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世界の美しい宮殿12選

ブレナム宮殿 (Blenheim Palace)、イギリス

オックスフォード郊外のウッドストックにある宮殿。イギリスを代表するバロック様式の宮殿ですが、なんと貴族の私邸なのだとか。

宮殿内には200以上の部屋があり、絵画や陶磁器など豪華な調度品が飾られています。宰相ウィンストン=チャーチルの生誕地としても知られています。


ヴェッキオ宮殿 (Palazzo Vecchio)、イタリア

14世紀に建てられたイタリア・フィレンツェにあるゴシック様式の宮殿。かつてフィレンツェ共和国時代の中央政庁があり、現在もフィレンツェ市の市役所として使用されています。

宮殿内の天井や壁一面を埋め尽くすほどのフレスコ画は見どころの一つです。


サンスーシ宮殿 (Schloss Sanssouci)、ドイツ

18世紀ポツダムに建てられたロココ様式の宮殿。プロイセン王フリードリヒ2世の命によって「夏の離宮」として建てられた建物ですが、設計には王自身も関わったのだとか。

平屋建てで室数12室と宮殿の中では小さめであるものの、室内は壁から天井まで豪華な装飾が施されています。


ヴェルサイユ宮殿 (Versailles Palace)、フランス

ブルボン王朝の絶対王政時代を象徴する宮殿。当時の王、ルイ14世が世界に自らの権力を知らしめるために建造しました。宮殿は、2つの翼棟を持つ左右対称のバロック様式で、内部は大理石と金銀で豪華に装飾されています。

総面積およそ100万㎡の広大な庭園には、幾何学模様の花壇や彫像などが配置され、その景観の美しさはフランス式庭園の最高傑作と称えられているほどです。

惜しみなく贅を尽くしたこの宮殿は、当時のヨーロッパ社会に大きな衝撃を与え、今もなおその美しさが朽ちることなく残されています。


ペーナ宮殿 (Palácio Nacional da Pena)、ポルトガル

19世紀にポルトガル王族の夏の離宮として建造された宮殿。18世紀に起こったリスボン地震で廃墟と化した山頂の修道院を再建したもので、建物からはポルトガル・シントラの街や大西洋を一望できます。

現在は博物館として宮殿内部が一般公開されており、 シントラの有名な観光スポットとして知られています。


エカテリーナ宮殿 (Catherine Palace)、ロシア

エカテリーナ宮殿は、ロシア・サンクトペテルブルグにある宮殿です。18世紀ロシアの女帝エカテリーナ2世が夏を過ごしたことから「夏の宮殿」とも呼ばれている建物で、世界遺産にも登録されています。

バロック調の華麗な宮殿の内外装には繊細な彫刻や豪華な装飾が施されており、惜しげもなく贅を凝らした造りになっています。

中でも有名なのが「琥珀の間」で、壁一面を琥珀で埋め尽くすように装飾された室内は、実際に見学することができます。


ゴレスターン宮殿 (Golestan Palace)、イラン

首都テヘランに位置するこの豪華絢爛な宮殿は、18世紀末カージャール朝時代に建てられました。

ヨーロッパに憧れを持っていた当時の王の意向により、ペルシアとヨーロッパが融合した独特な建築様式が取り入れられています。


トプカプ宮殿 (Topkapi Palace)、トルコ

トプカプ宮殿は、トルコ・イスタンブールにある宮殿です。15世紀オスマン帝国のメフメト2世によって建造された建物で、19世紀頃まで歴代オスマン帝国の君主の居住地として使用されました。

世界遺産「イスタンブール歴史地区」の構成資産のひとつとしても知られています。現在では国立博物館として一般公開されており、古写本や細密画、東洋陶磁などの展示品を鑑賞することができます。


ハワー・マハル (Hawa Mahal)、インド

ハワー・マハルは、ラージャスターン州・ジャイプールにある宮殿です。赤みがかった砂岩で造られた5階建ての建物で、18世紀ジャイプール藩王国の王プラタプ=シンによって建造されました。

この宮殿は、風が通るよう数多くの小窓を設けることで、室内を冷涼に保つ工夫がされており、「風の宮殿」の名称でも親しまれています。現在は博物館として使用されていて、建物内部を見学することができます。


昌徳宮 (Changdeokgung Royal Palace)、韓国

1405年の李氏朝鮮王朝時代に建立された宮殿。東西500m南北800mに及ぶ広大な敷地には13棟の建築物が点在しており、これらは王朝時代の栄華を色濃く残しています。

これまで幾度となく火災に見舞われ、建物の大半が焼失してしまったことがあったものの、繰り返し修復され、韓国古来の建築技術や歴史を今に伝える重要な資産となっています。


グランドパレス (Grand Palace)、タイ

グランドパレスは、首都バンコク・プラナコーンにある宮殿です。タイにある宮殿の中でも最も格式の高い王宮で、18世紀チャクリー王朝の初代国王、ラーマ1世によって建てられました。

20万㎡もの広い敷地にヨーロッパとアジアの建築様式が融合した建築物が立ち並んでおり、現在は戴冠式や王族の葬儀、王室の重要な式典などの際に使用されています。

一般公開されているのは外朝の一部のみで、内部は非公開となっています。


ポタラ宮 (Potala Palace)、中国

中国チベット自治区の区都ラサにあるダライ=ラマの宮殿。標高3,700mもの高さに位置しており、単体の建築物としては世界最大級。チベット仏教の総本山であり、ポタラはサンスクリット語で「神聖」を意味します。


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