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【エッセイ】夢について

私はよっぽど疲れたり酔っ払ったりしていなければ(所謂泥のように眠る、と形容されるような状態)毎日夢を見る。

そして私はメモこそしないものの、夢の状態から自分の精神状況を認識するというエセ精神分析学者みたいなことをやっている。

もちろん流石に毎日見た夢を全て鮮明に覚えている訳ではない。

また夢というものは基本的に言葉で表現しようとしたら基本的にワードサラダ的な文章(文法としては整合性があるが意味の上で破綻している文章)になる。なので基本的には文章に起こすと言ったことはしないのだが、折角筆が乗ったと言うかキーボードに指が自然と乗ったので書いてみることにする。ここでは私の見る夢を大まかなタイプ別に4つに分類してそれぞれについて乱雑に無計画に書き連ねていくことにする。

(i)性的な夢(躁状態... 特に喜・楽が伴っている非常にポジティブな精神状態である)

元・性欲強めだった男の子の私なら当然こんな夢も見る。

気づいたら私はとある何の変哲もないラブホテルにいる。

そしてほぼ全裸の男性/女性/女性素体の両性具有(所謂ふたなり)/Furry(ここではケモノキャラの更に動物寄りなキャラ)/動物そのもの(記憶の限りでは[豚/牛/馬/タコ/魚]がこれまで出現した。)がランダムに出現する。(女性素体の両性具有の人間が一番多かったように感じる。)

顔や行為対象のアイデンティティを推測できるようなパーツは基本的に認識することは不可能だ。(あるいは記憶していないかのどちらか)

決まってシャワーを浴びるところから始まる。

熱い、熱いシャワーを浴びる。

温度設定を見ると、40(K)と書いてある。(つまり冷たいどころか凍っているシャワーのはず[約-230℃]なのに普通に水が出て夢の中の私はなぜか熱いと感じている。これが本当の低温やけどかな?なんちゃってテヘペロ)

一通り満喫しバスタオルで身体を拭く。

すると、身体から湯気が出ている。と思いきや

身体が燃えている。赤い炎が身体を包んでいる。

その炎を消しもせず見つめていると

いつの間にかベッドの上で行為対象と共に横になっている。

どうやら前戯の前にハグをしたり軽いキスをしたりしている。

決まって夢の中の私は69をしたがる。

そして69の体位を取った後相手の局部に向かって私は

「私にはもう[パートナーの名前]がいるから。」

と言い放って拒絶する。

ベッドから起き上がる。

そして目が覚める。

大抵夢の中で行為そのものをやることはない。

やる途中、あるいはシャワーの途中で目が覚める。

大抵こういう夢を見た日には一曲歌いたくなったり、一曲作りたくなったり、はたまたお酒を飲んでいっぱい酔っ払いたくなったりする。





(iii)空を飛ぶ夢(鬱状態… 主に退屈・無気力を伴った精神状態)

モノクロの世界で私は烏たちと一緒に空を飛んでいる。

道路を歩く人達がどんどん烏になって飛び上がっていく(NARUTO疾風伝序盤のイタチが月読でナルトに見せてた幻覚みたいな感じ)のをただ空から見つめる。

「退屈だ。」

そう言いながら私はため息をもらすと、

「お前はまだ見つけていない。」

老人のような低い、何もかも知った風に誰かが話す。

「何を?私は学問にだって、趣味にだって、夢中になれるものが存在する。」

私は顔も見ないでそう反論する。

「そうか。では具体的に何を?お前が言ったそれは誰にだって言える空虚な―「英語が好きだ。HIPHOPが好きだ。絵画が好きだ。他にもたくさんある。」

私は視線を変えずに更に食い気味に反論する。

「…私の眼を見ろ。」

そこで初めて私はその老人の声の元が、自分と一緒に飛んでいた烏であったことに気づく。

私と「それ」が目が合ったのを確認すると

ここで「忘れるな」という言葉に続けて、次のようなことを言う。

「人は生ものだから簡単に腐る。お前はもう腐ってるが。」

「決して『普通』になるな。お前よりもっと簡単に『普通』になる面において有能な人間は無限にいる。その劣化品になるな。」

「常に『狂人』でいろ。『逆張り人間』にはなるな。逆張りは至って『普通』だ。狂え。」

「無軌道・無計画な己を受容しろ。」

一通り終わったら私は

「食べ終わった。」

と一言言い目を覚ます。








(iv)ホラーの夢(鬱状態…特に焦・悲を伴ったネガティブな精神状態)

[人によっては苦手な表現があるかもしれないので要注意]

基本的にこの夢を見る時は赤[/青/白/紫]色+黒色しか見えていない。

そして大事な人間がいつもそばにいる。(大抵彼女であることが最近は多い。)

アスファルト舗装された道路のど真ん中を二人で手を繋ぎながら歩く。

天気は決まって曇り。

灰色なのか黒色なのか分からないほど暗い雲に埋め尽くされた、とても不吉なものを予感させるようなどんよりした空を指差し私はこう言う。

「今日もいい天気だね。」

そう言うと私は彼女の方に振り向く。

「そんな訳無いでしょ。」

五体不満足でかつ目の周りがWindows標準のペイントブラシで雑に重ねたように真っ黒にさせられている彼女がそう言う。[分かりにくい例えをするならフリーホラーゲーム『ウタホノタタリ』に出てくる敵キャラが一番ヴィジュアルとしては近い]

「そうだよね。でも――」

私が何故か言い訳をしようとすると

彼女は口から大量の種別不明の虫を吐き出し始める。

「そうだね。」

私はそれに相槌を打つと、

私は彼女の血まみれの腕をそっと鞄にしまい、

彼女はそっと笑って首を吊った。

「楽しいね。」

私はそれを見てにっこりと笑った。

彼女は

「うん、愛してるよ」

と血のようなどろどろした赤い涙を流しながら言う。

私はそれに対して

「君は本当に可愛いね」

とだけ答え、彼女が縄に首をかけるのを見届けた。

そして宙ぶらりんになった身体の穴という穴から血と虫を吐き出し続け、それに埋め尽くされる彼女を見ながら私は

「私は何がしたいんだと思う?」

と聞く。

「知らない。自分で考えたら?」

彼女はそう答える。

「あなたは私をほうっておくのか」

私は怒りを顕にする。

「うん。今まであなたがしてきた、

そして今あなたが私にしていることのようにね。」

そして彼女の笑い声が響く。

そして重ねて彼女の声は次のようなことを言う。

「あなたはね、自分の身が守れれば何でも良いんじゃない?だからあなたは私を乱暴に扱える。」

「あなたはね、私を『恋人』という名の自己肯定感の養分にしたいだけなんじゃない?だからあなたは私を乱暴に扱える。」

「あなたはね、豚以下のクズなのを私の慈悲で仕方なく人間だと勘違いさせてあげてるだけなのよ。じゃないとあなたはもっとゴミになるから。」

「あなたはね、※☆■△○[未知の言語・単語]なのよ。まだそれに気づいていないだけ。目覚めなさい。」

大抵そこで目が覚める。

こういう夢を見たときはしばらく癒やされる映像を見たり、何かしらの作業をしたりして頭を切り替えるようにしている。

これがただの被害妄想だと信じて。

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