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ワールドカップの朝食メニュー?!

アルペンスキーワールドカップについて調べていたら、FIS Alpine公式HPにアルペンスキーワールドカップのルールを見つけました。

国際レースですからもちろん、たくさんルールがあるのですが、ちょっとおもしろいなーと思ったものがあったので、今回はそちらをご紹介してみようと思います。

ワールドカップのルール

アルペンスキーワールドカップは、ホワイトサーカスと呼ばれ世界各地を転戦します。

選手だけでなくコーチを含むたくさんの関係者が、開催地に宿泊します。

開催地では、開催コースの整備や選手と関係者が宿泊するためにホテルや食事の準備をしますが、それにもFISが定めるルールがあるみたい!

ホテルの部屋数やベット数まで決まっているんです!

言われてみれば当たり前かもしれませんが、ルールブックにこんなに細かく書いてあるなんて知らなかったのでびっくりしました!

アルペンスキーワールドカップ公式ルールブックはこちら!全部で35ページもあるんですねー。(すべて英語です)

https://assets.fis-ski.com/image/upload/fis-prod/assets/AL_WC_Rules_2324_20.06.2024.pdf

ワールドカップの朝食メニュー

細かく決められているルールの中でおばさんが注目したのは、食事のガイドライン!

ルールブックの食事と飲み物の項目には、こんなことが書いてありましたよ!

4.6 Full board and beverages

4.6.1 Quality and quantity of meals
Food must be healthy, plentiful and correspond to the needs of highly
competitive athletes.
The meals must meet at least the following guidelines:

Breakfast: Bread, butter and jam, milk, coffee with milk or tea.
Choice of eggs, cheese, sausages and different kinds of Muesli, yoghurt and fruits (breakfast buffet).

Lunch: Choice of at least two menus:
soup or appetizer, 200 g meat (steak, etc.) poultry or fish, in agreement with the teams. Vegetables or other supplements, cheese, fruit or deserts.

Dinner: Same as lunch.
A sufficient quantity of non-alcoholic beverages is to be included with the meals.
Furthermore, in agreement with the Team Captains the hotels have to serve a small snack (tea and sandwiches) in the afternoon.

4.6.2 Mealtimes
The hotel must adapt itself to the needs of the schedules, which depend on the training and competition program.
For instance, for Slalom and Giant Slalom events, in general, breakfast is served very early in the morning.
For Downhill, daily training is over at approx. 2:30 p.m. and the hotel must be able to provide hot meals on the return of the racers and their coaches.

4.6.3 Place of meals
Breakfast and dinner must, if possible, be served at the actual hotel. The Chief Race Directors will decide during summer inspections whether alternatives are acceptable.

FIS Alpine公式ルールブックより

Breakfast のところにご注目ください。朝食のメニューについて、めっちゃ細かく書いてあります!日本語にしたのが以下です!

パン、バター&ジャム、牛乳、コーヒー(ミルクも)または紅茶、たまご、チーズ、ソーセージ、各種ミューズリー、ヨーグルト、フルーツ。(朝食ビュッフェ)

FIS Alpine公式ルールブックより翻訳
朝食ビュッフェのパンはこんな感じなのかな?

アルペンスキーは、ヨーロッパ発祥のスポーツで、開催地も多くがヨーロッパです。

それを考えると当たり前かもしれませんが、洋食の朝食メニューまでガイドラインがあるなんてびっくり!ビュッフェ形式の指定まで!

開催地のホテルで、このルールブックにあるパンやソーセージが用意されてなかったら、ガイドライン違反とかになるの!?

ソーセージが用意できなくて代わりにベーコンにしちゃったらどうなるんでしょう!?w

ワールドカップの昼食メニュー

Lunch のところにご注目ください。昼食のメニューについても書かれていましたよ。日本語にすると以下。

少なくても2つのメニューから選べる
スープか前菜、200gの肉(ステーキなど)、鶏肉か魚、野菜かその他サプリメント、チーズ、果物かデザート。

FIS Alpine公式ルールブックより翻訳
これで何gくらいでしょうか・・・。

お肉のグラム数まで!200gより少ないのはダメそうですが、多い場合にはいいのかなー?体が大きい選手は、200gじゃ足りなさそうな気がします。

また昼食は各チームと合意した上で、となっていますが、組織委員会がチームと合意した事項をホテル側へ通知する義務があるとルールブックに書いてあったので、組織委員会が事前にチームに確認しているのではないかと思われます。たぶん。

そのときにチーム側からメニューのリクエストがあったりするのでしょうか?お肉は300gは欲しいとかリクエスト出来るのかな?w

サプリメントが入っているのもちょっと意外でした。プロアスリートはドーピング検査のこともあるし、口にするものは常に気をつけているでしょうから特にサプリメントはこだわりがあるのかな?って思っていました。

サプリメントを用意する場合も確認とかするんですかね?うーん。すごく興味深いw

ワールドカップの夕食メニュー

Dinner のところにご注目ください。夕食のメニューについても書かれていましたが、昼食と同じみたいですね。

夕食時には、食事と一緒にノンアルコール飲料が十分な量ないといけないみたいですね!

どんなノンアルコール飲料が出てくるのかな?水やジュース?

アルコールを用意しないといけないとは書いてなかったですねー。当たり前か!?w

また、夕食ではありませんが、スナックについても書いてありました。

チームキャプテンとの合意のもと、ホテルは午後にちょっとしたスナック(紅茶とサンドイッチ)を出さなければならない。

FIS Alpine公式ルールブックより翻訳

サンドウィッチの指定!?w サンドウィッチってちょっとしたスナックなの?大きさによるのかな・・・。

スナック・軽食というと、ナッツみたいなおやつ的な感じかと思いました。「small snack」で画像検索してみたけど、そんな感じの画像が多かったですね。

サンドウィッチ、おばさんは昼食のイメージ・・・

アスリートのおやつ・軽食はサンドウィッチなんですねー。たしかに高級ホテルなどで軽食というとサンドウィッチが出てきますよね。

時間と食べる場所

さらに、ルールブックには食事の時間や食べる場所についても細かく書いてありました。

ホテルは、トレーニングや競技のプログラムによって異なるスケジュールのニーズに合わせなければならない。
例えば、スラロームとジャイアント・スラローム競技の場合、一般的に朝食は早朝に提供される。
例えば、スラロームとジャイアント・スラロームでは、朝食は早朝にとる。ダウンヒルでは、毎日のトレーニングは午後2時30分頃に終了する。
ホテルは、選手とコーチの帰着時に温かい食事を提供できなければならない。

FIS Alpine公式ルールブックより翻訳

朝食と夕食は、可能であれば、実際のホテルで提供されなければならない。チーフレースディレクターは、夏の検査中に代替案が受け入れられるかどうかを決定します。

FIS Alpine公式ルールブックより翻訳

たしかに場所はホテルでしょうし、食事の時間はレーススケジュールによって変わりますよね。

2020年湯沢苗場大会を観に行ったとき、レーススタート時間が10:00で選手たちは7:00すぎくらいからゲレンデに来ていたと思います。

そうすると、朝食はそれ以前の早い時間に食べますから準備が必要です。ガイドラインにある通りの時間ですね。

苗場プリンスホテルでは、どんな朝食を選手たちに提供したのでしょうか?

レース前日のビブドローイベントのときは、控室で選手たちがお寿司を食べている様子を投稿してくれていたのを思い出しました。かなり醤油をつけすぎていたような・・・w

ごはんはないの?

これらルールブックをみると、日本人選手がごはんがない!とか、韓国人選手がキムチがない!とか言ってもガイドラインにはないので、文句は言えないんですね?w

日本人はおいしいごはんが食べたい。

とはいえ、オリンピックの選手村でどんな食事が提供されるのかいつも話題になるのと同じように、国際レースでは、色んな国の選手が集まりますから、ルール以外のメニューもきっとサービスがあるのでは?

最近は海外でも日本食が人気で日本料理のお店もありますから、食べられるところはありそう。

参戦している選手に、どんなメニューが提供されているのか一度聞いてみたいものです。

どこどこのワールドカップレース会場のごはんが楽しみ、とかあるかもしれませんねw

おばさんが好きなゴルフのアメリカツアーでも、日本での試合は日本食が楽しみだから出場したい選手が多い、なんて話も聞いたことがあります!

ただ、アルペンスキー以外の競技でも一部の日本代表選手がテレビでよく話しているのは、お米と炊飯器をもって海外転戦しているという話。

欧米での転戦中は、なかなか炊き立てのおいしいごはんを食べるのは難しいのかもしれません。

選手は体が商売道具。だから食事もとっても大切。ルールブックにも「Food must be healthy」食べ物は健康的でなければならないとあります。

そう思うと、朝食メニューまで細かく国際ルールがあるのもなんだか納得ですね!

ちなみに、FIS Alpine 公式Instagramでこんな投稿がありましたよ!

ビュッフェでスプリントを勝ち取るのが誰か?という質問に色んな選手たちが答えてくれてるのですが、これがおもしろい!

ノルウェーチームだ!とか、Clement Noel(FRA)クレメント・ノエルだ!とか色んなこと言ってますw

選手たちがビュッフェで何を食べてるのか気になりますねー!そんな裏側まで見れたらおもしろいなー!いつかカメラ潜入してもらいたいものです。


この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。

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