【2023年9月】Java Silver 11 合格体験談
2023年9月に私はJava Silver 11を受験し、合格しました。得点率は90%でした。何番煎じかはわかりませんが、合格体験談を書きたいと思います。
ちなみに私は、プログラミングの初心者です。HTMLとCSSを少し触ったことがあり、Java Silverの試験勉強の前に『スッキリわかるJava入門 第3版』を学習しました。
基本情報(2023年9月現在)
Java Silverの正式名称は、Java Silverではありません。後述しますが、受験の申込みをするときにJava Silverと検索しても出てきません。
合格ラインは63%です。80問中51問以上正解すれば合格できるということです。29問間違えても不合格にならないということです。
制限時間は180分です。大学受験でも見かけないほど長い時間になります。試験時間中に水を飲んだり、体をリラックスすることは出来ません。長い間、いかに集中力を保てるかが重要になりそうです。
受験料は37,730 円です。とても高いです。Apple Watch SE(34,800円)やミニPC、Nintendo Switch(32,978円)が買える金額です。昔は落ちたら無料で再受験できるキャンペーンがあったそうですが、今はありません。一発合格を目指したいですね。
試験範囲は、「Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験 2. 試験内容チェックリスト」を確認していただければ幸いです。基本的なことも問われますが、Javaの仕様の細かい点や実際の現場で使わない記述法も出てきます。
学習に使った参考書
学習に使った参考書は、『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11』と『徹底攻略Java SE 11 Silver問題集』です。前者が紫本、後者が黒本と呼ばれています。
紫本と黒本の解説
紫本には、テーマごとの解説と問題が載っています。テーマごとの解説を読みながら知識を深め、問題を解いて知識を定着させる参考書です。
紫本は、問題の解説が簡潔に書かれています。Javaやプログラミングの初心者は、解説を読んでも理解できない箇所があるでしょう。私もそうでした。
そのため、紫本の解説がわからないからといって落ち込む必要はありません。最初は、テーマごとの解説を何回も読み込むのがいいと思います。
黒本には、たくさんの問題と詳しい解説が載っています。紫本より黒本の方が難しい問題が多いです。しかし詳しい解説が黒本にあるため、分からないと感じることは少ないと思います。問題ごとの解説にとどまらず、その分野の基礎知識も黒本で解説されています。
また、試験本番に出題される問題とかなり似た問題が多く収録されていることも特徴です。黒本は、2019年10月18日に出版されました。2023年9月現在、初版からかなりの年月が経っています。しかし私が受験した時でさえ、黒本で見たような問題が出題されました。
きっと試験中にみなさんも、「あっこれ!黒本で似たような問題が出た!」といった体験を味わうことができるでしょう。
紫本不要論について
他の人が書いた合格体験記を見てみると、『スッキリわかるJava入門』と黒本だけで合格したといった声や、黒本だけで合格したという声もあります。
しかし初心者にとって、黒本は難しいという声もありました。そのため、私は紫本も学習しました。
はじめて紫本を読んだとき、『スッキリわかるJava入門』では書いてなかったり、あまり大きく取り上げられていない知識も紫本に書かれていると感じました。『スッキリわかるJava入門』をやっただけだと、Java Silverで求められる知識には足りません。
なので、まずは紫本から初めて見るのもいいかもしれません。とはいえ黒本だけで合格した人もいるみたいなので、書店で中身を見るといいかもしれません。
ちなみに、『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11 スピードマスター問題集』という参考書もあります。いわゆる白本と呼ばれているものです。
私はやっていないので詳しくは分かりませんが、黒本より優しめの問題が多く入っている参考書のようです。私が調べた限り、白本を使ったという合格体験談は少なかったです。
学習時間
Java Silverの勉強時間は2ヶ月ほどです。合計何時間勉強したのかは不明ですが、平日はだいたい4時間くらい学習していました。休日はあまり勉強していません。おそらく100時間くらいは勉強したと思います。
勉強する上で意識したこと
全体を通して意識したこと
各章ごとに85%~90%程度の正答率を取ることを目標とし、間違えた問題には印をつけ、知らなかった知識をまとめることを意識しました。前者2つのことは、せかチャンのすがわらさんのJava Silver対策動画で言われていたことです。
また、分からないメソッドや概念などが出てきたときは、その都度インターネットで調べました。さらに、自分でコードを書き、パソコンでコードを動かしました。こうすることで、問題への理解度が深まったと思います。
参考書の進め方
参考書を解く順番ですが、紫本の1章から8章(模擬試験以外の項目)から先に進め、黒本の1章から11章(模擬試験以外の項目)をした後、黒本の模擬試験をやりました。その理由として、黒本の模擬試験に載っている問題に似た問題が、試験本番に出てきたという意見があったからです。
私が受験した時も、模擬問題に類似した出題がかなりあった気がします。他の体験記を見てみると、特に2回目の模擬試験(13章)からの出題が多かったとありました。そのため黒本の模擬試験は、何度も繰り返した方がいいと思います。
別の理由として、紫本の演習問題と比べて紫本の模擬試験は難しく、その難易度の落差で自信を無くす可能性があるからです。もし、紫本の1章から8章の問題から模擬試験に移る場合、紫本の細かい解説部分まで覚えてから取り組むといいでしょう。
二つの参考書で問題を解くに当たって覚えてほしいことは、最初は点が全く取れないということです。特に、『スッキリわかるJava入門』を終えてから紫本に入ったとき、解説を読んでから問題を取り組んでも正答率が低いことがあります。
最初の一周は問題を軽くみつつ、解説を読み込む意識で取り組むといいかもしれません。一応、最後に私が参考書の問題を解いた時の点数を掲載しておきます。
模擬試験の取り組み方
模擬試験を解く際、受験時間の8割程度に相当する2時間30分で解くことを意識していました。こうすることで、試験本番で時間が足りなくなることを防げるのではないかと思います。
また、模擬試験を8割以上正解しても不安だったので、すべての問題を1問1問形式で解いていました。ここまでする必要があるかはわかりませんが、確実に受かりたかったということもあって、徹底的にやりました。
問題を覚えてしまうのは良くないと考える人もいるかもしれませんが、全問題が8割も取れた後の仕上げとして暗記するのはいいと思います。ただ正解の記号を覚えるのではなく、正解にいたる過程を覚えるのがいいと思います。「あのコードがこう動作するから、こういった結果が得られる」ということを覚えていきました。
あと、追い込みの時期に不合格体験談を見るのは辞めましょう。不安でいっぱいになってしまいます。
受験の申し込みについて
けっこう難しかった記憶があります。学者さくらというサイトがわかりやすい解説をしてくれていますので、それを参考に受験の申込みをしました。
上のサイトにも載っていることですが、試験を予約するときに選択する試験名は1Z0-815-JPN:Java SE 11 Programmer I 試験です。1Z0-815だけだと英語版の試験になるため、1Z0-815-JPNの試験を選択しましょう。
一つ注意ですが、普通の受験料よりも安い値段で購入できるバウチャーチケットが売られているようです。私が調べた限り、Oracleがそのチケットを提供しているといった記述を見つけられませんでした。
その代わり、公式ホームページにこのような記述がありました。
危ない橋を渡るよりも高いお金を出したほうがいいと私は考え、正規の値段で受験しました。
受験当日に注意しておくこと
本人確認書類について
本人確認書類を2点持っていきましょう。本人確認書類の対象になるものについては、Pearson VUEの「本人確認書類について」というページに掲載されています。
写真撮影について
試験を受ける前に、合格証に掲載される写真を撮影します。受験申し込みをしてからすぐ撮影されるので、覚えておきましょう。
トイレについて
試験は180分です。トイレのために途中で抜けられる試験会場もありますが、トイレに行ったら試験終了扱いになる会場も有るようです。なので、受験前には忘れずトイレへ行っておきましょう。
問題文のフォントについて
受験センターで受験する場合、パソコンに問題が表示されて回答する形式になっています。一つ意識しておいてほしいことは、パソコンに表示される問題のフォントが読みづらいということです。MS明朝で英文が書かれたかのような読みづらさです。
最初の10数問について
最初の10数問は、試験全体でも難しい問題でした。私が見た合格体験記では、最初の数問が難しいとありました。しかし私が実際受験して感じたのは、最初の10数問の中に難しい問題がいくつか点在しているといったことです。
後ろの問題になると黒本で見たような問題が多くあり、精神的に余裕が出てきました。なので、わからない問題は飛ばしてから回答してもいいかもしれません。
役に立つサイト集
TECH PROjinの問題は、Java Silver11より前に作られたものです。そのため、今の試験と出題される傾向が少し異なると感じます。しかし、Java Silverの知識を身に着けるため練習問題を解くことは、試験対策に有効だと思います。
終わりに
以上でJava Silverを受講する人に向けた情報提供を終了します。合格に向けて頑張っていただければ幸いです。
参考:参考書の正答率
実際に私が参考書を解いた時の正答率を記述しました。とはいえ私は、全ての章と模擬試験が8割を超えた後も、紫本と黒本を何周もしています。そのため、この正答率だから合格するという保証ではありません。
あくまで初見で正答率が低くても、参考書を繰り返し学習することでどれだけ正答率が高くなるのかといった伸び率に注目していただければ幸いです。以下のメモでは、85%の点数が取れて一旦復習を辞めた章を太字にしています。
紫本 1周目
1章: 5問中 4問(80%)
2章:13問中 8問(61%)
3章:18問中 7問(38%)
4章:15問中 4問(26%)
5章:18問中 5問(27%)
6章:25問中 6問(24%)
7章:16問中 8問(50%)
8章: 7問中 0問(0%)
2周目のデータは紛失したため、省略します。
紫本 3周目
1章:05問中 5問(100%)
2章:13問中10問(76%)
3章:16問中12問(75%)
4章:15問中15問(100%)
5章:18問中14問(77%)
6章:25問中11問(44%)
7章:16問中 9問(56%)
紫本 4周目
2章:13問中12問(92%)
3章:18問中17問(94%)
5章:18問中16問(88%)
6章:25問中18問(72%)
7章:16問中13問(81%)
黒本 1周目
1章: 8問中 4問(50%)
2章:22問中11問(50%)
3章:21問中11問(52%)
4章:17問中 6問(35%)
5章:10問中 4問(40%)
6章:30問中15問(50%)
7章:20問中 9問(45%)
8章: 8問中 5問(62%)
9章:18問中 6問(33%)
10章:17問中 8問(47%)
11章: 7問中 2問(28%)
黒本 2周目
1章: 8問中 8問(100%)
2章:22問中20問(90%)
3章:21問中17問(80%)
4章:17問中15問(88%)
5章:10問中 8問(80%)
6章:30問中22問(73%)
7章:21問中 7問(33%)
8章: 8問中 5問(62%)
9章:19問中 8問(42%)
10章:17問中11問(64%)
11章: 7問中 4問(57%)
黒本 3周目
3章:21問中19問(90%)
5章:10問中9問(90%)
6章:30問中26問(86%)
7章:21問中19問(90%)
8章: 8問中 8問(100%)
9章:19問中14問(73%)
10章:15問中11問(73%)
黒本 4周目
9章:19問中13問(68%)
10章:17問中15問(88%)
黒本5周目
9章:19問中19問(100%)
黒本の模擬試験【合格点:51問(63%)】
1周目
12章:80問中52問(65%)
13章:80問中43問(53%)
2周目
12章:80問中68問(85%)
13章:80問中68問(85%)
紫本の模擬試験【合格点:51問(63%)】
1周目
模擬試験Ⅰ:80問中53問(66%)
模擬試験Ⅱ:80問中59問(73%)
2周目
模擬試験Ⅰ:80問中65問(81%)
模擬試験Ⅱ:80問中68問(85%)