言葉の乱れ

言葉の使い方でいろいろと疑問に思うことがある。
例えば、家庭で夫が妻に「今日はなにが食べたい？」などと聞かれた時に「～でいい」といった返答をする人が多いと聞く。
そんな時、妻は夫に対して、そのことについて非常に不満を持つらしい。
妻は「なにが」いいかを聞いているのであって、その答えは「でいい」ではないだろう。
夫は自分の意志を明確に相手に伝えていないのである。
何事においても自分がどうしたいかの意思表示をしっかりとすることは大事だと思う。
だいたい、なにかを質問してきている相手に対しても失礼である。
また人が作った料理に対する感想を言う時に「～だからおいしい」という言葉もよく聞く。
その場合も少し不思議な言い方をする人がいる。
例えば祖母は「熱いからおいしい」が口癖だった。
では「熱くなかったら不味いのか？」と料理を作った母は姑に対して思っていた。
誰も祖母にその真意を聞いたことはなかったが。
スーパーに買い物に行った時、店員さんが「大きいやつはあちらにありますよ」と案内するのを見かけたが、自分の店が扱う商品を「やつ」扱いしている。
言葉の乱れは今に始まったことではないが、やはり相手や周りのことを気遣う使い方が必要なのではないか？