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Canada
Salt Spring Island trip
9月18日から28日までの10日間、東京から大好きな人が二人やってきた。
絵描きの∀KIKOさんとDJのNOBUYAさん夫妻だ。
ぼくが∀KIKOさんと出会ったのは1999年に国立で行われた彼女の個展を見に行った時だ。
彼女の暖かく、そして生命や地球・宇宙を感じさせられる素敵な作品の数々に触れ、その出会い以来ぼくは彼女の大ファンになった。
旦那さんのNOBUYAさんともBOHEMEリーダーの山中さんの兄貴分ということもあり、何度も一緒にお会いし、酒を飲んだりする機会もあった。
NOBUYAさんはいろいろな話題について深く精通していていつも面白い話を聞かせてもらっている。とっても優しくて大きな人。
NOBUYAさんはアンビエントDJとしてオリジナルスタイルを確立していて、創り出される世界は毎回感動を誘う。
BOHEMEのイベントでも何回もプレイしてもらっているが、毎回違うテーマでストーリーのある
すばらしいプレイを披露して頂いている。
そんな尊敬する大好きな二人がなんとバンクーバーに旅行に来るということを6月ころ聞いた。
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ぼくとみちは飛び跳ねるようにして喜んだ。
ぜひ二人を素敵な場所に連れて行きたい!
そう思って、まず最初に浮かんだのがソルトスプリング島だった。
アーティストとヒッピーとオーガニック農場の島。
ぼくらは5月に一度仲間たちと遊びに行ったことが会って、この島の素晴らしさを体験済みだ!
この島ならばきっとアーティストのお二人も喜んでくれるに違いない。
その事を∀KIKOさんに相談すると、なんと∀KIKOさんたちも丁度ソルトスプリング島へ行ってみたいと思っていたということだった。
これは間違いない!呼ばれている。
∀KIKOさんとNOBUYAさんとヤスが18日に到着した。
ヤスはお二人の友達。ヤスの彼女のキョウコがバンクーバーに住んでいて、『キョウコに会おう!カナダにも行きたかったし丁度いい!そしたらユウイチロウ(ぼくのこと)とミチヨにも会えるね。』というのがお二人がカナダ行を決めた成り行きだそうだ。
ヤスは新潟で、日本の伝統アートや伝統アートをモダンにアレンジした作品などを日本各地から集めてきてお店に置いている。超いいやつだ!
今回、この10日間でソルトスプリング島にキャンプへ行くことの他に、もう一つ大きな企画がある。
それは∀KIKOさんとNOBUYAさんをスペシャルゲストに迎え、ここバンクーバーで大きなイベントを開くことだ。
その名も『Full Moon Art Show』。
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9月26日の満月の夜に、∀KIKOさんの絵を中心にバンクーバー出身の9人のアーティストたちの作品を展示し、DJ NOBUYAによるアンビエント空間を創る。
そしてダンスフロアではバンクーバーのDJやミュージシャンたちによるクリエイティブ
でクレイジーなフルムーンパーティー。
ぼくとバンクーバーでできた親友のWATARUとで企画して7月に∀KIKOさんとNOBUYAさんに相談したところ、快くOKしてくれて、ぼくらは一気に準備を整えた。
会場選びが一番の難関だったが、ダウンタウンにある大きなイベントスペースを借りることができた。
かなり芸術的で怪しい香りのプンプンする超アンダーグラウンドなスペース。
秘密の部屋や通路がいくつもあって、壁のいたる所にペイントアートが描かれている。
オーナーのJIMが言うには『クラック中毒のホームレスのアーティストが書き殴っていったんだよ。』とのこと。
一歩入るとスラム街が始まる際どいロケーションだが、ギリギリセーフ。
1ブロック以内にコーヒーショップが3件もある、なかなか楽しいエリアだ!
むしろアートイベントにはもってこいのとってもアーティスティックな空間。
Full Moon Art Show』についてはこちらから。✴︎✴︎✴︎
ま、そんなこんなで∀KIKOさんたちが到着して3日目。
ソルトスプリング島へ出発した。
∀KIKOさん・NOBUYAさん・ぼく・みち・ヤス。
この5人で行って、キョウコはあとでWATARUたちと車で合流!のはずだった。
しかし、なんとフェリー乗り場で昨日別れたケイくんとタっくんに会った!
この二人の旅人は1ヶ月前からぼくのルームメイトの部屋に居候していて昨夜ロッキー山脈に旅立って行ったはずなんだが、どうやら途中でロッキーへ行くかソルトへ行くかコイントスをしたところソルトと出たので、ここに来たのだそうだ。
しかも昨日の夜はフェリーが終わっていたからこの辺で野宿をしていたらしい。
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ということで旅の仲間が7人になった。
フェリーの旅をほっこり楽しみつつ、アザラシを見たり昼寝したり。。。。。
無事島に到着!
ヒッチハイクの開始だ!
この島はバスもタクシーもない。それどころか信号もない。
というか政府から信号機建設の話が出ても、住民たちがすぐに署名を集めて計画を中止させてしまうそうだ。
この島に住んでいる人たちは、便利を求めているのではない。
この環境を愛しているからここに住んでいるのだ。
そういう意味でもブームなどはまったく関係なく、本当のスローライフを自然体で行うことができる世界でも数少ない場所なのだろう。
ここは素敵な島だ。
世界的に成功を収めている画家やアーティストもこの島には多く住んでいる。その為、リッチな人ももちろんたくさん住んでいる。
また自由を求めてこの地にたどり着いたヒッピーも多い。
この島にはフリーフードというものがあって、週に二回ランチとディナーが公園で振舞われるそうだ。
もちろん政府からではない。
近所の余裕のあるいい人たちが自発的にやっているのだという。
しかもそのメニューを聞いてびっくり!
ランチは様々な種類のパンやケーキ、そしてマフィンがあり、スープやジャム、コーヒーに紅茶まであるそうだ。
そして食べ物を取り分けてくれる人たちもとてもいい人たちで『たっくさん食べるのよー!』と笑顔で気持ちよく食べ物を与えているという。
これが週に2回もあるのだ。
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なんて豊かな島だろう!
こんなことをしてもらっていれば、自然にお金がない人たちでも悪いことをする気は大分少なくなるのではないか???
ぼくはある意味でこの島がかなり進んだ考えを持った島だととっても感心した。
ま、それはともかく!
7人でのヒッチハイクも想像以上に楽勝!
すぐに島の中心の町ガンジスに着いた。
それからケイくんが夏の間、生活をしていた森にキャンプをすることになった。
ガシガシ山を登っていくと、ブラックベリーが沢山なっている小道がある。
それをさらに登り、ブッシュをかき分けていくと、森の中に生活の跡があった。
枝で柵を作った跡。
『ここおれが夏に住んでたとこだよ。おれが作ったんだよね。』とケイくん。
ケイくんはここで夏の間裸で暮らしていたのだ。 気持ちよさそう!
ひさびさのソルトの森はやっぱりきれい!
純度が高い自然だ。
コケの黄緑色がたまらない!
ぼくらは程よいところにテントを設営し、ひさびさの自然を楽しんだ。
あたりを歩いていると、インディアンのティピらしきものがいくつかある。
なんと、ヒッピーが生活しているのだ。
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しかも上手にティピを組んでいる!
木の皮で創られたドームもある。
これは昔ネイティブの儀式で使うスウェットロッジとして作られたものだとのこと。
今は適当に誰かが寝る場所になっているらしい。。。
でもそんなスピリチュアルなことに使われていた場所なんだな~。。。
夜、小さな焚き火を囲んで地元のサーモンを焼いていると、人の気配がした。
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『HE~Y! エドウィン!!!』 とケイくん。
ティピの住人エドウィンが帰ってきた。
エドウィンはヒゲが長いおじいちゃん。60代かな???
とってもお洒落で落ち着いていてオシャベリ好きなエドウィン。
この夜もぼくらに島の歴史やら自分がここに住んでいる理由やスピリチュアルな話を聞かせてくれた。
翌日、ゆっくり起きてのんびり森で過ごしてから、ぼくらはまたガンジスへ戻った。
今日は友達のジェイの誕生日パーティー!!!
これにどうしても行きたかった!!!
しかも∀KIKOさんとNOBUYAさんを連れて行けるなんてなんて抜群のタイミングだろう!
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ジェイには5月もお世話になった。
デッドヘッズの最高に気持ちのいいかっこいい男!島の人気者だ。
ビールと晩飯を買い込み、ジェイの家までヒッチで向かった。
ジェイの家に着くと、地元の楽しい仲間たちがボチボチと集まっていた!
『よーく来たなー!ありがとう!愛してるぜ!』と思いっきり全力でハグしてくれるジェイ。
『さあー!今日はパーティーだー!おめでとーーーう、ジェーーイ!』
と自分で叫んでビールを飲んでいるジェイ。
いやーーーこの感じ!ソルトに帰ってきたーーーーー!!!
YOUSUKE---!帰ってきたぞ~!
でーっかいジェイの庭の芝生にみんなテントをセット。
今夜はバンクーバーからも仲間たちがお祝いに駆けつけてくる。
ぼくの仲間たちだけでも10人は集まるはずだ。
いやーーー!ヤバいねー!今夜はマジでパーティーだー!何人集まるんだー?
∀KIKOさんとミチはアートショウで空間を彩る木や石やコケなどを近くの美しい森で探している。
ぼくらもそれぞれソルトを満喫。
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夕方になるとだんだんジェイの仲間が増えてきた。
大きなキャンプファイヤーを囲んで誰かが音楽を演奏している。
スコーンと晴れたインディアンサマーの夕焼け空とあったかいギターと歌声。
焚き火の暖かさとガハガハ笑い声とビールとダンス。そしてモクモク~といい香り☆
最高のパーティーが始まった。
BBQでメープルシロップをたっぷり塗ったサーモンを炙る。
ぼくらはカレーを作った。
夜遅くなってから続々と仲間が集まる。
おっくん、トミー、WATARU、KYOKO,ジェリー、リズ。
ウジくんにナオちゃんも集まった。
いやーーー、何人いるんだー!
ジャンベの激しいリズムとギターのジャミング。
踊り狂う人、いい顔で焚き火にあたっている人、語り合う人、寝ている人、歌っている人、たくさんいる。
ぼくはWATARUとNOBUYAさんと宇宙の話になった。
地球上の砂浜にある一粒ずつの砂よりも、星はたくさんある。
その一つが地球だということ。
満点の星空の下でこの話を聞いたらなんかメッチャ不思議な感じがした。
それじゃあおれの頭にある考えなんて、どれだけ小さいんだ?????
ましてや悩みなんて(ないけど)鼻くそでもなんでもないんだなー。
ていうかぼくたち一人一人もメチャメチャ小さいんだなー、と。
宇宙からすると。
そしてぼくらはみんな自分を表現するために生まれてきたということ。
花もそう木もそう草もそう。そして人もそう。
自分を思いっきり表現することが生まれてきた理由なんだ、という話をNOBUYAさんから聞いた。
なんかとても染みわたった言葉だったな。
特別なシチュエーションでする特別な話ってやっぱり力があるなー。。。
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翌朝、島の名物サタデーマーケットへみんなで行った。
ここは島のアーティストたちの作品やオーガニックファームで採れた新鮮野菜が並ぶ島の大事なマーケット。
ここではこの島特有の地域通貨ソルトスプリングドルを購入することもできる。
地域通貨を使うことで地域経済の活性化と税金対策など、たくさんの合理的な経済効果があるようだ。勉強不足で詳しくは知らないけど・・・
ぼくとWATARUは気に入ったネックレスをゲット。
あとは公園でジャムってのんびりみんなで遊んだ。
ほとんどの仲間はこの日にフェリーでバンクーバーへ戻り、ぼくら7人は再び今夜もジェイの家へ戻った。
バースデーパーティー2日目も最高に盛り上がり、闇に吠えまくった心地よい夜となった。
ジェイありがとう。
きっと70年代はこういう感じでパーっとやっている人が多かったんだろうなー、と思わせてもらえる最高の島ソルトスプリング。
痛快で心地よいバイブスと教えをいつもありがとう。
ラブ&ピース!
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