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ゴミ箱【詩作⑬】
皆が指差す
突き刺す視線
その目は言う
私は啄む ゴミ箱
なら向き合う
口数が多いかもしれないでも一言
貴方達がいるのは 鳥かご
鴉
それは
黒くて 薄汚れてて
だから皆はこちらを
蔑視してるのかもしれない
けど黒い方が
強いときだってある
でも知らなくたって
少しも
"ゆとり乙"
なんて言わない
でも見ようとしない
見ても見ないふり
それならない
今日も
"左向き左"
と言われて黙ってオウム返し
それでいいなら
お家に帰り
頬擦りに傷の舐め合い
それでいいから
私は飛ぶ
新しい"ゴミ箱"
啄むために