見出し画像

【枕詞:まくらことば】を使えば、良い人間関係を築ける

枕詞は良いコミュニケーションの必需品

私は社会に出てから人と上手くコミュニケーションが取れないことがずっとコンプレックスでした。
上司にはよく怒られ、他部署の人に動いてもらわないといけない時にそのお願いを断られたりと、コミュニケーションが下手でした。
仕事をする上でコミュニケーションがうまく取れないと人間関係が悪くなって居心地が悪くなります。

私自身、自分の居場所を見つけたり作ったりすることが出来ず、とても苦しい時を過ごしていました。
なので、【言葉】について勉強し、そして勉強したことをひたすら実施していました。
その時、枕詞(短い前置き)の大切に気づいたので、今回はその時の経験を書いていきたいと思います。

聞くと響くの違い:人は感情で動く


コミュニケーションは相手に自分の言いたい事を伝え、相手の言いたい事を理解するためのツールです。
しかし、ただ言いたい事を伝えるだけでは、相手は聞いてはいますが響いてはいません。

ここで言う響くというのは相手の感情にまで伝えるという意味です。

無機質な言葉を相手は聞いているだけで、感情にまで言葉が響いていないので自分に対してプラスの感情になることはありません。

例を挙げると、過去にこんなやり取りがありました。

(地域を営業している営業担当者達に対してのお願い)
自分:「イベントをやるので集客のお手伝いご協力をお願いします。」
営業:「これ開催は定期的にやるんですか?」
自分:「定期的にやっていこうと思っています。」
営業:「分かりました。」

これは集客のお願いの場面ですが、この時は結果として集客0でした。
本当に最悪の結果で、怒られるのではなく周りから笑われました。

この時恐らく営業担当者達が感じていたのは「面倒くさいこと持ってきやがって」という感情でしょう。
今思えば、こんなんで人に動いてもらおうと思っていた自分が恥ずかしく思えます。
あんまりの結果だったので、お願いする際の言葉を変えていきました。

地域に根付いている皆様にしかできない事ですのでご協力お願いします』
必ず皆様の成果にも繋がるイベントにしますのでご協力お願いします』

これは締めくくりの部分だけですが、こんな風に変えていきました。
そして、言葉というものがいかに強力であるかを理解しました。

集客人数の達成率がいきなり100%を超え、更には今までイベントからの契約は皆無でしたが、何件も契約につながりました。

枕詞を添えると人間関係が良好になる

当時職場では、私は同僚や上司とほとんど業務上の話しかしないことが多く、休憩所で会っても、ほんのちょっと上っ面だけの世間話をして終わるといったとても淡白な関係ばかりでした

ある時、あまり仲良くない先輩と休憩所で一緒になり、ほんの少し話しをしていました。
そこで先輩が「昨日の夜、明日お家キャンプをやろうって言ったら子供が楽しみで寝られないって言ってたんだよね」と言ってきたのですが、

それまでの自分だったら、
「いいですねぇ」
「楽しそうですねぇ」
といった返答をしていたと思いますが、その時はいつもと違う返答をしました。

そんなに可愛いお子さんとキャンプをやったら凄く楽しそうですね」

こんな風に返答をしたのですが、そしたら先輩が一瞬間を明けた後、子供の事について色々と話してくれるようになり、それからというもの、休憩所以外でも話に花を咲かせる関係になりました。

人は無意識に感情を温めてくれる言葉を期待している

無機質な言葉というのは非常に相手を冷めさせます。
なので、単調で無機質な言葉を言い続けていると相手は自分に対して良いコミュニケーションを期待しなくなります。
私が上手く人間関係を築けなかった原因はここにあると思っています。

逆に自分の言葉が相手に響けば、相手の感情は温まります。
返報性の法則という言葉の通り、人は自分の感情を温めてくれた相手に対しては好意を向けます。
相手から好意を向けてくれるのを待つ、言い換えれば与えてくれるを待つのではなく、まず自分から与えなければ、良い人間関係は築けないと学びまし
た。

本音を話せる関係になって初めて良好な関係といえる

上っ面だけの話で人は本当に良好な関係を築けたとは言えません。
なぜなら自分の本音に対して嘘偽りない本音で話してくれることによって、感情のより部分にまで到達することができるからです。
本音で話せるような仲になるためには、自分から相手に感情を温める言葉を投げかける必要があると思っています。

ビジネス枕詞の思考

ビジネスシーンではよく枕詞が使われます。

「お手数ですが」「恐縮ですが」「おかげさまで」etc...

私自身ビジネス枕詞はよく使いますが、昔はこれをただの常識としてだけ認識して使用しいましたが、先ほど書いた経験をしてからは全く見え方が変わり、これらの枕詞を使う意味は、相手を思いやって相手の感情を温める為にあるのだと思うようになりました。

なので例えビジネスシーンであっても、相手の感情が温まるのであれば、枕詞はテンプレート以外の言葉を使ってもいいのではないかと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?