なダッドスニーカーである。
このGEL-NANDIに360°、ぐるりとゲルを廻らせたのが
こいつ、GEL-NANDI 360である。スニーカー好きは360だーいすき。
ウォーキングを始めて、先述のGT-1000がだいぶクタってきてたので
まずは同じメーカーの、丈夫そうなやつをと思って探し始めたのよ。
そしたらアマゾンで5000円くらいで見つけた。安いから買ってみた。
これはね、ウォーキングシューズとして買ったので
雨の日も風の日も、ガッシガッシと履いてみたけれど
まず重い。アッパー(靴の上部)も硬い。フィット感はそこそこ。
ゲルたっぷりだけど、アウトソール(靴底)はカチカチ。
安定感全振りの、ハードボイルドな履き心地ですな。
レビューでは、ゲルとアウトソールの接着が粗いらしいので
真夏のあっつい日に履くのは危ないかもしれない。
(自分のはそんな気配全くないよ)
ともあれ、今ではすっかりお気に入り。
いまだに、磨けば光るキラキラのゲルは健在で
耐久性◎。ソール減りも、アッパー削れ、破れも全くなし。
ゲルはPU(ポリウレタン)やEVAソールより劣化の心配も少ないしだろうし
耐久を気にせず履けるのは、ほんと大きな魅力。
まだまだ数年は履けるでしょう。5000円はいい買い物やったなぁ。
HOKAONEONE RINCON3 (WIDTH "E" 27.0cm)
ともあれ、GEL-NANDI 360を、時に重たく感じることもあって
軽さ重視で買ってみたのが、今をときめくホカオネオネのRINCON3。
定価は17600円(税込)。自分は3割引きで買ったと思う。
半額で買えたら買い物上手ライセンスもらえるよ。それがホカオネオネ。
ホカオネオネの魅力、まずはデザインでしょうな。
そのアーバンな厚底シルエットは、一度は履いてみたい憧れの形。
そして手に取れば、その軽さに驚くこと間違いなし。
靴のヒラキで300円で売ってるやつと同じくらい軽い。
(悪く言えば、ちゃっちい印象すら受ける軽さ)
ザ・流行ド真ん中ブランドであるから、そういう気分の良さと
この弾む軽さは、とにもかくにもメリットでしょうな。
実際に履けば感じるはずよ。とにかく全てが柔らかくて軽い。
そりゃもうフワフワであり、フニャフニャでもある。
サイズも、幅広ワイドがあったりなかったりするよ。
この柔らかさの前では、それすらも些末なことに思えるけれど。
自分的には、少々グラつきがあるように感じた。(安定感がない)
体幹が出来上がっていない体でこれを履くのは危険かもしれない。
小さなお子様や、運動不足な方は、いきなりホカは良くないかも。
(個人の感想です)
アウトソールは、負荷のかかる部分だけ補強してあるタイプで
耐久性もどうかなーと思いながら、ローテーションに組み込んでみた。
あれから2年経ってないけど、案の定、ソールの溝は全部削れてなくなり
アッパーも、かなりヨレが目立ってきた。
インソールのHOKAONEONEのロゴシールも
だらしなくペロンと剝がれ始めている。
以下、参考画像。
お目汚し失礼。通算で2年弱、歩行距離400km弱でこんな感じ。
まだまだ履けるけど、目に見えてボロくなっていくのは、気分が良くない。
これが安物ならまだしも、結構な額したからなあ。
高かっただけに、ボロくなると悲しみも一入やね。
ライナー(履き口の内側)の耐久性も、あまりいい噂は聞かないかも。
(自分はノーダメージだけどね)
ともあれ、うまく履けばソールもキレイに減らせるらしい。
(保てるとは言ってない)
こいつぁ履きこなすには結構な技術がいるな と思わせられる一足でした。
走行フォームに自信ニキはどうぞ。跳ぶぞ(物理)。
HOKAONEONE BONDI 7 (WIDTH"D" 26.5cm)
RINCON3が頼りなくなってきたので
その代わりを探していた。ポールウォーキングも始めたし。
嘘をつきました。ずっと好きだったんだボンダイ。
今をときめくホカオネオネの、トップモデル、ボンダイ様。
現行のボンダイ8より、好きだったんだボンダイ7。
嗚呼、麗しのボッテリボディ。
足入れはリンコンの比じゃないくらいに
包み込むように、それでいてしっかりとしていて
まさに高級感って感じ。ステージ上がるわあ。
リンコンに比べて、中綿フワフワで
紐ギュウギュウしなくてもジャストなサイズ感だ。
フカフカながら、しっとりとしていて
リクライニングチェアみたいだなあって思った。
ヒールも足を前へ押し出すような自然な傾斜があって
とにかく、これはいい靴や……なモデル。それがボンダイ。
9989円で買いました。
まだ降ろしてないので、機能的なことはよくわかりません。
以上、レポっす。
Reebok ナノ X2 TR アドベンチャー (27.0cm)
最近のリーボックはなんか嫌なことでもあったんか?
くらいの投げ売りが目立つ。アディダスと切れたという噂も聞いたし。
ボンダイがもったいなくて履けないので、買いました。
定価は16500円(税込)。かなりのランクだと期待。
リーボックヤケクソ投げ売り週間のうちに
Yahoo!ショッピングのクーポン使って、6000円くらいだったと思う。
良いところは見た目です。カッコいい。
写ってないけど、ヒール部にはプラスチックのパーツがあって
なんの役に立ってるかわからないけど、ロボットみたいでカッコいい。
靴紐がケバいので変えようかと思案したが
良い色が思いつかず、とりあえずデフォで履いている。
履き心地は、とにかく硬い。すべてが固い。
歩くたびにカチっと音がするような、それくらい硬い履き心地。
その遥か遠く向こうに、ほのかに感じるクッショニング。
ヒールではなくトゥ(つま先)の辺りに、柔らかさを感じるあたり
実にクラシックなランニングシューズの履き心地だ。懐かしい。
(ソールだけで言えばNBのMT575に近い。2002年頃かな?あれは)
リーボック特有の、細長いキュウリみたいな木型。
懐かしい、思い出すなぁLX8500。好きだったなぁLX8500。
細くて長くて、ヒールが浅くて、中がフカフカのLX8500。
今見たら売ってるぞLX8500。今すぐ買えLX8500。僕はいいや。
ご多分に漏れず、こいつはなかなか、低くて浅くて細い靴。
そして、とにかく中綿が薄い。LX8500のように包んではくれない。
羽も可動域が狭く、靴紐で調整するなど軟弱者の考えだ。
俺はここにいる。お前がこっちに来いよ。それくらい、融通が利かない。
この靴に合う足形を持った日本人はいないと思う。
あっちをとればこっちが立たないサイズ感。
自分はかかとが浮いて、指先には余裕があったけど甲がきつい。
ソルボを入れて、なんとか履けるようになった。
ヒールと、シューホールにプラスチックパーツが使われているが
まずこれが割れそう。どっちも脆弱なバランスなところに用いられている。
ソールの形状はとにかく平坦で
およそ現代のランニングシューズとは思えない「直線的」な造りだ。
15000円ラインでこの造りは、余りにもPUNKすぎるぜReebok。
流行りなんて知ったこっちゃねえって感じ。
でもね、昔はこうだったなーって、懐かしい履き心地。
ホカオネオネファンは火炎瓶を投げるかもな。
あのフカフカ系とか、厚底系には勝てねえよReebok。
でもな、違うんだよ。お前らが恵まれすぎてるんだ。これも人生なんだよ。
とにかく、バーベルあげながら走りたい人にはオススメです。
僕はコイツを、愛を持って壊れるまで履き倒してやろうと思います。
耐久性はなんの憂いもないからな!ガハハ!
BROOKS カルデラ6 (WIDTH"D" 26.5cm)
今日はなぁ君たち、この話をしたかったんだぞぉ。
靴ってのは、2,3足を回し履きするのが良いとされてるんだけど
それは『靴の水分』の問題らしい。
一度履いた靴が、その汗を吐き出すまでに72時間かかるとされていて(要出典)
また、PUやEVAのソールは、その負荷を受けて内包した水分を吐き出す(要出典)らしいから
2足、できれば3足をローテするのが大正義らしいです。(要出典)
ボンダイは勿体なくて履けないし、リンコンも死に体になった今、
もうタガが外れてる僕が目を付けたのがブルックス、ってなわけ。
なんか足にいいんだってさ。
ブルックスというブランド、知ってますか?
1970年代に『ヴァンテージ』という名品を生み出して
NIKEのワッフル、adidasのSLシリーズ、NewBalanceのCompと並んで
ランニングシューズの歴史を作り上げた老舗ブランド、らしい。
知識では知ってたけど、ゲンブツはなかったなぁ。
かなり古着には精通してたつもりだったけど、なかったわ。
僕が知っているブルックスは、2000年代初頭
当時の代理店が相当だらしなかったのかわからんが
這う這うの体で、不良在庫として流れてきた。それがブルックス。
1足2000円で投げ売りされる未来を背負って入荷したそいつらを
上長たちが「これはいい靴だ」と買い占めていたから
よくわからんけど、僕もスーパーヴィラノバというモデルを買ってみた。
ヴァンテージ買っておけばよかったな。あれはいいものだ。
今、ボロボロのスーパーヴィラノバが
オークションサイトで8000円前後で取引されている(要出典)けれど
自分の所感としては、とにかく造りが粗くて、カッコ悪くて。
結局、ラーメン屋のバイトで、油まみれにして履きつぶしたんだよな。
それが、僕にとってのブルックス。なんだったんだろうなって。
そのブルックスが、今アツいのよ!
なぜなら安い!カルデラの定価は22000円だ!
それが8000円くらいで、ヤケクソ投げ売りされている!
履け!これを見た奴はカルデラを買って、今すぐ履け!(命令)
軽い気持ちで買った靴だった。
阪神タイガースで言うと、大竹とか村上の感じだな。
届いて、足を入れた瞬間、そらもう絶頂〇精よ。
これはいい靴だァ。いい靴だろうなァって。
足入れ初期衝動が、そこには久しぶりにあったんだ。
まだ、30000歩くらいしか歩いてないけれど
まず速い。足が自然と前へ前へ前へ前へ前へ前へ前へ前へ、なの。
安定感も申し分なし。厚底のくせにガッチリしてるのよ。
足入れもホールドも、なんて親切なんだ、名品すぎる。
しかも重くない。なんていうか、これが理想のスニーカーなんやなって。
とにかく、バカとウォーキング野郎はカルデラを履け!まず買え!
買ってから考えろ!履かないなら神棚に飾れ!
急げ!なんか変な値段で売ってるから買え!急げ!
ブルックスの良さが世間に知れ渡る前に、とにかく押さえろ!
これは命令だ!僕は2足目を買うぞぉ~?
この鮮やかなロイヤルブルーはいくらあっても困らないからなぁ?おぉん。
ついでに言うと、インソールが左右非対称のプリントになっていて
丁寧さを感じるぞ。ホカちゃんが悪いとは言わんが、すごいぞブルックス。
深い愛を感じるぞブルックス。安売りされてるの、複雑ではある~。
フワチャンデス。ワタシハBROOKSヲハイテマス。
そういう世界があってもいいんじゃないかな。以上レポっす。