2023-2024 Wengen(SUI)ウェンゲン 1/12結果
アルペンスキーワールドカップ、スピード系種目の連戦Wengen(SUI)ウェンゲン!1月12日(金)は、スーパー大回転(スーパーG・SG)です!
残念ながら、日本では放送がありませんでしたがどんなレースだったか見ていきましょう!
Wengen(SUI)ウェンゲンのコースはこちらで紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!
欠場選手
Marco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツ
2023年末にBormio(ITA)ボルミオで行われた滑降(ダウンヒル・DH)で、クラッシュしてしまったMarco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツ。
十字靭帯と内側半月板の断裂、膝軟骨の損傷があり、今シーズンは終了しなければならないとのことでした。自身のInstagramでも手術後の写真を投稿してくれていました。
今シーズンすべての種目で戦うことを宣言していたマルコ。
この怪我をうけて複数の専門家から、コーチたちがマルコの体の回復にあまり重点を置いていなかったことが怪我の一因になった可能性があると批判のコメントがあったそうです。
それに対して、こちらの投稿で「専門家へ:すべてまったく同じことをする」とコメントがありました。マルコの挑戦への強い意志を感じました。
何れにしても、一日も早い回復を祈ります!
Marco Kohler(SUI)マルコ・コーラー
前日の滑降(ダウンヒル・DH)で、クラッシュしてしまったMarco Kohler(SUI)マルコ・コーラー。
クラッシュ後、しばらく動かなかったのでとても心配しました。すぐさまドクターヘリが出動して、病院へ搬送されました。
その後swissskiteam公式Instagramで続報がありました。検査の結果、前十字靭帯断裂、内側半月板断裂、内側靭帯断裂とのこと。深刻な大怪我です・・・。
今シーズン好調で、これからもっと推していこうと注目していたので、とても残念・・・。早く回復して戻ってきてほしいです!
前日の滑降(ダウンヒル・DH)のレースは、こちらの記事でまとめていますのでぜひチェックしてくださいね!
スタートリスト
スーパー大回転(スーパーG・SG)は、スタートランキングトップ10の第1シードは、スタート順6~15の間で前日のビブドローイベントでくじ引きで決まります。
トップ11~20はスタート順1~5と16~20の間でくじ引きで決まるというルールになっています。
1月12日(金)スーパー大回転(スーパーG・SG)のスタートリストはこちらです!
6.Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー
7.Alexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥロー
8.Justin Murisier(SUI)ジャスティン・ムリジェ
9.Stefan Babinsky(AUT)ステファン・バビンスキー
10.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット(レッドビブ)
11.Raphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサー
12.James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
13.Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
14.Andreas Sander(GER)アンドレアス・サンダー
15.Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー
出場選手は全部で62人!前回レースから6~15番の第1シードのメンバーが変わっていますね。
Bormio(ITA)ボルミオで5位に入った、Justin Murisier(SUI)ジャスティン・ムリジェとStefan Babinsky(AUT)ステファン・バビンスキーが第1シード入りしてきました!
それに伴って、Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティンとMattia Casse(ITA)マティア・カッセが第2シード落ちとなりました。
ランキングトップだけがつけられるレッドビブは、Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット!
前日の滑降(ダウンヒル・DH)でこの種目の初優勝をあげました!いいイメージで今日もレースに臨めるはず!
どんな滑りを魅せてくれるのでしょうか?!注目していきましょう!
レース結果
晴天のWengen(SUI)ウェンゲン 。今日もコース状況はバッチリです!
コースセットは、滑降(ダウンヒル・DH)のときと大きく変えられる箇所が多くないので、滑降(ダウンヒル・DH)でいいイメージがある選手には有利か?!と思われます。
FIS Alpine公式Instagramで当日の朝のコンディションが投稿されていました。今日は霧が発生しませんように!
1番スタートで登場した、兄弟でワールドカップを戦う2世スキーヤーのJeffrey Read(CNA)ジェフリー・リード。大きなミスなくゴールします。タイムは、1:50.84!これが基準のタイムとなります。
Jeffrey Read(CNA)ジェフリー・リードは、こちらの記事で紹介しているのでぜひチェックしてください!
こちらも同じく兄弟レーサーのGino Caviezel(SUI)ジーノ・カヴィーツェルが2番スタートで登場!序盤はラップタイムを刻みますが、Minschkante ヒネチカットのターンで大きくラインを落としてしまします。
中盤から終盤までタイムを伸ばし、ラップタイムで通過。しかしゴール前で大きくタイムをロスし、+0.76差で暫定2位となりました。
Gino Caviezel(SUI)ジーノ・カヴィーツェルについては、こちらの記事で紹介しているのでぜひチェックしてね!
前日の滑降(ダウンヒル・DH)で表彰台、今シーズンBormio(ITA)ボルミオの滑降(ダウンヒル・DH)で初優勝しているCyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンが登場です!
序盤から大きくタイムを伸ばします。難所であるKernen-s ケルネンエスはターンするときにギリギリでネットの上を滑ってしましますが、ラインどりは完璧!
そのあとのターンもスキーが全くずれません!第2チェックポイント -1.26差、第4チェックポイント-2.52差と、タイムチェッカー壊れてるのかと思うほどのタイム差でラップタイムで通過していきます。
どんどんタイムを伸ばし、ゴールして-3.09差!とんでもないタイム差で暫定トップに立ちます!最後の難所、Ziel-s ジーエスエルの斬っていくターンは圧巻でした!
続いて地元スイスのStefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティンが登場!Kernen-s ケルネンエスはチェック入れずにターン。その後も大きなミスはありませんが、+1.58差の暫定2位です。
5番スタートで登場したのが、Guglielmo Bosca(ITA)グリエルモ・ボスカ!序盤はわずかな遅れでMinschkante ヒネチカットのターンへ。Kernen-s ケルネンエスへの入口はこれまでのトップスピードです!中盤で遅れますが、そのあとタイムを稼ぎます!ゴールして+1.16差の暫定2位に入ってきました!
自身のInstagramでは、キャリアベストの滑りとなった喜びをコメントしてくれていましたよ!
この時点でのトップ3はこちらです!
Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン
Guglielmo Bosca(ITA)グリエルモ・ボスカ
Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティン
レース中断
7番スタートで登場したのが、Alexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥロー。数日前にパパになったばかり。前日の滑降(ダウンヒル・DH)では、9位と調子を上げていますので、今日も期待が高まります!
しかし、中盤の難所であるSilberhornsprungシルバー・ホーン・ジャンプで後傾して大きくバランスを崩しクラッシュ!
着地したときに、膝が明らかにおかしな感じで曲がって、かなり危険な転倒でした。スキーも両方外れてぶっ飛んでいって、アレクシーは倒れたまま転げ落ちました。
着地の転倒の反動で、もう一度地面に叩きつけられるような激しい転倒。頭も叩きつけられるような転倒だったので、意識があるか心配に・・・。
転倒後すぐに映像が切り替わってしまい、しばらく様子が映ることはありません。これが怖いんです・・・深刻な状況だと配慮して映さないのですが、それを知っているだけに、より心配が倍増。
しばらくして映った映像では、多くのスタッフがかけより緊迫した状況。当然、ドクターヘリ出動です。レースは長い間中断になりました。
担架に乗せられ、体全体を覆われヘリで吊り上げられて病院へ搬送されました。見てるだけでハラハラ、オロオロ・・・心配です・・・。
skiweltcup.tv公式Instagramにりますと、左膝と手首に痛みがあるとのことですぐに病院へ搬送。続報が入ってくるのを待ちたいと思います。
Alexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥローについては、こちらの記事でも紹介しているのでぜひチェックしてください。
レース再開
長い中断のあと登場したのが、Justin Murisier(SUI)ジャスティン・ムリジェ!今シーズンは、スピード系種目でキャリアベスト更新と調子がいいです!
序盤を僅かな差で通過していきます。第2セクションはCyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンを上回るタイムでした!期待がもてます!
しかし、第3セクションでラインを落として大きくタイムロス。+1.38差で暫定3位に入ります。
自身のInstagramでは、ここまでWengen(SUI)ウェンゲンでは調子がいいとコメント。翌日のレースにも気合が入っているようです!
続いてStefan Babinsky(AUT)ステファン・バビンスキーが登場。序盤は遅れますが、そのあとはタイム差をキープ!ゴールして+1.28差の暫定3位に入ります。
そしてレッドビブで登場、Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット!会場は ”オーディ” コール!!スタート地点にまではっきり聞こえる大歓声です!
序盤は、+0.30の遅れで通過します。Minschkante ヒネチカットでバランスを崩しながらもタイム差をキープ!
しかし、チェックポイントを通過するたびに少しづつ遅れます。ゴールして+0.58差と暫定2位に入ります。本人のリアクション的にも納得の滑りとはいかなかったようです。
今シーズン、Bormio(ITA)ボルミオでこの種目の表彰台に乗った、おばさん推しのRaphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサーが登場。
序盤は、わずかなタイム差で通過します。しかし、中盤でタイム差が大きくなり、ゴールして+1.41差の暫定6位となりました。
Raphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサーについては、こちらの記事で紹介しているのでぜひ読んでみてね!おばさんの推しです!!
そして優勝候補の一角、Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ登場。第2チェックポイントをラップタイムで通過します。これはシュプリアンを上回ってくるか?!
しかし、中盤のジャンプで飛びすぎるミスもあり+1.00差で暫定3位となりました。
アレキサンダーについては、こちらの記事でも紹介してますのでぜひチェックしてね!
今シーズン、Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナの滑降(ダウンヒル・DH)で優勝しているVincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー登場。
しかし姿勢が高いのか?!スキーも滑ってなかったのか?!チェックポイントを通過するたびに遅れます。ゴールして+1.68差と14位に沈みました。なかなか調子があがりませんねー。
続いてDominik Paris(ITA)ドミニク・パリスが第2シードで登場します。序盤は僅差で通過!ケルネンエスは、少しだけチェックを入れて通過します。
わずかなタイム差をキープしながら終盤へ。ジャンプなどでも大きなミスなく滑り切り、+1.06差の4位に滑り込んできました!ゴールエリアは大歓声!スイスでもドミニクは人気ですね。
またまたおばさんの推しが22番スタートで登場。Lukas Feurstein(AUT)ルーカス・フォルスタインがいい滑りを魅せます!大きなミスなく攻め、暫定13位に入ってきました!(最終結果は15位!)
自身のInstagramでも滑りを投稿してくれてるのでぜひチェックしてね!コース状況もよくわかります!
ルーカスについては、こちらの記事でも紹介してるので、ぜひチェックしてね!
さらにピンクのヘルメットがトレードマークのスイスの若手、Arnaud Boisset(SUI)アルノー・ボワセットが、攻めの滑りをみせ+2.20差の14位に入ってきます!
自身のInstagramでもポイント獲得の好成績を喜びます!
なんとアルノーは、ワールドカップ5戦目とまだデビューしたばかり!この難しいWengen(SUI)ウェンゲンのコースでこの成績はすごいです!
FIS Alpine公式Instagramでもこの素晴らしい成績を讃えています!
今日のレースは、15人がコースアウトする厳しい展開!後続の選手たちもなかなか上位に入ってこれません。
そんな中、46番スタートで登場したのが、おばさんの推しのFranjo von Allmen(SUI)フランヨ・フォン・オールメン。
序盤の滑りから画面がきりかわった瞬間、中盤のジャンプのところでバランスを崩し、コース上で3回転くらいする大クラッシュ。スキーも外れてぶっ飛びます。
またクラッシュか!?と、かなり心配に。痛そうですがなんとか起き上がります。しばらくレースは中断されました。
フランヨは、スキーを履いて自力でおります。大丈夫そうでしょうか・・・スキーが大きく曲がってしまって履けないようで、片足だけはいてコースを滑り降ります。
レース後に自身のInstagramを更新。クラッシュ時の写真も2枚目に投稿してくれてますが、どうやら大きな怪我はなかったみたい!よかった!
その後、トップを上回るタイムは出ずにレース終了。表彰台確定です!
FIS Alpine公式Instagramにもトップ3のタイムが投稿されました!
最終結果
FIS Alpine公式Instagramに笑顔で表彰台メンバーが!
最終リザルトは、こちらです!
1.Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン
2.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット(レッドビブ)
3.Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
4.Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス
5.Guglielmo Bosca(ITA)グリエルモ・ボスカ
6.Stefan Babinsky(AUT)ステファン・バビンスキー
7.Justin Murisier(SUI)ジャスティン・ムリジェ
8.Raphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサー
9.Stefan Rogentin(SUI)ステファン・ロジェンティン
10.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
レースのハイライト動画が、FIS Alpine公式YouTubeにアップされています!
今回のレースは、タイム差がつく展開となりポイント獲得の30位はトップから+3.18でした!(今日は29位が二人同タイムだったので正確には29位までがポイント獲得)
これで、Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンは、スーパー大回転(スーパーG・SG)でも初優勝!
元々大回転(ジャイアントスラローム・GS)の選手だったのですが、これで名実ともにスピード系のスペシャリストですね!
FIS Alpine公式Instagramでもお祝いです!
1/13(土)は、同じくWengen(SUI)ウェンゲンで滑降(ダウンヒル・DH)の2戦目の予定ですよ!連戦ですから、また同じ選手が表彰台に乗るのでしょうか?!
日本でも放送があるのでぜひチェックしてください!
この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。
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