2022-2023シーズンで引退した選手Vol.2~技術系種目~
先日の記事では、スピード系種目の選手の思い出を振り返りましたが、今回は技術系種目の選手を振り返りたいと思います。
色々なシーンを思い出しながら書いていると、思い出が多すぎてどんどん長くなってしまい・・・💦
選手たちのInstagramも紹介しているので、是非チェック&フォローしてください。
引退した技術系の選手たち
Leif Kristian NESTVOLD-HAUGEN(NOR)リーフ・クリスチャン・ネストボルド・ハウゲン(ノルウェー🇳🇴)
Trevor PHILP(CAN)トレバー・フィリップ(カナダ🇨🇦)
Fabian Wilkens Solheim(NOR)ファビアン・ウィルキンス・ソルヘイム(ノルウェー🇳🇴)
Marc Digruber(AUT)マーク・ディグルーバー(オーストリア🇦🇹)
Riccardo Tonetti(ITA)リッカルド・トネッティ(イタリア🇮🇹)
Leif Kristian NESTVOLD-HAUGEN(NOR)@leifhaugen
3 World Cup podiums
2009年からワールドカップ参戦していた35歳。ノルウェーの技術系チームを長年牽引してきたトップ選手です。
大回転(GS)と回転(スラローム・SL)中心に出場。得意の大回転(GS)では、ずっとトップシード(※1)で戦っていた選手です。最高位は、シーズン6位。とにかく安定感抜群で、長い間この位置をキープ出来るレベルの高いスキーヤーでした。
ノルウェーの技術系チームがいまここまで強くなったのは、彼の影響も大きな要因だったのではと思います。
3児のパパで、Instagramには子供が小さい頃からおんぶをしながらハイキングをしたり、プールで遊んだり、家族と過ごしている様子を頻繁にUPしてくれていて、とってもやさしくていいパパなのが伝わってきます。
引退レースの日、たくさんのチームメイトが彼への感謝をInstagramに投稿していました。特にルーカス・ブラーテンやアトレ・リー・マグラスなど若手選手の投稿には、リスペクトが強く感じられました。
ノルウェーチームの中では、兄のような存在だったのではないでしょうか?
上記の彼のInstagramにも4投稿にわたってかなりの長文で、これまでのワールドカップジャーニーを綴っていました。とても感動するのでぜひ見てみて下さい。
この投稿の最後には、「これから奥さんと子供たちと過ごすのが楽しみ」とあり、これからはパパ業にもっと忙しくなりそうですね!
FIS ALPINE公式:リーフ・クリスチャン・ネストボルド・ハウゲンの公式記録はこちら
※1 獲得ポイントを反映した、スタートリストの1~15番までをシード(第一シード)、1~7番まではトップシードと言います。第一シードの選手は、レース前日にスタート順を抽選で決めるビブドローに参加することが出来ます。
Trevor PHILP(CAN)@twphilp
長年、エリック・リードと共にカナダの技術系チームを牽引してきたトレバー。こちらも自身のInstagramで引退を発表。
2012年からワールドカップに参戦。大回転(GS)と回転(スラローム・SL)中心に出場していましたが、滑降(ダウンヒル・DH)、スーパー大回転(スーパーG・SG)にもチャレンジしていたオールラウンダーです。
スタートリスト20~30位のシード(※2)内に常にいる印象で、それは安定したターン技術があって、完走率が高いことが要因かなと感じました。
いつも、チームメイトのエリック・リードと順位やスタート順が同じくらいで、成績まで仲良し?で、「今日のレースもまた仲良しな順位かな?」とエリック・リードとセットでレース結果に注目していました。
2023年Courchevel Meribel World Championships(FRA)クールシュベル・メリベル世界選手権のスーパー大回転(スーパーG・SG)で、クラッシュしてしまい、そのまま引退となってしまいました。ワールドカップでのラストランが見れなくて残念でした。
引退後は昨年結婚した奥様とゆっくりするのでしょうか・・・。今後のキャリアにも注目です!
FIS ALPINE公式:トレバー・フィリップの公式記録はこちら
※2 獲得ポイントを反映した、スタートリストの1~30番までをシード(16~30番までを第二シード)と言います。成績がよくないと入れないので、わかりやすく言うと強い選手ってこと。
Fabian Wilkens Solheim(NOR)@fabianwsolheim
この自身のInstagram投稿で引退発表。おばさんは衝撃を受けました。
2018年からワールドカップ参戦の27歳。爽やかなルックスでワールドカップおばさんの ”推し” の一人でした。早いよぉ・・・引退・・・もっと観たかった・・・おばさんめちゃ応援してました。さみしい・・・😢
2020年 YUZAWA naeba 湯沢苗場大会で日本にも来てくれていて、試合後は渋谷でチームメイトとカラオケを楽しんだりしてた、まだ ”若手” のイメージがある選手でした。
大回転(GS)が主戦場で、2019年~2021年くらいの時期はシードにも入っていました。ノルウェーはとても選手層が厚く、熾烈な代表争いに勝てないとワールドカップに出ることは出来ませんので、ノルウェーでもトップクラススキーヤーでした。
2021年Cortina d'Ampezzo World Championships(ITA)コルティナ・ダンペッツォ世界選手権のチームパラレル 金メダルメンバー、2022年Beijing Olympic(CHN)北京オリンピックのチームパラレル 銅メダルメンバーで、2度のビックタイトル獲得。チーム戦に強かった!
まだ若いので今後の活躍も注目です!
FIS ALPINE公式:ファビアン・ウィルキンス・ソルヘイムの公式記録はこちら
Marc Digruber(AUT)@marc_digruber
ついにこのときが来てしまったのか・・・と色んな思いが込み上げてきたマークの引退発表のInstagram投稿。
2016年 YUZAWA naeba 湯沢苗場大会で、自身初の1桁順位の5位に入り、いいリザルトを残してから上り調子になったことで、日本が好きになったと言ってくれていたマーク。レース以外でも日本に来てくれてたことがあります。
とにかく基本に忠実なスキー技術で、スキーに乗っている位置が常に安定、見ていて安心感のある滑りでした。
強豪オーストリアでは、代表争いが熾烈な中でなかなか結果が出ずスキーを辞めようと思った時期があると話していた苦労人ですが、2016年頃からモチベーションを持ち直してシードに入ってきたときはとても感動しました。
マークのInstagramでは、子供たちと遊んだり一緒にトレーニングをしたり、チームメイトの活躍をすごく喜ぶ投稿がされていたりして、優しい人柄がよく伝わってきました。
来日を楽しみにしてくれていた、2020年 YUZAWA naeba 湯沢苗場大会前のChamonix(FRA)シャーモニーのレースで怪我をしてしまったため、日本に来ることが叶わず、マークの滑りを生で観るのを楽しみにしていたおばさんは、それだけが心残り。
また、レース以外でもぜひ日本に来てほしい!アトミックさんキャンプとかで呼んでもらえませんかね?w
FIS ALPINE公式:マーク・ディグルーバーの公式記録はこちら
Riccardo Tonetti(ITA)@rikitonetti
普段Instagram投稿少なめなリッカルドの久しぶりの投稿は、残念ながら引退発表でした。
ワールドカップ選手でありながら、なんと!弁護士資格も持っているという文武両道のリッカルド。2010年からワールドカップ参戦。攻めの滑りで一発がある選手で、大回転(GS)と回転(スラローム・SL)中心に出場していました。
近年は、なかなか2本目に残ることが出来ず、苦戦していました。強豪国イタリアでは、どんどん勢いがある若手が出てきて代表争いも厳しかったよう。34歳での引退となりました。
Instagramの更新頻度は少なめですが、髭を生やしたダンディな姿がかっこよかった!引退後は、弁護士になるのでしょうか?!気になる!
FIS ALPINE公式:リッカルド・トネッティの公式記録はこちら
おわりに
この記事を書くにあたり、引退した各選手のInstagramの投稿を見返していたら・・・選手たちの喜びや怪我などの苦悩・・・たくさんのドラマが思い出されて涙が・・・。
ワールドカップのレースではもう見ることが出来ませんが、今後も次のキャリアでがんばってほしい!応援してる!と改めて強く思うおばさんでした。
引退したこの選手たちをヒーローとして目標にしていたジュニアたちが、これからたくさん出てくることと思います!応援に忙しい冬が早く来ないかな!
スピード系種目の選手たちの引退については以下の記事で紹介しているのでぜひ読んでみてね。
この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。
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